土の勉強

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動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
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前回記事「土を科学する」に引き続き、第二弾です。

前回記事でも登場したこの元畑の土ですが、もう10年以上も使っていなかった耕作放棄地なんだそうです。

これもまたズブの素人の考え方だったんですけど、
'土は畑にして作物を作れば作るほど栄養を吸われるので痩せていく’
と思っていたんですね。(それは当たっている部分もある)そして、
畑として使わなくなってずーっとほって置いたら徐々に栄養が戻って来る
もんだと思い込んでいました。

そしたら農家さんたち口を揃えて言いました。
「そんなことあるわけない」

えー。でも素人ってそう思っちゃってますよ?ねぇ?

「痩せた土地はほって置いたらずっと痩せたまんま」
当たり前っちゃー当たり前なんですよね。

森も下草を刈ったり、間伐したり、焚き木として枝が拾われたりすることで、健全さを保っているんです。

竹林もタケノコを取ったり、適度に伐採して利用され間引かれるからこそ、健全さが保たれていた。

守る、環境を良くするというのは、人が立ち入らないようにする、触らないようにする、ということじゃないんですね。

適度に関わって整備していくことで自然環境が良くなっていく。
それがヒトと自然との関わり方なんだと思いました。

今、馬たちを飼う場所(予定)として整備を進めているところもそう。
家畜を含めてヒトが関わることで耕作放棄地・ヤブが再生されていく。

今回手に取った本がこちら。

非常に勉強になります。

世界にある土をざっくり分けると12種類になるそうです。
視野を世界に広げれば、作物など到底望めないような土(地域)もたくさんあって、私たちが言う「痩せた土」なんか全然マシってことがわかります。

例えば「粘土」
農業とか畑で考えたら粘土って水はけ悪いし厄介なモノ、って勝手に思ってました。
けどこのネバネバが土を団粒構造にするための大事な材料になっているんです。
ミミズの粘液が粘土を作るというのも初めて知りました。

粘土って大事なんだね。

世界に拡散した人類はそれぞれの土地で土壌と向き合い、その土壌に適合した作物を作り、あるいは作物を作ることは諦めて狩猟・採取に専念しながら、生活、文化を築いてきたんですね。

私たちが住む日本は世界からみるとかなり土壌に恵まれたところというのがわかりました。

腐植は現代の技術をもってしても化学構造の一部しかわかっていない。
土を人工的には作れない。土中の無数の微生物がそれを作っているから。

かの有名なレオナルド・ダヴィンチが言ったとされる言葉
「我々は足元にある土壌よりも、天体の動きについての方が分かっている」
真偽の程は定かではありませんが、言ってることはまさに真理。

国づくり

Posted by kyotako

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