ペットの毛つむぎサービスについて
犬の毛つむぎサービス
あなたの犬の毛を毛糸にします!
犬の毛はウールよりも柔らかくて軽く、刺激が少ないと言われています。
欠点はその分、繊細でもろく、解けやすいことです。
ハードに使うものには向かないかもしれませんが、帽子、マフラー、インテリアには良いと思います。
私がムツゴロウ動物王国にいた時には、毛のない犬、ヘアレス犬に着せるドッグウェアとして活用していました。
羊毛のセーターでは肌荒れを起こしていたヘアレス犬も、犬の毛なら平気でした。
愛犬サモエドのヴォルガの毛糸を使った製品をネットショップで販売しています。
猫の毛も羊毛や毛足の長い犬の毛を混ぜれば紡ぐことができます。(実際、うちの猫の毛と犬の毛を混ぜて毛糸にしたことがあります)犬猫以外のペットも紡げると思うのですが、まだ練習中なのでまずは犬だけでスタートしています。
ご依頼いただく前に(必ずお読みください)
・ダブルコートの犬種の、アンダーコートのみ、毛糸にできます。
犬の毛質には
脂を多く含みコシのあるオーバーコートと脂の少ないふわふわのアンダーコートの2種類があります。
柴犬やゴールデンレトリーバーは、冬にアンダーコートが生え、換毛期になるとそれがごっそり抜けます。これをダブルコートと呼びます。
一方、ほとんどオーバーコートのみでアンダーコートが少ない犬のことをシングルコートと呼びます。
トイプードルやヨークシャーテリアなどのトリミングが必要な犬種や、パグ、フレンチブルドッグのように短い毛の犬たちがそれにあたります。
毛つむぎで使えるのは、換毛期の時に抜けた毛だけです。
・シングルコートの毛、カットした毛、短毛種の毛は毛糸にできません。
理想的には長さ5センチ以上はあると良いです。
・基本的には100%お預かりした犬の毛で毛糸にしていきますが、毛質によっては仕上りが固く、縄のようになってしまう場合があります。その場合、羊毛を30%〜50%混ぜることをお勧めします。別途ご相談させて頂きます。
・最低でも10gは毛を用意するようにしてください。
・ほぐし、つむぎの工程で減るため、送っていただいた毛よりも減量します。ご理解ください。通常ですと約90%ほどの重量になります。
・犬の毛は必ず洗ってから送るようにしてください。洗い方はこちら
洗いが不十分な場合、別途洗い料金(3,000円)をいただくか返送させていただくことになります。
・毛つむぎ機が1台しかないので、納期が遅れる場合があります。
早ければ1週間、長い場合だと1ヶ月くらいかかる場合もありますのでご了承ください。
流れ
おためし毛つむぎ
・1頭につき1回まで、10g〜35gまで、承ります。
・「おためし毛つむぎ」をご利用になる前に本つむぎのご案内はできません。
おためし毛つむぎのみのご利用でもOKです。
・毛質によっては毛糸にできない場合があります。その場合、毛つむぎ料金はいただきません。(発送時の送料のみ依頼者ご負担お願いします)
・おためし毛つむぎお申し込みフォームより申し込みしてください。
・送付先住所をご案内しますので洗った愛犬の毛を送ってください。(送料依頼者負担)
洗い方はこちら
完成まで1週間から長いと、1ヶ月ほどかかります。ご理解ください。
・完成次第、振込先口座をメールでご案内しますので入金をお願いします。
・入金確認後3日以内に製品を発送いたします。(送料はこちらが負担します。レターパックライト使用)
本つむぎ
・おためし毛つむぎをした方のみ、ご利用できます。
流れはおためしとほぼ同じですが、毛糸を送る送料は依頼者ご負担とさせて頂きます。
完成する毛糸の量によって送料は変わります。(ゆうパック使用)
料金
●おためし毛つむぎ 1頭1回までご利用可。3,850円(税込)10〜30g
毛をお送りいただく送料は別途、依頼者のご負担となります。
こちらから完成した毛糸をお送りする送料はかかりません。(レターパックライト使用)
最大30gまで、重さによって料金は変わりません。
30gを超える毛をお送りいただいた場合、余った分はそのまま返送致します。
毛質やその他の問題で毛糸にできなかった場合、この料金はいただきません。
●本つむぎ 140円/g (税込・仕上がり重量で計算・送料別)
おためし毛つむぎを済ませたお客様のみ、ご案内いたします。
1回につき最大100gまで(毛糸玉2個分)承ります。
100gを超える場合、余った毛は毛糸玉と一緒に返送させて頂きます。
送っていただいた毛の重さではなく、毛糸になった状態で測った重さで料金が決まります。
おおよそですが、送っていただいた毛の90%くらいの重量になります。
毛玉に仕上げるため、送料を別途頂きます。量により送料は変わります(ゆうパック使用)
ご質問、お問い合わせはこちら
犬毛糸との出会い
犬の毛糸は今から15年以上前、私がムツゴロウ動物王国にいたときに出会いました。
そこでサモエドという毛量の豊かな犬種に出会い、クリン、マルフィノという素晴らしい愛犬を迎えることができました。
二頭とも虹の橋を渡ってしまいましたがその毛糸で出来た製品は今でも大切な思い出とともにあります。
今は3代目のヴォルガが健在です。
サモエドのみならず、ダブルコートの犬たちは毎年毛が抜け替わり、その多くはゴミとして処分される事がほとんどだと思います。
犬毛糸はそれを思い出と共に製品に変えて残していく素敵な文化だと思います。
日本にいる犬たちは湿度が高い気候もあってか、毛が荒く短いタイプがほとんどで、犬の毛を活用する文化が根付かなかったのではと思います。海外にはサモエド以外にも、ゴールデンレトリーバー、ニューファンドランド、など毛量豊かな犬種が多くいて「Dog yarn」「Chiengora(チェンゴラ)」と呼ばれ有史以前より犬の毛を使う文化があったそうです。