馬の調教心得

調教の世界へ

馬とさらに心を通じ合わせる

動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
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犬のしつけ

ちょっとイジワルな言い方をするなら、
オスワリを覚えている犬に、「オスワリ!」と言ってオスワリをさせている感じ。

もう乗れるように調教されている馬に何回乗ったとしても、新しく教えていく”調教”の領域に足を踏み入れない限り、その先には到達できない。

動画が多くて見づらいかもしれないけど、これは馬をやっていく上で将来的にも役に立つ。
私の中での備忘録的な内容です。

テイク(take)&リリース(release)

調教の基本はテイク&リリースだと言う。
どういうことか?

例えば引き馬、調馬策

綱を引いて(take)合図を送り、それに従い方向を変えたなら、綱を緩める(release)
常に綱をピンと張って引っ張ろうとしてしまいがち。それはtakeをし続けてしまっていることになる。
↑写真を見てわかるように手綱は緩んでいる。常に張っているということはない。

さらに「調教を行うこと」をtakeと捉えれば、調教が終わって「放牧」するのがrelease

調教終わりに放牧したら早速砂浴び?草浴び?するアラブ。
放牧が一番のご褒美という意味が良くわかる。

調教の心得

●馬を回すとき、外方脚が内方脚を回り込むように歩かせる。
●前脚ではなく、後脚で歩かせる。
●乗り手の脚(きゃく)の入れ方で馬を左右に

当たり前だけど、ただただ、回しているだけじゃ調教にはならない。
これを綱1本で馬をコントロールしてやらせるというのは本当に難しい。

「前脚で歩かせるんじゃなく、後脚で歩かせるんだ」
屈頭(ツル首のように)して前を抑えて後脚を前に出させるように、、、

クリアケースを使っての説明はわかりやすかった。
感覚はわかるけど、でも一体どうやって???

これは見て学ぶというより、やって学んでいくしかない。

磁石の関係

馬と人は磁石の関係がいいという

S極とN極でくっついちゃうんじゃなくて、同じ極同士の反発力で追うイメージ。
一定の距離を保つ。これが馬との関係のコツ。

 

アパルーサに鞍を乗せる

鎧や革紐がパタパタ当たるのに対してビクビクしないようにするのも、調教の一つ。
神経質な人が育てると神経質になる。
大らかな人が育てると大らかになる。

びっくりしてチャカついた時に
「うわ!パニックになっちゃってる!ダメでしょ!」
ってピリピリしながら対処するか
「なぁにチャカついてんのよ、大丈夫!大丈夫!」
と対処するか。

熟練の技

アラブを調教している時の動画。
まだヒトをあまり乗せていない子で、この時はこぱちゃんが引いて、私が乗ってる状態でした。

途中、やっぱり嫌がって暴れて、危うく落馬しそうになりました。
でもね、
この後、こぱちゃんが一人でこの子に乗って回ってたんです。
すると、調教が完全に終わった馬に乗っているようにしか見えないんです。

一朝一夕では真似できない、まさに職人技です。

ある意味では命がけ。

にも関わらずその経済的評価は決して高くない。
未調教と調教済の馬の価格差と見合う仕事量、技術量ではない。

なんだかトリマーの世界とも似ているなと思いました。
仕事量、技術に対しての対価が非常に低い。

馬文化の裾野がもっと広がっていけばいいなと思いました。

Posted by kyotako

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