ヤギの牧場へ
えころも農場へ
ヤギと共に豊かに生きる
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
ヤギを迎える先としていくつか候補があるのですが、
ミルク用として最も流通している、大柄のヤギ日本ザーネン種を第一に考えていました。
ところが、もう少し小ぶりなサイズのヤギも検討してほしいとの要望があり。
シバヤギ、トカラヤギなど小ぶりなヤギももちろんいるにはいるんですが。
家畜、実用性、共生を考えたとき、
ペット用、愛玩だけを目的に作られたいわゆるミニヤギ、マイクロブタは
私の動物王国のコンセプトとしてはちょーーっと違うかなーーーと思っていました。
一応、調べてみますね(しぶしぶ)
で、ヒットしたのが今回お会いしたえころも牧場だったんです。
小ぶりのヤギに関しては関西や九州にブリーダーが多くいるのですが、関東が意外と少ないんです。
何度かメールでやり取りをさせていただいて、見学させていただくことになりました。
シリアスブリーダー
後から聞いた話ですが、こちらの牧場では、お金さえ出せば誰でも売ってくれるかというとNo!なんです(って!)
大切に育てたヤギをおいそれとお金を出せばくれるんでしょ?って人には渡せないと。
犬で言うところのシリアスブリーダーに当たると思います。
コロナもあって一般見学はお断り。
今回はヤギを迎えるということで特別に見せてもらえることになりました。
こちらにいるヤギは、アンゴラ系、ヌビアン系の小柄で脂肪分の多い乳を出す種を交配して作出していました。
おとなしいアンゴラ系の子ヤギ。
ポカポカ陽気でかたまって寝てる。仲良しで可愛い。
こちら生後2ヶ月の巣立ち前の子達。
おそらくまだパーソナルスペースが確立していない。
日本におけるヤギは日本ザーネン種以外は、血統書の管理などもされておらず、
犬猫のような品評会もありません。つまり、「ほぼ雑種」です。
たまたまそれっぽい特徴が多く出ているものを掛け合わせてそう呼んでいるとか、
かなりいい加減なブリーダーもいるようです。というか、そういうところが多いようです。
たとえば、有色で小柄なトカラヤギ
個性があって可愛いんです。実はトカラ系が買えないかと思って訪問しました。
人気なだけに他のヤギに比べて値段も高くつきます。
つまり、儲けるならトカラがいいんですね。
だから近親交配などで無理やり作ったり増やしたりするブリーダーも結構いるんだそうです。
全部ではないと思います。でもそういうブリーダーもいるということ。
犬猫の世界と同じですね・・・。
しかし、ここのオーナーさんにはトカラは止められました。
トカラヤギは非常にワイルドで警戒心が強く、身体能力も高い。
初めて飼うには向かない品種だと。
なーるーほーどー
そんなこと誰も教えてくれなかったよー
こちらのオーナーは超大型犬のブリーディング&ショードッグも手がけていたので
交配をしっかり管理されていました。
私がお話ししていて、シリアスブリーダーという言葉が思い浮かんだのも間違っていませんでしたね。
小屋、柵、餌についても学ばせてもらいました。
通説とは違う部分も多かったのですが、実践を重ねた上でベストを尽くす
オーナーさんのやり方に非常に共感を覚えました。
例えば、ヤギは雑草野草を食べさせておけば、濃厚飼料を与えなくてもいい。
という飼い主さんもいらっしゃいます。初めはここのオーナーもそうしていました。
すると栄養状態が悪くて体調を崩すヤギが出たのだそうです。
ちゃんと濃厚飼料を与えるようになってからはそれが無くなった、と。
東京烏骨鶏
ヤギ小屋の隣には立派な烏骨鶏の小屋が。
特殊な工法で作られていて、風雨にも強く長持ちするそう。
海外のセレブがこれを一目見て作ってほしいと依頼されたとか。
鶏の餌はその土地の土壌菌を混ぜて3段階発酵されたもの。
この、その土地の土壌菌を混ぜて、ってところにピンときました。
種はその土地に合わせて改良していくのがいいんです。
腸内細菌をその土地に合わせていくように仕向けているんでしょうね。
作り始めて与えられるようになるまで1ヶ月近く(!)かかります。
いや、こだわり強すぎぃ!笑っちゃいました。
だって鳥用の餌なんてホームセンターで買っちゃえば千円ちょっとのものですよ。
面白ですねー。愛が溢れてますね。
発酵の様子を見せてもらいました。60度近くになっている。
そんなこだわり抜いた飼育法で育てた烏骨鶏の卵。
わかる人にはわかる。
マネタイズポイントを遅らせ、ギフトエコノミーを使うことで
結果としてより多くの収益を得ることができる。
以前霜里農場に行った時も、エコヴィレッジでも、同様の感想を抱きました。
言うのは簡単。でもやるのは難しい。
いや、実に良いブリーダーと知り合うことができました。
引き寄せましたねぇ。ヤギを通じて今後もお付き合いしていきたいです。
この牧場で飼われていたウィペット
うちにもウィペットいるんですよ〜って話で盛り上がりました。