超感覚
超感覚を持ちたい
「杜人」観てきました
今、絶賛公開中の映画、杜人を観てきました。
環境再生医と呼ばれる矢野智徳さんのお話。
公式サイト
杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦
感想としては
新しいことを知った、というよりも、やっぱりそうだよね!という気持ちが大きかった。忘れていたことを思い出すような感じ。
巨木も、大地も、地球も、ヒトの血液と同じように空気と水の循環が必要で、呼吸しているんだ。
予告編動画でも少し出てきているけれど、
「イノシシが掘ったような穴の掘り方がいい」
という発言にビビッと来た私。生き物はそれぞれの役割が与えられているんだなぁ。
いつからか人間は自然と対話することを止め、忘れてしまった。
矢野さんはユンボで地面を探るように突き、水路水脈の跡を探し当てる。風の動きを見て草木を選定する。
矢野さんが手がけた場所は少しずつ呼吸を取り戻し、自然が回復して行く。それだけを見ると、まるで矢野さんが超能力を持っているような、そんな感じがしてしまう。
SFやスピリチュアルな話じゃなくて。
ヒトが元々潜在的に持っていたけれど、一般の人は意識することもなく、忘れてしまっている感覚。
超感覚
鳥の羽を探す
三重県に視察に行った時、森の中を歩いた。鳥の羽を収集するためだ。
しかし、森に一歩踏み入れた、、、いや、正確には踏み入れる前に、
「ここには羽は落ちてないわ」
その方は、言った。なぜ、まだ森に入る前なのにそんな水を差すようなことを言うのか、、、と、その時は思った。
でも、やっぱり羽はなかった。
「鳥の気持ちになって考えれば、わかるの。わたしはここでは食べない」
猛禽類が他の鳥を襲って食べ、散らかした跡に羽が多く残されることがある。でも、ここでは食べる場所としては不適ということらしい。
これもまた、超感覚だなぁと思った。
感覚だけで話をすると超能力のように見えてしまうけど、その森に生えている木の種類(針葉樹か広葉樹か)、木々の間隔(間をすり抜けて飛べるか)、見通しはどうか(邪魔をしてくる天敵はいないか、食事中は無防備になりがちだから)、、そういうところを総合的に評価して言っているのだ。
見る人が見れば、獣道などのフィールドサインも見逃さない。
ある美容師さんの話
先日お世話になった美容師さんは「髪と会話する人」だった。
それだけ切り取られるとちょっとアヤシイ、私が苦手とする分野な感じがしてくる。
でも、例えば、髪の毛が切りたくなる時ってありますよね。
それは髪が出しているサインらしい。
「そろそろ切ってくれー」
って感じ。
ふむふむ。なるほど。
解釈の違いなだけで、確かにそれは、ある。
その美容師さんは髪にも人格が備わっているような感覚を持っていた。
こういう風(髪型)にしたいと、髪が、本体を通じて、言わせているような感じ。
中の人が巨人を操作するイメージね。
なんか特別な、SFのような超能力ではなくて、元々人は持っていたものを忘れているだけな気がしてならない。
超感覚
私もいきものを通して超感覚を取り戻して行きたい。