犬の交配について

犬猫

ヴォルガの交配と経過

愛犬に子供を産ませたい

犬を飼ってたら一度は我が子に子を産ませたいと思う人も多いかと思います。うちの実家でも数十年前、柴犬を飼っていた時に交配を試みました。犬に対しての知識も、法律も、何にもなかった時代の話です。結局交配はできたんですが、うまく受胎しませんでした。

実家で飼ってた柴犬、蘭

今では子犬を有償で渡す場合、法律や資格が必要ということは前回の記事で書きました。

ちなみに、生まれた子犬は売らないで全部うちに残す!と考えるのはオススメしません。

人間以外の生き物で、生涯、親子兄妹と仲良く暮らします、という動物はいません。

なぜって?近親交配を避けるためですね。

ライオンが子別れの時に子供にキツくあたるシーンや、オスライオンによる子殺しの話は有名ですよね。避妊、去勢を経て仲良くできるケースもゼロではありませんが、そもそも自然の摂理に逆らうもの、オススメできません。ヒトでも反抗期、ありますよね。あれは性成熟してきたから離れて暮らしなさいというサインです。

「兄妹だから別れさせずに一緒に飼ってあげたい」と考えるのは擬人化しすぎた勘違いです。

兄妹「だから」仲良くできるんじゃなく、兄妹「だから」ケンカして離れようとするんです。

ただしライオンを始め、一部の動物は「女系」で協力して子育てを行うことがわかっています。なので、母娘であれば仲良くできるケースがあります。

また、無償(タダ)ならいいんでしょ?っていうのもオススメできません。
昔、動物王国で生まれたセントバーナードを無償で譲っていたら、病気だとかしつけがうまくいかないとか、いろんな言いがかりで酷い扱いを受けたという経緯がありました。最低限のお金を頂くようにしたら、トラブルは激減したそうです。

話がそれました。ヴォルガの話に戻ります。

交配の時期と相手探し

7月3日、5日、7日にヴォルガは交配しました。相手は北海道にいる、ジジという名前の男の子。ヴォルガが生まれたところでもあります。

左がヴォルガ、右がジジ

犬は半年に一度、メスに発情期(ヒート)が来て、その時だけ交配が可能です。
だいたい出血が始まってから10日過ぎくらいから、交配ができるようになります。タイミングが合わないとメスは乗ってこようとするオスに激怒します。正確にいつヒートが来るかはわからないので、出血が確認できてから慌てて旅の準備をすることになりました。

犬の場合、写真のように繋がったまましばらくの間ロックします。ジジの場合10分以上繋がったままになっていました。

これは他のオスとの交配をさけたり、着床しやすくしたり、いろんな理由があります。このロックがあるから、体の大きさが違う犬種同士でも交配ができるんですね。猫と大きく違うところです。

交配相手について

今回はヴォルガの生家でお願いしましたが、わざわざ交通費かけて北海道まで行かずとも相手はいたのでは?と思う人も多いでしょう。ところが、メスがいる、オスがいる、じゃあかけましょう、なんて単純な話にはならないんですね

車内で不安げなヴォルガ

まず、去勢をしないでオスを飼う人が少ない、ということが一つ。さらに、サモエドともなると少ないのでさらに相手探しは難しくなります。

運よく未去勢のオスが見つかったとしてもまだ壁はあります。

・近親交配を避けるために、お互いの血統を確認する必要があります。
ペットタイプなのか、ショータイプなのか、など、血統やスタイルへのこだわりもブリーダーによって様々です。良い犬を残そうと考えるブリーダーほど、こだわりを持ってますよね。

・先天性の疾患を避けるために、検査や証明を必要としたりすることもあります。
犬種によってなりやすい病気とかもありますので。

・交配するのに、お金(交配料)で済ませる場合と、「子返し(※)」の場合があります。※生まれたうち1頭をオスの飼い主さん方に渡すこと。

帰り道、札幌に寄りました

 

受胎しない場合もありますし、オス・メス希望通りに生まれるとも限りません。不確定要素が多くて、細かい約束事を決めて行くのもなかなか骨が折れます。

一番大切なのは、両方の飼い主同士の信頼関係ではないでしょうか。

どんなトラブルがあっても、両飼い主がリスクを分け合って理解し合うこと。言葉でいうのは簡単ですがなかなか、難しいことです。

「どこぞの馬の骨ともわからん奴と交配させられるか!」ってことです。

SNSが発達した現代、どこでどんな発信があるかわかりません。
事故で子犬に万が一のことがあったとして、
「あんな管理の悪いところと交配させたなんて信じられない!」
「ど素人相手にそんなことするからよ!」
根も葉も無い誹謗中傷、ブリーダーとしての信用問題にも発展していき兼ねません。慎重になるのも無理はないですね。

妊娠期間

犬の妊娠期間は63日です。なので出産予定日は9月4日から8日くらいです。

今のところ(8/13)、、兆候がないわけじゃないですが、まだ確定とは言えません。
乳腺が張ってたり、体重が微増してたりするんですけど、、、

犬にはヒトと違って妊娠検査薬はありません。交配から1ヶ月くらいすると胎児が映るようになるのでエコー検査をすればわかります。今回、ヴォルガはそこまでコストをかけてやろうとは考えていません。ヴォルガ、病院も嫌いだしね。

いよいよ出産が近づいたら胎児の様子を確認する目的でエコー検査しに行こうかなと思っています。

うまくいけば、9月の上旬には出産する予定です。その際はインスタなどでライブ配信をして行こうかなーと考えています。

 

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Posted by kyotako

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