牛を飼いたい
山地酪農から昆虫食まで
自給農
「自給農」という言葉がある。
数年前から家庭菜園をやっているけど、商売にはならない。
売って収入を得て生活の糧にするのはなかなかに難しい。
自分で食べる分くらいは自分で作るようにしようよ、っていうのが自給農だ。
養鶏もいい。小さな庭でも平飼いできて新鮮な卵が手に入る。
強病原性鳥インフルエンザの影響で卵が高騰している今なら尚更だ。
ニワトリ飼ってて鳥インフルエンザ大丈夫なの?と聞かれることがある。
コロナで学んだでしょう?ウィルスの感染は「3密」が良くないんだって。
平飼いなら、ゼロにはできないけど限りなくウィルス感染を抑えられる。
また、感染を広げる一因に野鳥が槍玉に挙げられるけど、元々鳥インフルエンザウィルスは存在していて、野鳥はウィルスと共生していた。過密の慣行養鶏がウィルスを変異させて強病原性ウィルスを作り出してしまったのだ。野鳥は被害者。
話を戻そう。
農業、養蜂、養鶏ときて、次に目指すのは豚か牛だ。
自給「自足」は無理。電気も車も使うから。食べ物だけね。
山地酪農という方法
先日、牛飼いの方から教えて頂いた。
山に牛を昼夜放牧して飼育する方法。素晴らしい。私がやりたいのはこういう酪農だ。
今の慣行酪農、慣行畜産はより速く、より多く、より安価に、肉や牛乳を算出するように全て設計されている。農業と同じだ。
では、牛1頭を放牧で飼育するのにどのくらいの場所が必要なのか。
1ha(ヘクタール)
と、言われてピンとくる人は少ない。1haは100メートルかける100メートルの広さ。つまり1万平方メートル。約3千坪だ。いかに広大かお分りいただけるだろう。
牛1頭でその広さだ。
じゃあ日本国民を支えるために必要な土地は??
圧倒的に足りないじゃないか。
慣行農法、慣行酪農を悪く言う人もいるが、そうでもしないと多くの人は飢え死にする。
どれが善、どれが悪、というようにはならないのだ。
そんなに食べれなかった時代
環境負荷を考えて肉を食べないという方達もいる。それも一つ。
でも、成長期の子供や肉体労働をする人たちなど、年齢や状況によっては良質のタンパク質を効率的に摂取する必要がある人がいる。
昔は、そんなに肉食べれなかったんじゃないですかね。
月に1回、あるいは週に1回、お肉の日があったりして。
お祭りとか行事があるときに、家畜を潰して集落のみんなで食べたりとか。
高齢者は我慢して、若い子供たちに栄養価の高い食べ物を分け与える。そんな風習だったり文化だったり。
そもそも肉は貴重で高級で、日常的に食べられるものじゃなかったんだと思います。
食べるか、食べないか、の2択じゃなく、食べるのを減らすって選択が正しい気がする。
殺生のこと
家畜の屠殺は決められた場所で行わないといけません。感染症や食中毒の予防からでしょう。
人間に近い、哺乳類を殺すのはかなり抵抗を感じる。
鳥類(ニワトリ)になると罪悪感が減る。魚になるともっと減る。
これが、ある種、過食のストッパーになっていると思う。
それを含めての昆虫食
昆虫ならどうか。
殺す時の罪悪感、ヒトからの距離で考えると魚よりもずっとハードルが低い。だから殺虫剤が普通に流通するんですよね。
虫を殺すことに抵抗がある人は少ない。これは事実。だから、貴重なタンパク質を得るのに昆虫を食べる選択も生まれる。
イナゴ、蜂の子、、魚などが取れない地域では昆虫は貴重なタンパク源だった。
コオロギ食が物議を醸していますが。
何を食べて何を食べないかは自由。
でも、何事もほどほどにするのが良い。食べ過ぎは誰も得をしない。
牛、飼いたいなぁ。
どなたか土地情報、放棄された牧場の情報などあれば教えてください。