原稿

国づくり, 犬猫, 生きもの

講習会

流れで

こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作りたいと日々活動しています。
動物王国をふかぼり

なぜか流れで動物についての講習会をすることになりました。
「考えている構想や動物のことについて、話してくれればいいですよ」
と。

そんな、、、無茶振りを。

結果として、
これを行うことで、より多くの方の理解が深まったのも事実。
私の中では十分説明してきた「つもり」であっても、
「やろうとしているビジョンが見えてきました」
というお言葉を頂いたりして。
地域の方も4、5名ご参加いただいて、本当にありがたい限り。

私が思っているほど、十分には伝わっていないものだなぁと思った次第。
だからこそ、このような機会を設けてくださった主催者の皆様には
本当に感謝です。

以下、作った原稿になります。

原稿

夜中までかかって5千とか6千字くらいの原稿を書いたんです。
当日の朝、
「プロジェクターやスクリーンなんかも用意できますよ!」
とも言っていただいたのですが、
「特に用意は大丈夫です!そのままお話しします!」
と返しました。

私がこれまでに会ってきた、尊敬できる天才が3人いるんですね。

一人はムツゴロウこと畑正憲。

もう一人は先日も会ってきたばかりですが
プラントハンターの西畠清順。

もう一人が今ちょうど世間を騒がせて世界を取りに行こうとしている

キングコングの西野亮廣。

この3人なんですが、3人ともすごい人たちで、まぁ天才だなと思うんです。

講演とかトークショーを何度も行われていて
聞かせていただく機会があるんですが、
原稿とか一切作ってないし、読まないんですね。

書かれた原稿を読むだけならそれは「朗読」であり、
下手な朗読は眠たくなるだけ。面白くない。
自分で考えた、生の声を話して伝えることが大切なんだろうな。
と、聴衆側の立場で思うわけです。

思わぬご縁があって、
こうやって登壇する方の立場になったわけですが。
その先人たちに見習って、あまり原稿を読まなように、
できるだけ自分の言葉で話すようにしていきたいと思います。

最後、もし、ありましたら、
動物に関してでも、今後の展望に関してでも、
またムツゴロウさんのことに関してでも、
質問などあれば、私で答えられるものであれば、
答えて行こうと思いますのでよろしくお願いします。

自己紹介

小さい頃から
「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」というテレビを見て、
そこに憧れて幼少期、育ってきました。

学校では学力が足りなくて、「就職に有利・潰しがきく」という理由で
工学部という生き物とは全然関係ないところに入学しました。
やさぐれていたんですね。

工学部卒で、光ファイバーの研究をしていたので、
「光ファイバー、就職」で検索して偶然ヒットした、
地方のインターネットの会社に入りました。

その間も、ファンとして、北海道の動物王国に遊びに行ってたんです。

インターネットが世に普及するようになり、
動物王国もIT化が必要じゃないかという話になったようで。
ネットの知識を買われて、動物王国に入ることができたんですね。

諦めずにいたら、夢は叶うよっていい話です。
念ずれば花開く

ちなみに、知られている方には

ムツゴロウさんてまだ生きてるの?お元気なんですか?
と聞かれるので、余談ですが。
ムツゴロウさんも85歳になられて、それでも元気にやっております。
先日NHKのインタビュー番組には出られましたしね。
以前は全国に講演に行かれていたこともあったのですが
コロナの影響もあってほとんどキャンセルになったそうです。
今はご自宅での撮影でYouTubeも始められています。

「ムツゴロウの656」で検索すると出て来ます。

何卒チャンネル登録やシェアなどお願いいたします。

 

動物王国のような場所を作ろうとしたきっかけ

みなさん、動物王国というとどういうイメージになりますか?

最近ですと、

坂上動物王国というテレビ番組だったり、
那須どうぶつ王国なんかもありますね。

よく、私が動物王国を作りたいんです!というと、
動物園ですか?とか、ふれあいコーナーですか?
とか聞かれることがあります。でも、両方違います。

私がいうところの動物王国は、
昔、ムツゴロウこと畑正憲さんが北海道に作った動物王国なんです。

世代的に、聞いたことはあるけど、
実際に見たことがない、知らない、という人も多いかもしれません。

今、私が一番、私が思っているのは、そこなんです。
なんてことだ!
私が小さい頃、それをみて、刺激を受けて、いまの自分があるのに、
いまの若い人たち、子供たちはそれを知らずにいるのか!と。
少なくとも私にとっては自分の半生を変えるくらいの
とても刺激的なものだったんですね。

私と同世代かそれ以上の人たちの中には、
小さい時にそのゆかいな仲間たちをみて、

一度は王国で働きたいと思ったり、そこに憧れてました!
という人が少なからずいらっしゃいます。

そこでは当時はまだ規制が少なかったこともあって、

白鳥やアザラシ、キツネ、タヌキ、フクロウや猿など野生動物の保護

北海道和種馬というドサンコの保護、育成、
海外への遠征、犬ぞり、オオカミ犬の育成などやってましたね。

犬や猫たちが普通に日常の中にいる生活、
いきものの誕生と死、全てを余さず放送していたすごいドキュメンタリー番組だったんです。

今のテレビは規制も多いですし、
都合の悪いところは全てモザイク、隠して逃げてる文化ですね。

いつから、いきものの死は見せてはならないものになったのでしょう?

いつから、動物たちの糞尿は公衆衛生上良くないものになったのでしょう?

生き物といると、不条理なこと、不都合なこともたくさんあるんです。
そういうのを隠して、綺麗事だけを伝えるところが多くなってますね。

これは精神の弱体化だと私は思っています。

私が目指すものは動物園でもないし、
ふれあいコーナーでもありません。
ほかの生き物と一緒に生きるってなんだろう?
ってことを学ぶ場を作りたいのです。

生物多様性、他の動物、植物、生き物と私たち、どう共存して生きていくか。
そんなことを考える場所を作りたいと思っています。

置く動物について

ところで、皆さんの中で、家畜というとどういう動物を思い浮かべますか?

挙げてみて下さい。。

 

「家畜伝染病予防法」における家畜とは、
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、いのしし、
鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろちょう、七面鳥、みつばち です。

他にラクダ、ラマ、トナカイ、うさぎ、ダチョウ、ロバ、いますね。
犬猫も愛玩動物という意味では家畜ですね。

今、地球上にいる既知の
哺乳類は約6千種、鳥類は約9千種、昆虫は95万種と言われています。

その中で家畜と呼ばれる動物はわずかこれだけなんですよ。

どうしてでしょう?

人類の長い歴史の中で、これまでにも、
ムツゴロウさんとか、私みたいな風変わりな人がいてね、
ライオンをてなづけようとか、トラやライオンを飼おうとか、
そういう人たちって絶対いたはずなんです。

それでも、私たちと共に生活できる動物たちは
長い人類の歴史の中でたったこれだけしかいなかったんです。

この現代になって、例えばヒーターとか密閉容器、餌が手に入るようになって
爬虫類とか昆虫なんかをペットとして飼う人も増えてきましたよね。

家畜になる条件があるんです。

・餌が比較的容易に手に入ること

・気候、環境の変化に強いこと

・人によくなれること、なつくこと

・繁殖が容易であること

・人の役に立つこと

その中で、ヒトと共に生きていくことができたのは
ごくごく一握りということになります。

数千種の中から選りすぐりの十数種。
私たちヒトと共存できるいきものたち。エリートなんです。

そんな彼らの素晴らしさや魅力をぜひ知って行きたいですね。

ライオンと仲良くなるためには、まず猫と仲良くなりましょう。
大きな動物と仲良くなるという意味で、牛や馬と仲良くなりましょう。

その先に、ライオンやゾウと仲良くなるヒントや技術があります。

もし、それを望むなら、ですが。

あまり普通の人には必要ないかもしれませんね。

今は学校でも動物を飼育することがなくなってきているようです。

私が小さい時は「いきものがかり」って言ってニワトリやうさぎ小屋が
あったものです。

そこで、衛生面がどうのとかそういううるさくいう人がいてね
なくなってしまったんですね。
バカな!と思いましたね。

日本人は綺麗好きで衛生面が優れているのは評価されています。

でも、綺麗というのは菌がいないことではないんですね。
悪さをしない菌が比較的少ない
これが大事。

腸内細菌と同じなんです。

悪者がいなくなってもダメなんですね。

どうやって共生して行くか

自然というと、放置する、距離をおくのが自然のままという人もいます。
でもそれは共存、共生とは言わないと思うんですね。

先日より、竹林、切ってますね。

積極的に関わって、自然に入って行って、向き合うことで
共存共生の道というのは見えてくるのだと思います。

動物も全く同じで、身近な彼らをそばに置き、
一緒に生活して共生してくことで命とは何か、
生きるとは何かを学ぶ機会になると思っています。

自然はギブで成り立っている

自然はギブで成り立っているんですね。

与えて与えて与えて、、、最後、自分が勝つ。
こういう仕組みになっているんです。

植物なんかもわかりやすいですよね。

実を与えて相手に甘い汁を吸わせた上で、
虫や鳥に受粉をしてもらったり、タネを遠くに運んだり、
自分にもメリットを作り出している。

彼らから学ぶことは本当に多いですね。

ところがですよ、ヒトだけはテイカーになっているんです。

害虫に取られるとなれば農薬を巻くし、
少しでも効率よく、自分の取り分を多くしようとしますよね。
そうすると、ひずみが出るんですね。
あいつだけ、自分の取り分しか考えてないじゃないかと。

そこは変えていくべきところじゃないかなと思いましたね。

自然に利益のあることをして、その恩恵を受ける。
昔は当たり前のことだったと思います。
それを、もう一回やろうよ!ってことですね。

素人からのスタートでいい

動物王国に私が入った時、いきもののことはほとんど知りませんでした。
実家で柴犬を飼っていたくらい。

それでも、ムツゴロウさんはその方が都合がいいと言っていました。
動物の専門学校だったり、看護師だったり、そういう知識とか経験が
あった方が絶対いいと思っていたのですが。

最近になってようやく、その理由がわかってきました。

ムツさん自身も、人に話をするときに、
自分もまだまだ知らないことがたくさんあるんだけども。
と冗談交じりに言っています。

昨日お会いしてきたプラントハンター、西畠清純氏も言います。
植物は世の中に27万種あって
世界的に活躍する植物学者でさえ、知っている植物は1万か2万種。
(それもすごいことですが)それだとしても結局10分の1にも満たないんです。

知識を詰め込むことがいかに無駄なことかわかりますよね。

これはどの分野においてもそうだと思いますが、
知れば知るほど、知らないことが多いことに気づくんですね。

素人「が」いいんです。
こと、生き物や自然を相手にすると、知らないことだらけなんです。

わからないこと、困難なことは避けられません。

当然のことながら、誰も正解がわからない、
教えてくれないことなんか、たくさん出てくるんですよね。

そういう「壁」にぶち当たった時に、
考える力だったり、突破力だったり、粘り強さだったり、そういう力が大事なんです。

テストや学校の勉強のように
誰かが用意した正解を教えてもらったりするのでは役に立ちません。

知識ではなく、知恵をつけていく訓練が必要です。
これは先日代表の方がお話をされていた内容と繋がりますね。

生き物は動物も植物も、観察が大事であるということ。

ヒトと違って言葉は話さないけども、

動物も植物もよくよく観察をすると雄弁に語ってくれます。

そして常に疑問を持つようにすること。

長く長く疑問に持って、考える癖をつけるようにして下さい。

そして、ある時、、あ!!!と気づく瞬間があるんです。
そういうことか!なるほど!
そういう感動を合わせて知ると、忘れることはありません。
海馬とか扁桃体とかの話になりますが、
小さなお子様がいつまでも記憶に残っているのは記憶に感動が伴うからですね。
テスト前の一夜漬けの記憶は翌々日には綺麗さっぱり忘れています。

学習とか知識とか新しいことを学ぶにおいて、感動は欠かせないものです。
詰め込み型の勉強しかしない教育ではダメです。

ぜひ、この場所で、私と一緒に学んで行きましょう!

余談

以下、質疑応答、雑談の中で話したこと

【犬種の話】
ボーダーコリー、ピレニーズ、柴犬:それぞれの仕事
チワワとセントバーナード:同じ種でこれだけ多様になる生き物は他にいない

【犬と猫との違い】
専門家になるな。
いろんな動物を見ることで、違いがわかるし理解が深まる。

【塾の形】
ムツゴロウさんは東大にストレートで入りました。
1
日で化学の教科書を丸暗記できたそうです。
それもあって、塾の先生を頼まれたことがあったそうなんですね。

最初は黒板に向かって勉強を教えていたのですが、そこに疑問を持って、
顕微鏡を持ち出して、アメーバの観察とかを始めたんです。
子供たちはすごく喜びましたけど、親御さんからの反対で
首になってしまったそうです。

勿体無いですね。

私はそういう塾を再開したいとも思っています。

ちなみに、ムツゴロウ動物王国の入国試験というのがありました。
実際はそれで点数をつけたり落第させたりするものではなかったのですが。

その第一問目は、
ザリガニの絵を内部構造までわかる範囲でかけ

だったんですね。

今はわかりませんが、そこらでよく見かける身近な動物、ザリガニ。

解剖すれば、心臓や、肺、胃や腸はすぐ見つかると思います。

でもね、彼らがどうやってハサミを動かしているか。神経系

彼らの血液や栄養はどうなっているのか。わからないんですよ!
彼らは毛細血管を持たないんですね。開放血管系と言います。

 

まとめ

みなさんびっくりするくらい真剣で、
ご意見ご質問をいただけて思った以上に盛り上がる講演となりました。
私が目指す、動物との共同生活、いきものと共に暮らすという意義、
それをまた子供達にも伝えて行こう!というところ。
聴衆の皆様に支えられて本当にいい講習会になりました。

国づくり, 犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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