犬猫のご飯を考える

犬猫

ドッグフード・キャットフード

歴史からふかぼり

ドッグフードの起源は1860年頃。
航海用の食料ビスケット(人用)の余りを犬が食べていたのを見た
ジェームズさんが犬用にビスケットを作ったのが始まり。

ここですよ!ポイントは。
ビスケットだったんですよ。
フードと言うよりは「おやつ」

茶色い粒々の呪縛

何が言いたいかというと、
いま世の中で出回っている
ドッグフード、キャットフードって
みんな茶色い粒々ですよね?

中身だけ出して行って、
全メーカー当てられる人いるのかな?
ってくらいみんな茶色い粒々
大きさや色味や若干の形状変化はあっても
延々、茶色い粒々からは脱出できません。

犬猫のご飯

そもそも、

犬や猫はこんな粒々を食べる動物ではありません。

ミナミコアリクイ

この動物のご飯なら納得もする。細長いマズルと
長い舌を使って小さいもの(アリ)を器用に食べるから。

でも犬や猫は違う
様々な「形状」の獲物を捕獲して
大きな塊から肉を引きちぎって飲み込む

だから犬猫は臼歯もないし、
よく噛んですり潰すこともしないし、
丸呑みで食べるんです。
また、ゆっくり食べるなんてことは普通はありません。

最初にビスケットからスタートしたので
以降、犬猫のご飯=茶色い粒々になってきたんでしょうね。。。

なぜ茶色い粒々にしたのか

大きな塊だと
調理や保存や流通、与え方、全部がめんどくさいんですよね。
中心まで熱が通るかどうか。
小さくした方が調理が楽です。
保存のために油をかけても表面だけで
中心部から痛む可能性があります。
粒にすれば万遍なく油が行き渡ります。
袋に詰めれば隙間なく運べて流通にも便利。
また、与えるときの分量調整もしやすい。

つまり、いまあるドッグフード、キャットフードは
どんなに綺麗事を言っても、
飼い主のため、人間のために作られているということです。

保存が効く=酸化防止=油多め=消化しづらい
ように作っているのに、消化に良くしましたとか
犬猫のことを考えて作りましたとか
もうどうなってんのよ。どっちなのよ。ってことです。

最近では、
一気食いをすると空気も一緒に飲んでしまって
捻転のリスクがあるからと、
ゆっくり食べさせる食器が売られたり

フードをタオルに包んで与えることで
獲物を捕まえる!
というストレス解消も合わせて与えよう!
という提案を拝見しました。

えーと。

そもそも与えやすいのを前提に作られたのに
余計面倒なことになってるー!
いちいちタオルなんかに包んで与えてらんねー!

精神科的なアプローチとしては正しいのかもしれませんが、
なんかどんどん変な方向に進んでいる気がします。
とても滑稽な感じがしたのは私だけでしょうか。。。

ビスケットからいったん離れよう

人間のご飯=残飯

そもそもドッグフードができる前は何をあげていたかって
原始の時代からずっとヒトの食べ残し=残飯をあげていました。
ドッグフードよりもこっちの歴史の方がずっと長いし、
世界で考えればドッグフードを与えてる方が少数派かもしれません。

某大型ショッピングモールを視察

近くにある大型ショッピングモールに視察に行ってきました!
大型ショッピングモール、色々ありますけど
ここに入っているペットショップの品揃えは日本で最先端ですね。
※もちろん、ネットには負けます。

海外から日本で一番品揃えが進んでいる
ペットショップは?って聞かれたら私はここを案内します。

おもちゃは輸入物がほとんどです。
海外視察してきたショップと全く変わらないです。

ニュートロからもついに
あの形状のおやつが登場・・・

「ニュートロ™ 猫用おやつ とろけるシリーズ」新登場

いや、ちゅーるだし。
一つ出るとこぞって他のメーカーが追随しますね。
むしろ遅いわ!今更かよ!ってくらい。
でも、ブランドで売れるんだろうなー

海外らの高級フードが並びます。

こちらはトライプ=胃を売りにしたフード。
もともと肉食動物も赤身肉以外、野菜類を一切食べないわけではなく、
草食動物の内臓を食べることで間接的に野菜類を食べていたんですよね。

店頭の手書きPOPは薬事法ギリギリじゃない?って言葉が
書かれていましたけれど。汗
海外ではOKでも日本ではNGというのもあって、
表記がたとえ英語であってもダメなんです。
昔輸入物を扱っていた時は、わざわざその部分に白いラベルを貼って
見えないようにして陳列していた時もありました。
(そうすれば法律上OKなんです)

でも手書きPOPが充実しているってのは
それだけ力を入れてるってことで
読んでても楽しめるし、私は好きです。

ちなみにここの生体販売は
ペッツファーストさんですね。
平均単価40万〜50万!
仕入れてるところは同じなのに
価格が倍くらいするってやつです。
それを売るってすごいことですよね!
トップクラスのセールスマンが揃っていました。

もともとはホルモン、放るもんとして捨てられたかもしれない部分が
こうやって超!超!高級フードに生まれ変わるんですからねぇ・・・

そのうち、
「脳」や「血液」を使ったフードも出てくると思います。
だって、捨ててるんだもの。
でもたんぱく質だし栄養価も高い。
(脳は狂牛病が世間を賑わせてから抵抗がある人も多いかも)

でも最近は某漫画で動物の脳を食べるシーンも紹介されていますし。。。

 

こちらはニュージーランドのフード。

最近は次々と外国製の超高級フードがでてきますよねー!
なんでしょうねこの流れ。

今回の本命フード

バランスライフ

今回視察にきて、買ってみようと思ったフードがこちら!

オーストラリアで作られたバランスライフというフード。
200gで3000円弱と抜群に高い。しんじゃう。
購入したポイントは

  • 茶色い粒々の呪縛からの脱却
  • エアードライ=熱風乾燥という点
  • 水をかけて与えるという一手間体

茶色い粒々の呪縛については散々述べてきました。

エアードライ製法ってつまり、うちでやってる
あれと同じ熱風乾燥だ。

これってつまり、
自宅でも再現が可能かもしれない!ということ。

これだけ技術と流通と情報が進んだ世の中で
もっともお金が掛かるのは「人件費」と「時間」です

0から1のアイデアで何かを生み出すビジネスも
SNSがこれだけ発達した世の中ではもう時代遅れ。
誰かがもう思いついています。

このフードもそう。時間かかるんですよ。
発酵食品も、微生物がやるから時間がかかるんです。
そこだけは技術が発達してもなかなか早められない。
だから「高く付く」んですね。

逆に、
自分たちで、時間をかけて作ったら
劇的にコストを抑えられる
可能性を秘めているということです。

 

最後のポイントは水をかけてあげるってところ。

公式ホームページより引用

もうね、ザーッとお皿に開けるだけじゃ
飼い主さんの方が「つまんない」んですよ。
「ひと手間加えてよりよくしてあげた!」
という実感を欲しがっている飼い主さんの方が
今は多いと思います。

なんかちょっとしてあげたい!
を埋めるのが「水を加えて搔き回す」なんですね。

中身云々よりもそういう需要が売れる商品に
なってくるのかもしれませんね。

おやつ市場もフリーズドライ

おやつ市場も、かつてはメインだった
ジャーキーやビスケットなどの粉物、練り物は
縮小されてフリーズドライが主流になりましたもんね。

ジャーキー系も原材料はよく見たほうがいいですね。
多く使われているものから表記されますが
割と最初の方に小麦粉が出てくるはずです。
結局「お肉味ビスケット」と大して変わらなかったりする。
肉っぽい見た目は作られたものかも。

フリーズドライタイプのおやつは
めちゃくちゃ高い。

他、気になった商品は

出ました!もう見てお判り。お湯を注いで食べるやーつ!
茶色粒々呪縛から逃れてきてるやつ、好きです。

そして芋

うちではスーパーでサツマイモを箱ごと買ってきて
先のフードドライヤーで干し芋を作ったりしています。
それと変わらないじゃん。
パッケージが犬用でペット用としているだけで高いっ!


こんなものまで。。。これで1980円。

ちなみにこの日の夕飯は、これよりふたまわり大きな鯛300円で
鯛飯にして食べました♪

犬猫

Posted by kyotako

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