世界の猫種 前編

犬猫

犬より猫が多いらしい

Stay at home

引きこもりが多くなった今、犬猫の良さが広がってきているとか。
特に、完全室内というところで、猫の方が人気が高くなっているそう。

 

ここで皆さんに質問です。

チワワからセントバーナードまで犬は大きさから何から
バラエティに富んでいますが、猫はそこまで広がらないのは何故でしょう?

答えは5月5日のzoom配信で。(忘れてたらごめんなさい)

猫の種類

犬に比べてかなり少ない

犬は、非公認犬種(世界的には認められていない品種・豆柴とか)を
含めると700〜800種くらいと言われていますが、
猫の品種は多くても100種程度。

犬に比べて品種としての歴史も浅く猫は犬ほど種類に富まないのです。

公認、非公認においても様々な問題を含んでおりまして。
ここでそれを論じるのは控えます。

爪とぎ取ったら空いた箱に入ってた。

 

ヤマネコの存在

混同されがちですが、いわゆる「猫」は分類学上「イエネコ」という種類で
有名なイリオモテヤマネコとかツシマヤマネコ、
イエネコの起源となったリビアヤマネコとは「別種」です。

ネコ科オオヤマネコ属オオヤマネコ
那須どうぶつ王国でも人気のマヌルネコ
wikipediaより
ネコ(猫)は、狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるリビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)が家畜化されたイエネコ(家猫、Felis silvestris catus)に対する通称である。イヌ(犬)と並ぶ代表的なペットとして日本を含め世界中で広く飼われている。

これも犬と大きな違いですよね!
イエネコにおけるヤマネコのような存在、「ヤマイヌ」が存在しません。
ジャッカルやキツネなどイヌ科動物は多くいますが、犬とはちょっと遠い。

ジャッカル

一部地域にしか生息しませんが
ドールやディンゴは「ヤマイヌ」と呼ぶにふさわしいかもしれません。

ドールen:User:Kalyanvarma (?) – http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Wilddog_brt.jpg (cut version), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2817140による
ディンゴ

敢えて言うなら「オオカミ」になるのでしょうね。
ニホンオオカミは犬と交雑できたのかなぁ。。

オオカミからイヌを作ることはできないのと同様に、
ヤマネコを飼い慣らしてもイエネコにはなりませんね。

うん。とても勉強になる。

世界の猫たち

これまで犬では色んな切り口でやってきましたが、
今回は猫の種類を特集していきたいと思います。

アビシニアン

アビシニアン

Karin Langner-Bahmann – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=950497による

額の「M」マークが印象的なアビシニアン。
細身でしなやかな手触りが魅力。
この長毛タイプが後述のソマリという品種になります。
色は「ルディRuddy」で赤という意味なのだけど、
「ルビー」と勘違いしている人も多い。
別でRed(赤)というカラーもあるから余計ややこしい。

 

アメリカンカール

アメリカンカール

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=51836

昔からいる品種で耳がカールするからアメリカンカール。わかりやすい。
耳が垂れるスコティッシュやマンチカンと違ってこの耳のカールは
優性遺伝なので半数以上が耳がカールして生まれてくる。
スコの垂れ耳は骨軟骨異形成症という病気だとして非難されがちですが
アメリカンカールにはほとんどありません。不思議!

 

アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘア

オリジナルのアップロード者は日本語版ウィキペディアのChangoさん – ja.wikipedia からコモンズに JohnnyMrNinja が CommonsHelper を用いて移動されました。, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20606267による

もう猫といえばこれ、というくらい人気で定番の種。
顔が鼻ぺちゃでずんぐりむっくりした古いタイプと、
最近は鼻先の通ったシュッとしたタイプの顔立ちの子がいます。
このシルバークラッシックタビーという色は優勢なので
多く生まれるカラー。
「サバトラ」したしみがありますね!

エキゾチック(ショートヘア)

エキゾチック

By Charlyn Wee – originally posted to Flickr as Fig – Aug 2006, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8083245

その特徴的な鼻ペチャ顔で人気を集めるエキゾチック。
エキゾチック「ショートヘア」が有名ですが、
最近は毛が長い、ショートヘアではないものが
単に「エキゾチック」として出ています。その特性上、
上下の歯の噛み合わせがずれる、「顎ズレ」が多発します。
生活上あまり問題はなさそうですが、欠点は欠点。
顎ズレのない鼻ぺちゃのエキゾチックは高騰します。

エジプシャンマウ

エジプシャンマウ

Lil Shepherd from United Kingdom – Horus 2, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8241983による

血統として登録されたのはアメリカなんですけどね。
どこを原産と称するかは意見が分かれるところです。
兎にも角にも、原始の猫の姿を思い起こさせるその姿が私はとても好きです。
滅多に見ないレア品種ですが、ぱっと見の特徴が薄いからか人気がありません。

オシキャット

オシキャット

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88

エジプシャンマウ同様、ぱっと見の特徴が薄くて人気がイマイチですが、
もっとも「賢い」猫としても知られています。中にイヌが入っていると言われているくらい。
社交的で穏やかな性格なので初心者にもオススメの品種です。

サイベリアン

サイベリアン

Roswitha Budde,Cattery vom Hohen Timp – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18982585による

数ある猫種の中で、今もっとも高騰しているのがこの猫種だと思います。
ノルウェイジャンでもなく、メインクーンでもなく、サイベリアンなんですね。
だいたい40万50万円くらいからするお値段です(高い!)
落ち着いた性格とそのクールな容姿に惹かれるのでしょう。

シャム

シャム

Karin Langner-Bahmann, upload von Martin Bahmann – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3020045による

シャムとは今のタイ王国のこと。サイアミーズと呼ぶこともあるけど一般的ではない。
昔は多く見られた品種でしたが、今はレア種になってしまいました。
その要因の一つはその性格の気高さにあるのではないかと思います。
古い品種でここからトンキニーズやコラットなどの猫種が作られていきました。
昨年タイにもいきましたが、らしき猫は見かけましたが
シャムそのものを見ることは叶いませんでした。

シャルトリュー

シャルトリュー

Clarisse VINOT – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8926800による

ロシアンブルーとコラットと合わせて、ブルー御三家と言われる種。
ブリティッシュショートヘアと混同されがちですが、
ブリは別のカラーがあるのに対し、
シャルトリューはこの1色のみ。目の色もゴールドのみです。
原産国のフランスでは大人気で微笑みの猫と言われているそうです。(なぜ?)
猫においてはこのシルバーグレー=ブルーの色が割と多いですよね!
犬ではワイマラナーとかナポリタンマスチフのような色。
温厚で賢く、初心者にも飼いやすい猫です。数は少ないですけど。

シンガプーラ

シンガプーラ

オリジナルのアップロード者は英語版ウィキペディアのSqueezeweaselさん – en.wikipedia からコモンズに移動されました。, CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2184967による

世界一小さい猫として知られていますが、性格や行動も
猫というより小さい猿のような印象を受けます。
これがシンガポールの土管にいたというのですから面白い。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールド

Psihopat – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12724979による

一番人気のある種といっても過言ではないと思います。
垂れ耳がとてもキュート。人気Youtuberも飼い始めて話題になりました。
が、その可愛さの原点でもある垂れ耳は骨軟骨異形成症という病気の一種で
動きによって痛みを伴うということがわかり、賛否が分かれています。
また、垂れ耳は劣性遺伝なのですが、垂れ耳同士で交配すると
病気の子が生まれるなどの弊害が多いため禁止されています。

スフィンクス

スフィンクス

オランダ語版ウィキペディアのM.Minderhoudさん – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=935202による

一目見てわかるように、毛のない猫として有名。
アレルギーを持つ人でも飼育できるといううたい文句ですが
アレルゲンは唾液に含まれていたりするので根本的な解決には至らない。
高額な割に人気がない。

セルカークレックス

セルカークレックス

Beemwej – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11217621による

名前はセルカーク・レックス レックス系の品種の一つ。
他のコーニッシュレックス、デボンレックスと違って
ずんぐりしたコビータイプが魅力の一つ。
アメリカの保護施設にいた子がスタートで、特徴的なのはその縮毛。
これは個体差があって、一般的に子猫の時には縮れは少ない。
縮れが少ない子は比較的安価で売られてしまうことが多い。
抜け毛が比較的少なく穏やかで飼いやすいのでもっと知れてくれればいいな。

ソマリ

ソマリ

OLYMPUS DIGITAL CAMERAen:User:Red Ed – http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Blue_Somali_kitten_age_3_months.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1647933による

アビシニアンの長毛タイプ。アビシニアの隣のソマリアからソマリと
名付けられた。アビシニアンに比べるとソマリはブルーカラーが人気。

ターキッシュバン

ターキッシュバン

Matsu1024 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=49561243による

トルコのバン湖にいる猫だからターキッシュバン。
泳げる猫として知られているが、実は猫は全般的に泳ぐことはできる。
自発的に泳ぐことは少ないと思われる。

トンキニーズ

トンキニーズ

Edenvane Chatterie de l’ESprit d’Edenvane – 投稿者自身による作品 perso, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=13297232による

シャムとバーミーズという猫から作られた猫種。
運動量は多いものの好奇心旺盛で遊び好き。
社交的なのでファミリーにはオススメの種。

後編は後日に続きます!

犬猫

Posted by kyotako

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