箱もの探蜂

生きもの

蜂の巣箱を観察

「ど〜んなに〜小さな〜声でも〜
きぃっといつも聞ぃてるか〜ら〜♪」

誰もが一度は耳にしたことがあるこの曲、そう、誰かのお家を探訪する番組のテーマ曲です。
小田和正さんの「between the word & the heart-言葉と心-」という歌です。
曲は知っていましたけど、タイトルは初めて知りました。

こう見るとなんか、ハチのことを歌ってるようにも見えますね!

建もの探訪・・・と言っても今回はミツバチのお家の方です。箱もの探蜂です。

 

以前から養蜂に挑戦したいと思っていたのですが、なんとお隣さんが十年くらい養蜂をずっとやっていたとは、、どうりで、うちの庭によくミツバチくるよなーと思ってたんです。

夏の盛り、ウコッケイたちのために打ち水をするとどこからともなくミツバチがやって来て水を飲みに来ていました。

 

 

SNSを通じてたくさんの養蜂のプロフェッショナル、先輩と会うことができ、ミツバチのお話を聞くにつれ、ますますその魅力にハマっていくばかりです。

  • 若いハチは内勤、危険の多い外勤はベテランのハチと作業分担
  • 女王が新女王を産んだら、若い女王に住み慣れた巣を残して旧女王が半分連れて出て行く
  • 新しい居住地情報を交換したり民主主義的に物事を決めていく
  • 寄生ダニに感染したハチは他のハチにうつさないように巣に戻らない
  • 天敵のスズメバチが来たら熱を出して殺すが自身もその熱で死ぬ場合がある

ほんの一部、ちょっと聞いただけのことでも驚くことばかり。驚きの連続です。もう「All For One」が徹底されていて、素晴らしく洗練された社会生物です。

 

でもね、正直、ハチは、今でも大きなハチは、苦手です。だって刺されそうでしょ?

「ちゃんと扱えば」ミツバチは刺して来ません。
彼らは針と内臓が繋がっているので、刺す=死を意味します。
命がけでも刺さなければ!という状況にならない限りは刺さないということです。

先人からの知恵と、まだまだわかってないことも多いミツバチについて研究していく探究心と。

それらの集積が養蜂という文化なんですね。深い。

 

最近は、ミツバチならちょっと近くにいても、逆にちょっと愛しく、可愛いなと思うようになりました。確かに、刺激したりしなければ全く襲われることがありません。

慣れですかねぇ?

 

ミツバチを襲うからスズメバチは悪者か?というとまたそうでもありません。確かに怖いですけど。シマウマは生きてていいけどライオンはダメと言ってるようなもので。全てはバランスをとって成り立っているので、良いも悪いもないんです。みんな大事なんです。

ミツバチ以外のハナバチは様々な植物の受粉を担っていたり(ポリネーター)狩りバチは農作物に付く害虫を減らしてくれたり、、、巡り巡って、結局役に立たない奴って皆無なんですよね、、、これはすごいことです。

 

訳あって、離れたところから移動させてきた群れのハチたちを観察していました。ちゃんと居着いてくれてるのかな?と心配で。(実はこの群れ、私にくれるとお隣さんが言ってくださってるんです!そりゃ気にかけますよね!)

 

脚に花粉団子を付けた働きバチが見られます。

花粉は基本幼虫のご飯なので、これは安定して子供が生まれている証拠なんだそう。
逆に花粉を付けたハチを見かけない=離散・引っ越ししちゃう可能性大なんですって!

 

へぇーへぇーへぇー!

 

(先輩方とミツバチの話をしていると、へぇーが止まらなくなります)

とても楽しい。ぜひ、自分の群れを一度、持ちたい。

 

セイヨウミツバチとトウヨウミツバチ

ちなみに、ビニルハウスとかで農家さんが受粉のために使うミツバチはセイヨウミツバチという外来種で、これは基本、人間のお世話がないと生きていくのが難しい、いうならば、家畜です。

レンゲの蜜とか、アカシアの蜜とか、一種類の花のハチミツは全てこのセイヨウミツバチによるものです。

一方、私がやろうとしているのは、ニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)の養蜂で、こちらは昔から日本やアジアに分布している在来種のハチ。こちらは野生動物のようなイメージで、環境が合わなかったり気に入らなかったりすると、すぐ、野生に戻って行ってしまいます。

ニホンミツバチが集めるハチミツは百花蜜と呼ばれ、四季折々の花の蜜が混ざってできているものです。

採れる量もセイヨウミツバチに比べると格段に少なく、希少ではありますが商用には向きません。

まだまだ勉強不足の駆け出し、、てもいない状態の見習いですが、養蜂の魅力、少しは伝わったでしょうか。

これからもお隣さんにちょこちょこ覗きに行って観察を続けようと思います。

 

生きもの

Posted by kyotako

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