牛を深掘り!

国づくり, 生きもの

牛について深掘り!

ウシ、面白いぞ!

前回に続いて牛を深掘りです。
ウシについて考えていると、次々と疑問や考察が湧いてきました。

ウシ、、面白い!

一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会の牛の血統書
種牡カタログ
肉質や特徴がチャート表示されて見やすい!
血統書にカタログ!初めて見るものばかり!

ウシと気候

これまで見てきたウシはどちらかというと、
寒い場所に適応している感じがしますよね。

北海道とか高原とか・・・

取材に行ったNさんも、寒さには強いけど暑さには弱いと言っていました。
牛舎には巨大な工業扇が設置され、風通しをよくさせていました。

冷凍精子、フリーズドライ精子もあるくらいですからね(前回記事参照)
寒さには強いのに暑さにはめっぽう弱いんだなぁという印象です。

ウシ、スイギュウ、バイソン

暑いところ、南国には牛はいないのかな?と考えると、
そんなことはありません。

スイギュウがいるじゃありませんか。

アメリカの寒いところだとバイソンがいますね。

(なお、バッファローというのは誤用らしい。。)

スイギュウ(水牛)は、
偶蹄目ウシ科アジアスイギュウ属
バイソン
偶蹄目ウシ科バイソン属
ウシ(牛)は、
偶蹄目ウシ科ウシ亜科ウシ族ウシ属

(以上、wikipediaより)

「属」が違うんですね。
ヒト属には現在私たちホモ・サピエンス以外、
ネアンデルタール人やジャワ原人など絶滅してしまっているから
いまいちピンと来ないかもしれません。

東アジアにいる「沼沢型」スイギュウは染色体48本
西アジアにいる「河川型」スイギュウは染色体50本で
これらは交雑が可能(一代雑種)
一方、家畜のウシは染色体が60本あってスイギュウと交雑しても
受精卵卵割までで妊娠までには至っていない。wikipedeiaより。

なんかwikipediaだけでもすごいことが書かれてるなぁという感じがします。

牛の種類(畜産ZOO鑑)←このサイト好き。

 

牛って慣れるの?

馬の記事でホルターブレーキングという初期調教を学びました。
牛はどうなんでしょう?
慣れるんですか?と聞いたら、
「うーん・・・?」って微妙な反応。
知らない人、知ってる人を見分けることはしますけど
愛玩動物(ペット)が慣れるのとはまた違いますね。

また、馬の調教のようなものがあるかどうかの話は聞きませんでした。

どうなんでしょうね?(私の宿題にします)

みんなのーんびりしていて、
調教の必要性を感じないくらい人懐っこい性格の子ばかり。

(馬よりいいじゃん!)

雌というところも大きいと思いますが、
子育て中の母ほど危ないものはないはず。
いくら家畜化が進んでいるとはいえ、
馬でも子育てでピリピリした状態の母馬に不用意に近づくのは危険だ。

私たちは温厚ではない牛もよく知っています。闘牛です。

使われるのはモルーチョ(ムルシアン)と呼ばれるスペインの在来牛。
日本でも一部地域で闘牛が行われているところがありますね。
その歴史はかなり古くから行われていたようです。

Nさんの牛舎にいる子達もよく見ると、
ツノがあるやつとないやつがいました。

除角(ジョカク)と言って若いうちにツノを取るそうです。
ツノがあるとフェンスやパイプを壊したり、
放牧中に牛同士が気づついたりするリスクがあるそうで。
基本、ヒトに向けられることはないみたいですね。

ウシに乗る

調教の話がちょうど出たので、牛に乗れるか?という話。

サイズが大きくても肉食動物には乗ることはできません。
獲物を追って走る時に背骨をしならせて走るため、背骨が柔らかいのです。
(大型犬に子供を載せようとする人がいますが、背骨を痛めますので絶対やめましょう)
一方、草食動物は複数の胃や長い腸を支えるための丈夫な背骨がありますから
乗ることができます。

あまり牛に乗る文化が定着しなかったのは
背幅が広くて股関節が痛くなるからでしょうか。

牛だと直接乗るよりも牛車ですよね!

牛車いいですね!犬にも引かせたい。

小さいウシ

最近では小さい豚、ミニブタやそれよりもさらに小さい、
マイクロブタをペットとして飼う人も増えてきています。

飼いやすさはさておき、ペットサイズの小さい馬、
ミニチュアホースもよく知られています。

ところがミニチュアの牛ってあまり聞かないですよね?
1頭20リットル30リットルは多すぎます。
もう少しコンパクトサイズなら飼いやすさもグッと上がるのでは?
と思ったのです。

親切な方が教えてくれました。

最も背の低い雄牛、ハンフリー君がギネス世界記録に認定

ミニチュア・ゼビューという小さい牛が存在しているようです!

ミニチュア・カウ

ほ、、欲しい!!

でも牛乳とかどうなんですかね?ちゃんと取れるのかな???

 

オマケ 岩塩

牛を見に行った帰りにNさんのご友人のお店に寄りました。
おにぎり茶屋ほたる

実はNさんの牧場に行った後に別の農園でヤギを見に行く計画も
あったのですが天候と時間の関係で、断念したところだったのです。

ここの茶屋の横で、ヤギが飼われていました。

ヤギなら牛よりもまだ飼いやすいですよね!!

この茶屋で出たのが、岩塩のお話。

馬も、牛も、ヤギも、ミネラル補給も含めて、塩を舐めます。
家畜に舐めさせる用の岩塩も売られているくらいです。

最近では北海道の鹿が鉄分を求めて線路を舐めにくるのが問題になり、
線路脇に塩を置くことで事故防止になっているとニュースになりました。

牛や馬は塩を求める。

玄関先、軒先の「盛り塩」は
馬や牛を呼んで立ち寄らせてもらうため、
商売繁盛を祈っての習慣であるとも聞きました。へぇ!!
お清めのものだけと思っていましたがそんな由来もあったとは!

 

いやー家畜は本当に面白いですね!!!

国づくり, 生きもの

Posted by kyotako

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