食べるものと出すもの
食べるものと出すもの
草食動物の糞について
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
新しく生き物(ヤギ)を迎えると、いろんな疑問が泉のようにコンコンと湧き出てきて、
いかに自分が生き物に対して無知・無関心であったかを痛感するものです。
家畜ってそもそもヒトにとって最も身近な動物だったはずなのに。
こんなにも知らないとは情けない。
飼育する上で最も気になる物事って、エサ=食べ物と、トイレ=糞尿ではないでしょうか。いきものの基本の「き」ですよね。
これ、調べれば調べるほど奥が深くて、文字通り沼になるので今回はフカボリならぬ、浅ボリです。
順番でいえば出すものより入れるものの方からでしょうが、天邪鬼な私は出す方から掘り下げます。
草食動物の糞
その糞はやはり食べているモノによっても違ってきます。
肉食動物と草食動物のフンの違いについての記事は調べると結構ヒットします。
草食に比べて肉食はなんといっても消化・吸収が良い。
エネルギーの消化とか吸収を考えると肉を食べる方が効率がいいのは確かなんですよね。
そもそも食べる量が少ないので、出される糞の量と頻度が少ない。
そして色が黒っぽい。→なんでだ?
一方、草食動物は植物が備えている「細胞壁」=セルロースがあり、
通常、動物はこれを自力で消化することができないために、工夫が必要になります。
本題はここから!
草食動物の中でも、糞の違いがたくさんありますよね!
全然違いますね!ヤギの糞はシカと同じような感じですね。
これらの違いは一体なんだ?と思いまして。
奇蹄目と偶蹄類
大型草食動物の多くはヒヅメをもつ有蹄類に分類されていて(他にゾウがいる長鼻目とかある)そこからさらに奇蹄目と偶蹄類に分かれます。文字通り、ヒヅメが奇数か偶数かってことで分かれます。バクはヒヅメが偶数だけど奇蹄目。
なんで奇数は奇蹄「目」で偶数は偶蹄「類」なのか不明。
奇蹄目の代表は馬。
奇蹄目は大きな盲腸を備えており、そこにセルロースを分解する腸内細菌を飼うことで発酵、分解をするようにしています。
こちらのサイトにわかりやすい腸の絵があります。
効率が悪いですね!だって本来吸収を担当するはずの小腸のあとに盲腸があるんですもん。。。
上記リンク先にはウサギの腸についても書かれています。
ウサギは巨大な盲腸のあと、短い結腸&直腸しかないのでせっかく分解したモノを吸収しきれず出してしまうことになるから、直腸便を食べて活かすようにするんですね。
馬はウサギに比べれば長めの結腸と直腸があるのでそこで吸収をしているみたいです。
それでもやっぱり、効率は悪いですよね。
馬は自身のフンを食べたりすることはしません。反芻もしません。
すると、食べるときにできるだけ咀嚼するってのが大事になってきますね。
歯の作りにも発展してきますね!
一方、偶蹄類はというと、先に出てきた、「反芻」を行いますね。
胃袋を複数もっていて、一度食べて胃に送ったものを口に戻して咀嚼しなおすというやつです。ヤギ、ウシはこのパターン。
現在、奇蹄目にはウマ科、サイ科、バク科しか存在しておらず、数を減らしています。
なるほど、、、生き残る上で、偶蹄類>>>奇蹄目なんでしょうね。
草食動物の中でも色々、色々あるんですよね!!