スピッツ系をふかぼり

犬猫

スピッツ系をふかぼり

みんな大好き立ち耳巻尾

JKC:5Gグループのスピッツ系をふかぼり
いわゆる、立ち耳の日本人になじみ深い形の犬種群ですね!

また、最近の研究では最も古い犬種グループでもあると言われています。

そもそもスピッツとは
ドイツ語で「尖っている」と言う意味の言葉であるらしい。
現代において、
柴犬やサモエドなど様々な「スピッツ系」の犬たちの中では
どちらかというと「尖った鼻先」よりも「丸くタヌキのようなマズル」が
人気があって好まれているのはなんとも皮肉なことかもしれない。

まとめ

スピッツ系はやはり北のほうをずーっと東西に伝って
広がっていった感じがありますね。
西の端はノルウェー。そこからは海が広がり、
バイキングの時代にまたヨーロッパに広がっていくわけですね。
一方東は北方アジアを経由してベーリング海を渡り、北米まで。
壮大です。
また、それぞれの地でもほとんど姿を変えていないところにも注目です。
ノルウェイジャンエルクハウンド、アラスカンマラミュート、並べても
あ、同系統の犬だってすぐわかりますもんね。形現が強く出る系統なのでしょうか。

また、これもご理解いただいているとは思いますが、
犬種一つ一つを掘り下げていくとまだまだ奥が深く
キリがないので、今回はざっくりと西端、東端まで
追っかける感じで済ませています。
日本犬やヘアレス犬など
まだまだ掘り下げていくと面白い犬種はたくさんありますので
またの機会の宿題とさせてください。

サモエド


紀元前1,000年頃よりロシアのサモエード族が
トナカイの番犬、そり犬として使っていた。
暖房代わりに屋内で飼っていたこともあるらしい。
もふもふ利用は昔からあったんですね。
スピッツ系といえど、この極寒の地で耳や鼻先など
体から離れている部分が細く飛び出るほど
凍傷になるリスクが高くなります。
つまり、丸く、毛に埋もれるようなくらいが本来の姿。
それがまた人気になっている一つでもあると思います。

珍島犬

滅多に取り上げられることがないでしょうから、
お隣韓国原産の犬、珍島犬。昔動物王国にもいたらしい。

あ、あれっ?お父さんかな?
どんな姿をしているのかと思ったら、
北海道犬や紀州犬と見紛うばかりの名犬。

チャウチャウ

Remigiusz Józefowicz – 投稿者自身による作品, CC BY-SA 2.5 pl, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2572822による

ここ5年くらいで増えてきた気がします。チャウチャウ。
こんな愛嬌のある姿でも立派な、と言うか奥が深い古代犬。
見かけるとやはり舌の色を確認してしまいます。
はじめは「サモエド✖︎チベタンマスチフ」で作られた
と考えられていましたがそもそもサモエド族以外門外不出。
青舌もなかったり。説明のつじつまが合わないことが多い。

Jjok – 投稿者自身による作品 based on Parker, H.G.; Kim, L.V.; Sutter, N.B.; Carlson, S.; Lorentzen, T.D.; Malek, T.B.; Johnson, G.S.; DeFrance, H.B.; Ostrander, E.A.; Kruglyak, L. (2004-05-21). “Genetic structure of the purebred domestic dog". Science 304 (5674): 1160. DOI:10.1126/science.1097406. PMID 15155949., CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12515801による

すでに絶滅したハン・ドッグが起源と成っている説もある。
ハンってなんじゃ?と思ったら
漢王朝(206 BC–220 AD)が「HAN DYNASTY」
漢王朝の時代、三国志の時代、犬っていたんですね。
とても食用とは思えない姿の陶器などが多数出土しているそうです。
海外のオークションで発見。

漢王朝時代の陶器
立派な首輪とハーネス

マスチフの血が強い気がしました。
お値段見間違えたかと思いました。
約170万円・・・
ハン・ドッグの情報はほぼありませんでした。謎。
もう一つ漢時代の骨董品

これはスピッツタイプですね!
マズルの太さは相変わらずマスチフですが。
これはチャウチャウ、いましたね。
漢王朝時代にも。

シベリアンハスキー

30年前日本でも大流行したシベリアンハスキー。
今は本当に好きで道楽でやっているブリーダーさんはいないと思います。
儲からないですからね!その分、質は上がったと思います。
説明するまでもなく、シベリアのそり犬です。

ちなみに、当時は青い目のハスキーがとても人気がありました。
またバイアイ、オッドアイなど左右目の色が違う個体も頻繁に見かけましたよね。
実はこの目の色の遺伝子が見つかったのはごくごく最近(2018年)。
しかも、ハスキーは他の犬種において
聴覚障害などを引き起こす要因となるブルーアイとは違うらしいのです。

ハスキー犬の独特な青い目、関連遺伝子を発見

アラスカンマラミュート

ハスキーと間違われますが、慣れれば別犬種とすぐわかります。
簡単に言うと毛ぶきと大きさがシンプルに違います。

SCMW – 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3329851による

ポメラニアン

日本ではもちろんのこと、世界中で人気のポメラニアンは
原産地がポメラニア地方だからということを意外と知られていない。

ジャーマンスピッツ

オリジナルのアップロード者はフランス語版ウィキペディアのTeuteulさんLater versions were uploaded by Tornad at fr.wikipedia. – fr.wikipedia からコモンズに移動されました。, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=68549による

サイズによって6タイプにも別れるとは知りませんでした。
日本ではほとんど見ることができないと思います。わざわざジャーマンを飼わずとも
日本犬やサモエド、日本スピッツ、ポメラニアンなど競合が多すぎますよね。

北欧の犬たち

フィニッシュ・ラップランド

フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ロシアの一部を、
ラップランド(辺境の地)と呼んでいました。
(「辺境」と言う呼び方が一部問題視されているようです)
そこにはサーミ族と呼ばれる先住民がいて厳しい自然の中
農業・漁業・トナカイの放牧などを行っています。
そこで活躍したのが、フィニッシュ・ラップランド、
いわゆるラップランド犬です。

By Apdevries [2] – english wikipedia [1], CC BY-SA 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4939290
いやー!スピッツですね。完全にスピッツです。

ノルウェージャンブーフント


昔動物王国にもこの犬がいました。
しかし、あまりにマイナーで、あまりに雑種っぽかったので
名前もザッシー。そして説明を受けなかったお客さんのほとんどが
雑種だからザッシーなんだよね!と勘違いされていました。
紀元前からノルウェーにいる、超がつくほどの古代犬なんです!
あのヴァイキングの付き人もやったそうですよ!

ちなみに名前の由来も「ノルウェーのほったて小屋の守り犬」
なんですって!なんか日本犬とも通じるところがあって親しみがありますね!

ノルウェイジャンエルクハウンド

最後に、私がどうしても取り上げたかった一種をご紹介。

資料によれば6千年前と言うぶっ飛んだ時代から存在すると
言われている犬種。どうなってんだい。
北欧にはヘラジカというシシガミ様みたいな超でかいシカがいて
それを狩るために使われた犬。やはりバイキングにも同行したと
記録があります。

犬猫

Posted by kyotako

1つ星 (5 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...