ペット業界座談会

国づくり, 犬猫, 生きもの

ペット業界座談会開催

ペット関連で仕事をされている人たち

去る2020年2月27日
動物介護士、トリマー・・・などなど。
ペット業界で仕事をしている人たちの座談会に参加しました。

結論からいいますと、非常に活発な意見交換ができて
とても面白かったです。時間が足りなかったくらい。

むしろ、事前に話そうと思っていた、
話題のコロナウィルスについては
ほとんど話ができませんでした。。。汗 まいっか。

皆それぞれに得意分野があって課題や情報を持っているので
話が尽きませんでした。

オンラインサロンの需要

SNSが発達した現在、
情報が簡単に入手できるようになる一方で
情報ソースが怪しいフェイクニュースも溢れかえり
それによる一般人の混乱、揚げ足をとるかのような炎上、、

一体何を信じればいいのさ!と、
目を覆い、耳を塞ぎたくなる気分になることもしばしば。

これからは情報の取捨選択、
情報の自己コントロールが
重要なスキルになってくることに間違いありません。

そんな中、各分野、各方面で、
『わかっている人たちだけで話を進める場』
が次々と生まれてきています。
広い意味での「オンラインサロン」ですね。
昔で言うところの「井戸端会議」です。

オンラインサロンの今後の行く末は
どういう形になっていくか誰にもわかりませんが、
今は共通の趣味、共通の仕事、共通のファン・・・
共通点の数だけオンラインサロンができていってます。
Campfireのような専用のプラットホームを使うのもあるし、
Facebookの非公開グループ、
LINEやメッセンジャーグループも
広義のオンラインサロンですね。

オンラインサロン乱立時代ですね。
今後ももっと細分化、多様化していくだろうと予測されます。

当然、クローズドな空間だからこそ、
頂けた貴重なお話も多くあるので、
その全てを記すことはできませんが、
どういう内容だったか、
また、その感想と考察を記事にします。

※多分くそ真面目な内容で面白くはないかもしれませんが、
ご容赦ください。
一応犬猫バカが真面目にペット業界をどげんかしていこうと
ワタワタしているんだなーってことが伝わればいいな、と思っています。

ペット業界の現状と未来

動物看護師が国家資格化

これまでペット関連の職業で、
国家資格は獣医師しかありませんでした。
ところが、近いうちに動物看護師が国家資格になる
という話が出てきています。

動物看護師の国家資格化に関する情報
(日本動物衛生看護師協会ホームページより)

細かい話はさておき、サクッと要点だけまとめておくと
・資格保有者がある程度増えるまでは
民間資格と業務内容は変わらない(はず)。
・民間・国家で待遇が変わるかは事業主次第
おそらくすぐに変わることはない。

利権的な話もあるようですが、
今現在活躍しているベテランの人たちは
取得努力に見合わないかと思われます。
これから、動物看護師を目指す
若者は視野に入れる価値はある。

犬猫オークションと殺処分の話

関東で最も大きいオークションでは毎週1回開催で
約1,000頭以上の犬猫たちがセリに出されています。
賛否両論ありますが
ペット業界の多くは、ここが起点となって
まかなっていると言っても過言ではありません。
いつもお世話になっている動物病院、トリミングサロン、
ペット保険、フード&用品メーカー、、、全部含まれます。
なかなか一筋縄ではいかないなと感じました。

また、問題となるのは
「成長して売れ残った子」ではなく、
欠点や先天性疾患などがあるために
「販売不可」とされた子たちの行く末です。

それをどうしていくのか、を
ほとんどのところは「うやむや」にしています。
そこを明確にしているところ=信用があるところ
になるのではないかと個人的には思います。

スタッフが飼う、ブリーダーに返す、
など「ある程度」見える行き先もありますが
全てを追えるわけではありません。
一説では「譲渡困難」とされた犬猫は
殺処分数にカウントされないそうです。
殺処分ゼロ=不幸な犬猫が0 ではない、ということですね。

獣医師会、ワクチン

毎度話題に上がる獣医師会の話、そしてワクチン。
最近では獣医師会に所属しない動物病院(獣医さん)も増えているとか。
農家さんと農協の関係にも似ているなぁと思いました。

所属すれば色んな面で優遇されたり守られる部分もある一方で
古い体質や無意味な風習(ルール)に縛られることもあり、
革新派、改革派の若く勢いのある人たちにとっては
足かせでしかない。という状況。
昔と違って営業や集客も大きな団体に所属しなくても
できる時代になったので、余計にそういう動きが進んでいるのでしょう。

ワクチンは狂犬病だけに寄らず、混合ワクチンも、
動物病院の収入源の多くを占めるのは間違いありません。
愛する犬猫の健康と天秤にかけるものではありませんが、
一筋縄ではいかないというのも理解できます。

療法食についての話も出ましたね。
ゼオライトを含むフードが下痢を止める。
理にかなっているけれど健康被害はどうなのか。
ヒトでは厚生労働省。動物では農林水産省。
どちらもお上のお仕事ですが、、、
これもまた結果は似たり寄ったり。

往診の需要

これから日本は超高齢化社会に突入します。
老老老犬介護になってきています。

往診と終活の需要が高まってきています。
QOD:死の質 ですね。どういう最後を迎えてあげたいか。
病気を治す=切るか、諦めるか、2択ではなく
いかに受け入れて、いかに向き合って、いかに理想的な死を迎えるか

「最期まで愛犬愛猫に尽くしたい」
という気持ちはお金で換算できないものなのかもしれません。

日本の未来とペット業界の未来

先の高齢化社会の時にも話をしましたが、
ペットビジネスに限らず、日本の人口は急激な右肩下がり、
ペット飼育人口も当然減り続ける一方です。

今回座談会に参加された方の多くも
ペット業界に居ながら
「すぐに犬猫を飼うのは難しい」
という方が多かった。

いいとか悪いじゃなくて、これがリアル。

このままペットを飼う人が少なくなっていくのに
日本だけを視野に入れてビジネスをするのはオワコンではないか。

高齢者、高齢犬を相手にするサービス、ビジネスもこのまま行くと
5年後、10年後には需要は半分以下になっているはず。

老犬ホームの話も出ました。
今存在する老犬ホームも、ほぼ全てがどこかしら難点を抱えている。
・もう受け入れ頭数がいっぱいで空きがない
・経営がうまくいかない
・いわゆる、姥捨山のようなひどい環境である
・高額すぎてお金持ちしか利用できない

などなど。

そう考えると対日本だけのことで考えていくのはもうダメで、
海外を視野に入れて考えていくべきだ、
箕輪さんも東南アジア進出の話をしていましたし、
「日本人」ではなく、「アジア人」として行けばいいと。

その場では私も言いましたが。。。

改めて考えて、どうなのかなぁと。

少なくなっているとはいえ、
今、いる子供たちも当然「いる」わけで。
これから育ってくる、
生まれてくる子たちだっているのに、
もうこれからの日本のビジネスに明るい未来はないよね。
と大人が言ってしまっていいのか?と。

徐々にボーダーレスになってくることはあっても
まだまだ日本にもいいところ、いい文化はたくさんある。
世界進出をしつつも「メイドインジャパン」を売っていく
そういうスタイルがいいかな。

現にトリミング技術も日本は世界的に見ても最先端だそうです。
「繊細さ」「丁寧さ」「真面目さ」はまだ日本が優れているんですね!

なんか、まだ日本を諦めたくないな、と思いました。
いや、諦めてなんかいないよ!って人も
まだまだいると思いますが。

どうやったら人口が増えるかな
どうやったら犬猫をもっと飼ってくれる人が増えるかな。
どうやったら明るい日本の未来が見えるようになるかな。

そしてなんとか今の若者や子供たちも
どんどん犬猫好きが増えて飼っていこう!
と思える世の中にしていきたいとオッさんは思うわけです。

いろんな考えや主張の違いはあると思います。
でも私の根源はここにあります。

犬猫って、動物って、
生き物って、本当に素晴らしい存在なんですよ。
みんなにその良さを知ってもらいたいし、
みんなに飼ってもらいたい。

国づくり, 犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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