馬の餌の勉強 備忘録
馬の餌の勉強
備忘録・リンク集
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
馬のエサ。
「飼料」も集めているんですが、「資料」も集めているんです。
「ウマ」いこと言った。ってそんな悠長な場合じゃないんです。
馬のエサについて基本から応用まで調べてみました。
単刀直入に、シンプルに言えば、「家畜飼料の地産地消」を目指しているんです。
輸入飼料は買わない。
でも周りを見渡しても餌を買わないで飼育しているところがほとんどありません。
特に冬場のエサの確保、管理はどうしていたのか。
まずは馬のエサの基本から。
参考サイト:馬の飼養管理について
こちらによると、
「運動しない馬であれば飼料の全てを粗飼料としても必要なエネルギーは得られる」
とあります。
2)飼料給与量の決め方
A)粗飼料と濃厚飼料
運動していない馬であれば飼料の全てを粗飼料としても必要なエネルギーは得られる。運動量が多くなるにつれ、エネルギー含量の高い濃厚飼料の給与比率を増加させる
ことによりエネルギー要求量を満たす。
粗飼料とは、いわゆる青草や乾草のこと。牧草・乾草・サイレージの3種があります。
参考サイト:粗飼料と濃厚飼料の種類・役割について。
1)粗飼料
繊維の重要な供給源であり、良質なタンパク質、ミネラル、ビタミンが含まれる。大
腸の消化機能と水分保持のため、体重 100kg あたり 1kg あるいは体重の 1%の粗飼料
を最低でも給餌しなければならない。
イネ科とマメ科牧草に分けられる。
このサイトによれば、栄養面で牧草と乾草はあまり差がないそうです。
水分量だけ違う、と言うことですね。なるほど。
その粗飼料を一体どのくらい与えられれば良いのか。
参考サイト:馬の給水・給餌のやり方、馬ってどれくらい食べるの!?草の量は?餌代は?
体重400kgくらいの馬に対し、乾草で1日8kg
チモシー(イネ科)6:アルファルファ(マメ科)4くらいの比率
ふむふむふむ。
エサの量まとめ
激しい運動をしなければ、粗飼料(草)と塩、水で飼育が可能。
水分量が多い青草だけを与えると下痢を起こす。乾草をバランスよくあたえる。
体に対して胃が小さいので少量を何回かに分けて与える。
体重400kgの馬に対し、乾草8kg=青草なら約50kg分
(乾草は水分量10%程度。青草は水分量90%)
草はイネ科6:マメ科4程度が好ましい。
毎日50kg✖️2頭の青草を確保しなければならないことになる。
しかも青草だけでは、ダメ。
冬の餌の確保方法
次に、冬の餌の確保について。
昔、日本に輸入牧草がなかったときに、一体どうやって牛馬を育てていたのか。
調べても資料がほとんどないんですよねー(情報求む)
で、思いついたんです。日本にも「野生馬」ってまだいるよねってことに。
参考サイト:馬の館の伝馬船(都井岬の野生馬)
宮崎の野生馬は森で生きてるんですね。
冬になると都井岬の野生馬は、エサを求めて森へ移動します。宮崎の森には、冬も枯れない常緑の木があるからです。実は、馬は木の葉も
食べます。都井岬では、人はエサを与えません。約 300 種以上もの野草を食べて暮らしていると調査でわかりました。
なんかそう考えると希望が持てて来ました。
囲われている場所では自由に餌を探したり食べたりできないけど、放していれば自分で餌を探して食べるんだ。
もう一つ。昭和30年の記録牛馬の餌となる草
馬が最も好んで食べる草は、クズ、カヤ、ヨシ、ハギなどで、これらの草は一葉残らず上唇でかき集めるようにして頭を上げることもなく一心に食べたものでした。 反対に、ヨモギやドクダミ、オロ(アカソ)などが混じっていると一切口にせずによけて足で踏みつけてしまいます。
非常に参考になります。クズ、カヤ(ススキ)、ヨシ、ハギかぁ。
冬期の昼夜放牧について
ラップサイレージを与えていると言う記述。
乾草などの高繊維飼料が微生物の働きによって盲腸と結腸で分解された際に熱が発生し、体内を温めることができるからです。
平安時代における馬の価格と飼育に要する飼料
平安時代には玄米を与えていたんですね!
そして馬がなんと高価なことか!とても戦で使えるようなものではない気がします。
戦で使えば怪我をしたり死んだりしちゃいますから。
いわゆる軍馬という使われ方はあまりしなかったかもしれません。
平安時代、冬の馬(ここでは中馬とする)の餌は・・・
乾草2.5束(「把」は人間の片手でまとめられる分量を表す語です。稲は10把で「1束」と数えます。)
玄米4合、大豆4合
おそらく、束ははざがけする束くらいのサイズをいうんだと思います。あれが2個半必要ということ。
2頭いるから1日5束使うとして、春の草が生え始めるまでの11月〜3月(5ヶ月分)
150日✖️5束=750束 必要。
マメ科の植物図鑑
これをみたら「ウマゴヤシ科」の植物があるんですね!ウマゴヤシですよ!
調べると江戸時代に牧草として侵入した外来種らしいですが。
イネ科の植物図鑑
メヒシバ、オヒシバはもちろん、チガヤ、カヤツリグサも良さそうです。