スタンダードを勉強しよう!

国づくり, 犬猫

いいブリーダーとは?

基本から勉強しよう!

私は、動物王国、ペットショップ勤務時代に、
多くの交配や出産に立会い、多くの知識や経験を積んできました。

しかし、自分で繁殖(ブリーダー)を
やった経験はありません。

「犬猫を飼うならショップじゃなくてブリーダーから!」
と言われます。
「ちゃんと勉強した良いブリーダー」
という表現もよく目にします。

お寿司屋さんの世界

お寿司屋さんになりたい!となると
「お寿司屋さん専門学校」とか「お寿司屋さん大学」
というのはなく、

どこかの有名なお店に弟子入りして、何年も修行し、
技術のある先輩や親方から知識、経験、技術を盗んで
ようやく一人前として独立していくもの。

というとても閉鎖的な世界でした。

そこに一石投じたのはホリエモンこと堀江貴文氏ですね。

寿司職人の修行期間 “飯炊き3年握り8年”は時代遅れ?

大事な情報は共有していこう!

こういう風になれ!というわけではありませんが、
私個人としては、
有益な情報はしっかり共有して、
「いいブリーダー」の割合が増えるに越したことはない。
と考えています。


発情から交配、出産の初歩的なところから
犬種の特性や毛色も含めた遺伝的知識、
遺伝的疾患の知識から、動物取扱業、血統書などの手続き・・・

総合的、専門的知識が必要であるにもかかわらず、
「ブリーダー専門学校」のようなものがないのは不思議。

※一応、「ブリーダーを目指せる専門学校」はあるようです。
トリミングや看護が中心の動物専門学校ですね。

スタンダードを見てみる

スタンダード(犬種標準)とは?

純血種となると、それを認める血統書団体があり、
血統書団体がその犬種のあるべき姿、形を定めています。
犬種標準、スタンダードと呼ばれるものです。

FCI(世界畜犬連盟)=JKC(ジャパンケネルクラブ)の
ウィペットの犬種標準を見てみましょう。

【一般外貌】
筋肉の力強さと、機能的な美しさと
優美なアウトラインのバランスが取れている。
スピードと働くために作られたような体躯である。
体躯構成において、いきすぎた形での誇張は避けるべきである。
【性格】
理想的なコンパニオンである。
家庭でも、スポーツをする環境でも
たいへん適応しやすい。
優しく、愛情豊かで、むらのない性質である。
【毛色】
毛色はあらゆる色が許可され、
色がミックスされていても良い。
JKCホームページより

え?!これだけ?嘘でしょ。。
JKCのホームページには
この部分しか書いてないんですよね。(不親切!)
でも、詳細を調べていくと部分ごとにちゃんとあるんです!

【頭部(ヘッド)】
よいプロポーションの頭部であるためには、
ほかの部分とバランスがとれていなくてはならない。
利口で、注意深く、優しく、魅力的な表情を持つ。

【頭蓋部(クラニアル・リージョン)】
スカル:長く、細く、頂は平らである。
マズルに行くに従って細くなり・・・

ちょ、ちょっとまったーっ!

私は初めてスタンダードを見たときそう思いました。

てっきり、頭が何センチ、体高何センチ、体重何グラム、
みたいな、「数字」が書かれているものだと思い込んでいました。

なんかこんな感じ?

※ちなみに、スタンダードに書かれているサイズは体高のみで
体重その他の数字は一切書かれていません。

サイズとか形をきちっと決めているというより、
概念とかスタンス、そういうものを決めているのが
スタンダードなんです。

ゆえに、解釈の違いなどで
審査が別れることがあったり、なかったり、、

なんできっちり決めんのかーい!
ってずっと思っていました。
今までは。

ところが。

最近、憲法の勉強をはじめたんですが・・・

憲法に学ぶ、スタンダードの曖昧さ

憲法も曖昧!

憲法って条文数も少なくて、条文の文字数も少ないんです!
例えば

憲法
第二十三条 学問の自由は、これを保証する。

え?そんだけ?
って感じです。こういうのがたった103条。
それが日本国を治める憲法なんです。

あれやこれや、細かいところを決めるのは
憲法のもとに定めた「法律」や「省令」で。

だからこれまで様々な解釈がなされ、
学説があり、裁判があり、その判例を重ねることで
より深く憲法の考えているところに近づいていく、
というシステム、らしい。です。

大きなところを決めるのは、
あんまり細かく決めすぎる方が
変更修正も大変。
時代に合わせて常識も変わってくるし、
それに合わせて解釈や意味合いも
変わってくるということ見越してのことかもしれません。

なんか、スタンダードの曖昧さの意味が
ちょっとだけ理解できた気がしました。

とにかく、まずは、第一歩として
自分が飼われている子のスタンダードを
一度見てみるのも良いかもしれませんね!

国づくり, 犬猫

Posted by kyotako

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