農薬を勉強しよう
農薬の誤認と有機の盲信
学校給食は今はオーガニックにするべきではない?
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
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(エリート情報さん、ご協力ありがとうございます!)
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先日、農家さんたちが集まる話し合いに参加してきました。
テーマは「学校給食をオーガニックに今はするべきではない」
という内容でした。
なんで?なんで?いや、オーガニックにするべきでしょ?
って思っちゃいますよね。
私もそう思いました。
農薬は毒だと思っていませんか?
有機農法や無農薬の野菜が安全だと思っていませんか?
私は思っていました。(反省)
農薬は毒ではない
農薬は文字通り、薬ですね。毒ではありません。
私たちも病気になったら薬を飲みますね。
病気でもないのに大量に薬を飲んだら命に関わりますね。
そう、用法、用量を守ればいいんです。
そして、「農薬」と一言で言ってもたくさんの種類があります。
一括りにしてブラックボックスにしてしまい、
「害である、毒である。使ってはいけない」
としてしまうのはあまりにも短絡的です。
有機や無農薬を進めたい人たちのプロパガンダに踊らされてたとも言えませんか。
私も農薬は使って欲しくないという考えですが、
かと言ってそうじゃない人たちを意図的に操作して仕向ける手法はいかがなものかと。
何が危険で、どう危険なのか。ちゃんと勉強して行こう。
そう、思った次第です。
逆の意味で、
例えば、醤油。大量に飲むと命を落とします。
でもまさか食べ物に毒をかけて食べてると思う人はいないでしょう。
醤油には殺菌効果もあります。
高くついてもったいないしそんなことをする人はいないでしょうが、
畑に醤油を撒いてる人にを見て「農薬だ!危ない!」って思うでしょうか。
有機や無農薬の盲信
病原性大腸菌O157は家畜の大腸を住処にしています。
つまり、有機農法で家畜の糞を畑に撒くことでそのリスクが高くなります。
学校給食に生野菜が使われないのはこれが要因です。
結局、せっかく有機野菜を持ち込まれても「消毒」しなければ給食として出せません。
有機栽培であれば、様々な生き物たちが畑に溢れていることでしょう。
それは本当に安全ですか?衛生的ですか?
素人が考える以上に有機・無農薬は難しい課題がたくさんあるようです。
●安全な有機野菜を提供できる農家さんはごくごく一握り。
学校給食をカバーするためにはもっと優秀な有機農家がたくさん必要です。
現状ではできないでしょう。
●慣行農法から有機農法に切り替えれば収量は確実に落ちます。
日本の食料自給率はさらに下がっていくでしょう。
確かに、「今」学校給食をオーガニックにするのは早計かもしれません。
もっと、もっと、農薬について勉強する必要があると思いました。
農薬の種類もたくさんあります。
「使用する」「しない」の判断も人それぞれ。組み合わせは無限にあります。
自分と完全に答えが一致する農家に果たして巡り会えるかどうか・・・
先日、無農薬にこだわる大工のGさんに意地悪な質問をして見ました。
「もし、Gさんが育てる野菜が病気になったらどうしますか?」
「この農薬をかけたらその病気は治るとわかったら使いますか?」
「俺はそうならないように地力をあげて、強い種から育ててるし、病気にならないって信じてる」
う、うん、それはそうなんだけど仮にってことなんだけど・・・汗
この農業で生計を立てているとなると本当に死活問題になりますもんね。
我が子のように育てた作物を、どう扱うか。
そう考えると「農薬を使う=悪」とはとても言えない。。。
その農家が信用できるかどうか、で判断するしかないですよね。
あの人が作る野菜だったら買ってもいい。信用できる。そういう時代。