働く馬、ホースセラピーをフカボリ

生きもの

馬を飼うのが夢です

馬との暮らしを考える

こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負

動物王国を考える上で欠かせない動物の一つが馬です。

先日、馬搬・馬耕を行っている「うまや七福」さんのオンラインイベントに参加しました。

モリノスより画像引用https://morinos.net/

馬耕という文化を残そうとしている人がまだいたんだ!
と思うと心が熱くなりました。

犬をはじめ、古くからヒトと家畜は「仕事」を通して関係を築いてきたのです。
今は仕事の部分が無くなり、可愛がるだけーいわゆる愛玩用ーとしての役割しか残っていない状態にあります。それも悪くないのですが、それ「だけ」だとやっぱり寂しいものがあります。

「家族」としてはもちろんのこと、大切な労働力、仕事上でのパートナーとしての家畜の役割も残していきたい。

今回の記事で取り上げる「馬」は競走馬以外の仕事をする馬達のことです。
先日、引退した競走馬のセカンドライフを守るクラウドファンディングが話題になりましたね。

保護馬たちの輝けるセカンドライフと、殺処分のない未来を目指して

リンク先より画像引用

紗栄子さんが広告塔となって呼びかけた甲斐あって、
目標額1,500万円のところ、なんと7,600万円も集まり、見事達成されています。

私はちょっと複雑な気持ちになりました。とても良いことではあるのですが。
一時的にお金が集まっても根本的な解決には繋がりません。

こんなことを言ったらキリがないことも承知で言わせていただくと、
鳥インフルエンザや豚コレラの流行で食用にすらされずに殺されて埋められていく
鶏や豚が何百万頭と出ていることを考えると、うーん、、、と思ってしまいます。
私は競走馬が最終的に食用にされることも、有効活用の一つだと思っています。

もっと「普通に馬が生活の中にある暮らし」を広げたい。
馬がいること、馬を飼うことを特別なことにしない
そのために馬が活躍する場を広げる。
こういう活動にも力を入れたいと思います。

例えば、機械を使った農地でも数年に1回は馬耕を導入するとか、
馬耕を導入した農作物が高く売れるようなシステムを作るとか。
(別記事で書こうと思いますが、高く売れる、販路があるというのは本当に強みでしかない)

冒頭でのオンラインイベントでは、ご夫婦がうまや七福を作ってきた経緯や馬の良さなどが語られましたが、経済的な話や、具体的な馬搬の方法などを深掘りしていきたかったので不完全燃焼でした。

キッズガルデン

将来的に導入する予定である馬の飼育、ホースセラピー、馬事業の学びのため、こちらの施設に伺いました。

キッズガルデン

ここでまず目に留まったのは・・・フリージアンホース!

なんと!こんなところで出会えるとは!
世界で一番美しい馬とも言われるオランダ原産の馬種。

世界一イケメンと称えられる馬。フリージアン・ホースの最高峰、ザ・グレート・フレデリック(アメリカ)

乗馬としても馬車馬としても利用できる、軽種と重種の間、中間種に当たる種になります。

馬装も乗馬とは全然違う。かっこいい!


この子は重種とのハーフだと聞きました。額に星があるのがMIXの証。

テンション上がるー

馬車はポーランド製だそうです。
鉄製車輪の割に随分乗り心地がいいなぁと思っていたら、
車輪の上にパンタグラフ状のサスペンションが付いていました。
おそらく一台数百万とかするんでしょうね・・・

輸入馬車専門「馬車屋ドットコム」

馬車からの風景

ここには4頭のフリージアンホースが飼育されていて、1頭はお腹に子馬がいるお腹の大きなお母さん馬でした。誕生すればこの牧場で初めてのことらしい。無事出産されることを祈る。

日本にまだ10頭いるか、いないか、のフリージアンホース。
非常に希少な場所です。

東大の安冨教授はここでフリージアンに出会い、気に入って1頭飼うことになったそうで。
気鋭の東大教授が語る「馬」と「女性装」と「カッコいい大人」とは?
私が所属しているNPOの代表とも交流があり、お名前だけは伺っていたのですが
これを知って一気に親近感が湧きました。ぜひ一度お会いしたい。

他に、フランスの白い馬、カマルグもいました。
フリージアンホースといい、カマルグといい。
本物を初めて見て、大興奮でした。

ハーフリンガーと道産子もいました。

 

こちらは馬、、、ではなく、ヤギ達。

看板犬のラブラドール5ヶ月の女の子。小ぶり。

古い鞍

ホースセラピー

キッズガルデンでは乗馬のみならず、引き馬や餌やり、放牧など馬の世話を通してのセラピー効果を考えたプログラムも用意されていました。

日本におけるアニマルセラピーはまだ医療との接点や研究、展開も発展途上で、エビデンスにも乏しい。「心が癒される」「体幹が鍛えられそう」「姿勢が良くなる」「肩こり腰痛解消」のような民間療法程度のものでしかありません。
それもあってか、ホースセラピーのみで事業化、収益化、維持継続できているところはほぼ、ゼロです。

学問や医療としてはまだまだ未熟ですが、馬という大きな動物と接することが、私たちの心や体に確実に良い影響を及ぼしていることは実感できますし、海外では健康保険が使われるところもあり、根拠のないあやしげな健康法ということでもありません。

心と体に良いという「証明」は専門機関にお任せして、ひとまず現場で「良いとされるもの」を形にしていく方が賢明かと思いました。特別な訓練や試験に合格した一部の動物だけがセラピーになるわけではないと思います。全ての生き物はセラピーになり得る!

 

今回、私はすでに馬に慣れすぎてしまってましたが、
同行した若い職員は大きな動物に触れるのが初めてとのこと。
自分より大きな動物との初対面、それは怖くても仕方ありません。
引き馬やブラッシングで多少距離は縮まったようにも思いますが、
「終始、緊張しっぱなしだった」
と。
しかし、この緊張と解放がまた脳を活性化させ、セラピーとしての意味もなすのではないかと思いました。

馬も当然心があり、感情があります。
良い意味でも悪い意味でも「相手をみる」行動が見られます。
引く人間が初心者だからナメて動かなくなったり、
ブラッシングしてくれる人間が子供だからやりやすいように頭を下げてあげたり。
それがまた馬とコミュニケーションをとる醍醐味だと思います。

お互いの心と心を伸ばして、繋げる。握手するイメージ。

先日、ClubHouseで「ホースセラピーについて語ろう」というroomを拝聴させていただきましたが、「なぜセラピーに馬を使うのか」「犬猫ではダメなのか」「象ではダメなのか」という話がされていて、はっきり答えが出せていなかったところに正直がっかりしてしまいました。まだまだセラピーとして確立するまでの道のりは遠い。

「馬という生き物とは何か」「家畜とは何か」
まさかその辺りをしっかり勉強していないのでしょうか?
基本の基本の基本かと思います。

本当なら引退した競走馬が使えればいいのですが、気性が荒すぎてセラピーには向かない。
人も馬も資金も足りていない。全部いっぺんに揃えなければならない。課題は大きい。

野暮な話

ところでこのキッズガルデン、どうやって運営できているのでしょう?
馬や馬車、厩舎、馬運車などかなりの金額になると思うのですが・・・

野暮な話と思われるかもしれませんが、今後馬を導入していくに当たって肝心要のところです。遊びに来てるんじゃなく、学びに来ていますから。

他の乗馬クラブと違って、このフリージアンホースがいるというのは一つの差別化。
都内のウェディングでフリージアンホースの馬車を使ったり、映えるのでイベントでも需要があるようです。

一人の人物が浮かび上がって来ました。
ホースセラピーの第一人者とも言われるよりた氏のインタビュー

馬の人インタビュー

よりたさんが立ち上げた馬を中心にした暮らしの型を展開するネットワーク
他力サンガ

この牧場単体ではなく、複数の牧場や事業を組み合わせて総合して運営が成り立っているようです。

まだまだ知らない馬業界。これから少しずつ情報蒐集していきたいと思います。

これをきっかけに馬に関する様々な人のお話や施設などを知ることができ、確実に「馬」に近づいているなと実感しています。思っている以上に馬の世界は狭いのでいろんなところで繋がってくるのだと思います。

参考サイト

はたらく馬プロジェクト 第一弾

リンク先より画像引用https://camp-fire.jp/projects/view/311464

クラウドファンディング「Canpfire」で行われていた企画。
こちらは800万円目標のところ、87万円で未達成で終了となっています。
先の紗栄子さんのプロジェクトとの差ですよね。。。

はたらく馬牧場はできているようです。
馬を飼育するだけではなく、エネルギーや食、経済も考える場所となっているみたい。

 

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ぜひ行ってみたい。

ぱかぽこ広場

画像はリンク先より引用

大阪にある馬の施設。乗馬、というより、馬と人とのふれあい、コミュニティに着目した展開をしています。
子供の教育にも力を入れている様子が伺えます。

ハーモニィセンター

画像はリンク先より引用

こちらも動物と自然と体験をテーマとした場所。

ジャパンホースグラウンドワーク協会

ジャパンホースグラウンドワーク協会
そのスジでは著名な方々が集まって理事となっている協会。
過疎化に向かった町に馬を置いて活性化、収益化を探っているところらしい。

現代の情報が溢れる社会に置いて、ネットで調べても出てこないなぁと思ったのは、
団体や関係者の「関係性」
仲がいいのか悪いのか、提携していけそうなのか絶対手は組めないのか、そのような関係性は内部の人たちの話を聞かないとネット上では知り得ないと気づきました。

IAHAIO

IAHAIO

人と動物の関係に関する国際組織とは
International Association of Human-Animal Interaction Organizations

馬を使った福祉活動に関する国際的なガイドラインが示されています。

ユースファーム

動物王国みたいな場所を作りたい!と話していたら、ドイツに「ユースファーム」という施設があるよ!これに近いんじゃないかな?と教えてもらいました。

ユースファーム

リンク先より画像引用

いいですね!これに近いことを目指しています。
やはり教育から変えていかないと。子供たちに考える力、選ぶ力を持たせてあげたい。

なんか、まだ全国に有志がいるんだ!と思うと、頑張ろう!というきもちになります。
みんなで手を組んで協力できたら良いですよね!

 

生きもの

Posted by kyotako

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