生物多様性体験
稲刈りイベントに参加
SNSで見かけた稲刈りイベント
SNSでこんな記事を見かけたのです。
\ふぞろい田んぼの収穫祭/
参加者募集中!
新型コロナウィルスの世界への広がりを受けて、
自分の内側の中にも「変化」があった人がたくさんいたのではないでしょうか。
「自然に近い暮らしがしたい」
「自分で食べるものを育ててみたい」
という思いを持たれ、
野菜等の苗や種を買われて育てている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
アサザ基金は2つの思いから、
無農薬・無化学肥料で育てているお米の稲刈りを
収穫するお祭りの参加者を募集します!
1つ目はコロナを受けて、心に変化が起きた人たちに、生き物と対話して育てたお米の収穫祭への参加を呼びかけたいという思い、
2つ目は企業さんとオーナー制度で育てているお米の大規模な稲刈りイベント中止を受け稲刈りのサポートをしてほしいという思い。
活動場所は、茨城県牛久市の谷津田。
湖の水が生まれるところ、
森の風が流れる谷間によみがえった不揃いな田んぼで、
生き物たちと触れ合いながら稲刈りをしてみませんか。
無農薬で育てられたお米の稲刈り。
面白そうじゃないですか。
想像を超える環境!
無農薬でお米。難しいでしょうね。
「ちょっと風変わりでこだわりの強い人が、今の農法に抗っているのかな」
程度に考えていました。完全に見くびってました。
規模が違う。
この田んぼを無農薬で維持するために、
その周辺の森林から、上流1キロ以上続く谷まで全てが保全対象。
農業はパフォーマンスの一つで本来の目的は自然環境保全。
![](https://dogcatplant.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_2359-scaled-e1600262666193.jpg)
やばい。ホンモノや。。。
オープニングの飯島代表の話からシビれた。
トキ!ウナギ!
この活動の先にはそこまでの多様性を夢見てるってことですね。
こういうのなんです。私がやりたいのは。
ちなみに飯島氏、最初にここでお会いした時に、森に響く鳥の声を聞いて
「サシバがいるなぁ」
と呟いておられて、(只者ではない!)と感じました。
サシバは今はレッドリストに載る絶滅危惧種。
それが啼き声だけでわかるとなると相当なツワモノです。
NPO法人アサザ基金
稲刈りから帰って調べましたよ。
NPO法人アサザ基金
「100年後トキの舞う霞ヶ浦」を目指して アサザプロジェクトとは
こんな素晴らしい活動をしている人たちがいたんですね!
茨城、、、すごく可能性あふれる場所です。(でも土地は高い!)
大手企業と提携して自然環境保全の活動をされています。
ここまで大きくするのにも大変な苦労があったと思います。
自然・環境保全→学校・教育→行政→企業協賛
この流れですね。非常に参考になります。
体で感じる生物多様性
田んぼに向かうと、大きなトンボが目の前を飛び、
あぜ道から無数のバッタやカエルがぴょんぴょん飛びます。
水面に近づくと、サワサワっと波がたちます。メダカです。
水源(霞ヶ浦)から水が流れ続けるのでここの田んぼは
稲刈りの時期でも水田のまま。水を抜かないからメダカが生き残るんです。
時期にはホタルも出るそう。
田に一歩踏み込めば、深いところは太もも近くまでうまる柔らかい土壌。
多くのタニシが這った跡が見られます。
![](https://dogcatplant.com/wp-content/uploads/2020/09/119644622_1141755659559809_5548753374084815980_n-e1600268732143.jpg)
稲を刈ると、クモの多さに驚きます。うじゃうじゃいます。
コモリグモの仲間ですね。
顔や体にクモやバッタが飛びついてくることもザラです。
日常でそんなことがあったら「ヒィィ!」ってなりがち。
でもこの状況にいると自然と受け入れられるから不思議です。
広い自然環境が生み出す生物多様性が、
この無農薬米を支えていることがわかりますよね!
稲を食害するカメムシやバッタを
トンボやクモ、カエルが食べてくれる。
それをまた捕食するザリガニがいて、
さらにその上に食物連鎖の頂点に当たるサシバやフクロウが・・・
この中に、ウナギやトキが入ってくることも不思議ではありませんね。
恐れ入りました。
微生物の世界
生物多様性はピラミッドのようになっていて、
食物連鎖の下にいる生き物ほど、数が多くなければいけません。
建物の基礎のようなものだ。
先に紹介した連鎖の最下層、カメムシやバッタの下には
メダカやタニシ、さらにミジンコなどの動物プランクトンや
植物プランクトンが揃っていなければなりません。
この土、泥、水の中に見えない微生物の世界が広がっています。
ここまで綺麗な米が無農薬で取れているということは
地盤である微生物のバランスが整っているのは疑いようもない。
10年続いているというこの田んぼの泥と水は
今や入手困難な価値のある宝。
腸内細菌の勉強を応用すれば、
全体のおよそ2割になるように、ここの泥を移植すれば
いい田んぼを増やせるのではないかと考えました。
動物を入れたい
もう完璧なまでの生物多様性と展開。
でも、もう一つ加えて欲しいのが「動物」
@tv_asahi_news1万羽が大移動!「アヒル農法」で田んぼをきれいに #テレ朝news ##アヒル ##大移動♬ オリジナル楽曲 – テレ朝news【公式】
世界中を巡って、自給自足、またはそれに近い生活をする人たちを
見てきたムツさんが言う。
自給自足の第一歩は、家畜を飼うことだと。
昔は牛を使って田んぼを耕し、馬を使って荷物を運んでいました。
今回このイベントに参加された方のご実家では牛を飼っているとのこと。
「でも、肉牛を飼育しているだけで農業とは別ですね。。。」
そう、今はどの産業も細切れ、ブツ切れになってしまっています。
農業は農業だけ。酪農は酪農だけ。乳牛は乳牛だけ。豚は豚だけ。
効率を重視するあまりのことですよね。
・・・全然多様性じゃないんです。そこはまだ単一性のまま。。。
カエルやトンボやバッタが飛び交う田んぼにヴォルガを連れて行ったら・・・
いやー!絶対楽しいでしょ!
荷物を運んだりするくらいは、やってくれるようになるか・・・も?
子供達は真っ裸で泥だらけになって遊んでいました。無農薬だと安心ですね。
大人たちも久しぶりに泥をあび、いい笑顔。
深い泥のなかを歩き回るのはとても体力がいりますし、
転ばないようにするために体幹がめちゃくちゃ鍛えられます。
(翌日腰の筋肉痛が半端なかったです)
なまった体が鍛えられましたし、大収穫の1日となりました。
ありがとうございました!