幻のハチミツ
ニホンミツバチのハチミツを頂く
なぜ幻のハチミツなのか
日本にいるミツバチには二種類いて、セイヨウミツバチとトウヨウミツバチに分かれます。トウヨウミツバチ(=ニホンミツバチ)はその飼育が難しく、また取れる蜜の量もセイヨウミツバチに比べて3分の1とか5分の1程度と言われるほど少ないので幻のハチミツと言われています。そもそもリスクが大きすぎて商売にならないということもあって、ほとんど市場に出ません。現在流通しているハチミツの99.9%はトウヨウミツバチのものです。
また、ニホンミツバチは一種類の花の蜜だけを集めない習性があるので、全部百花蜜になります。「レンゲのハチミツ」とか「●●のハチミツ」という単花蜜は全部セイヨウミツバチの仕事です。不思議ですねー
いざ、採蜜
最上段にある、蓋を開けます。蜜蝋で固められててかなり硬かったですが、カッターやヘラを使ってこじ開けました。
白く膜が張ったようにミツロウがびっしりついて固められています。
次に箱にはまっているスノコを剥がして行きます。
ハチがいっぱい付いているのでブロワーで吹き飛ばします。
怒るかなー?と思ったんですが、意外と大人しくどいてくれました。
スノコを引き剥がすと・・・綺麗な巣が現れてきました!
黄金色です!
1段目と2段目の間にステンレスワイヤー を通し、切っていきます。
思っていたよりも柔らかくスーッとワイヤーが通って行きました。
ワイヤーは細いほうがいいですね!(私が使ったのは0.3mm )
切り取った1段を、用意して置いたボックスに入れます。
プラスチックケースの中にはステンレスのカゴをひっくり返して置いてあり、巣箱が直接底に触れないようにしています。
取ったばかりの状態だとまだたくさんのミツバチが止まっているので、ブロワーで飛ばして行きます。
ベタベタの蜜にまみれてしまうと、ミツバチといえども死んでしまいます。。。
丁寧に作業を行なったつもりでも何匹かが犠牲になってしまいました。
下手くそでごめんね。。。
2段目の頭(切り口)の様子がこちら
1段目の切り口よりも茶色が濃いですね!昨年秋に集めた密でしょうか。
この辺のはコクと深みがある味なんでしょうね!
取った蜜の扱い
縦に何層かの板状になって巣ができています。
これを1枚1枚丁寧に取って行くのですが、暑い時期だからか、巣は微妙に柔らかく、手で持ち上げようと力を入れるとグシャッと潰れてしまいます。なかなか難しい。。。
ベタベタ地獄の中、カッターや包丁を使って、ミツロウの蓋を削いで行きます。
写真左上の黄色いのがミツロウのフタ。削ぐと中から黄金色のハチミツが見えてくる
おおおお!おもわず声が出る瞬間。
手についた蜜をひとなめ
!!!
味はあっさり爽やか、春の味。うーん、、、最高です。
落ち蜜
ミツロウのフタを取ると中からハチミツがゆっくり落ちてきます。
玉ねぎとかを入れるような農業用の網に分解した巣を入れ、自然と落ちてくる蜜を集めます。
https://www.youtube.com/shorts/O9TnRnmm3a8
贅沢ですねぇー
集めた蜜は乾燥剤や風を当てて水分を飛ばし、糖度をあげて行きます。
3kgの蜜と700gのミツロウを取ることができました!
改めて、ミツバチたちに感謝です!