スパニエル7選

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スパニエル種特集

まだまだいる!スパニエル種

前回、キャバリアを掘り下げましたが、
(私の勝手な)結論からするとキャバリアは鼻ぺちゃの歴史。
そうなると愛玩犬という分類もあながち間違いではないなと思いました。

スパニエル=スペインが語源らしいのですが、
なぜスペインなのかもやはり謎のままです。

逆にスペイン原産の犬で「スパニエル」は皆無ですが、
それっぽい犬種ではスパニッシュ・ウォーター・ドッグ
(wikipediaより。画像も引用)がいました。
(いや、全く知らなかった犬種です汗)

Pleple2000 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1391894による

前回もしゃもしゃ犬で取り上げた
アイリッシュ・ウォーター・スパニエル
スペイン、あるいはポルトガルから
持ち込まれた、という歴史はあります。
やはりバスク人か??という感じがしますね。

ここで早くも結論を言ってしまうと、
こんな早くにネタバレかよ!って思ってしまいますが。
もしゃもしゃ犬も、白い大型の護蓄用犬種も、

世界中で、ある役割を果たす犬種は
それぞれの地域で名を変え、姿を変えて
存在しているんですね。

特にヨーロッパは地続き。
民族が移動するのと同時に犬も移動して
そこに定着していったのだと思います。

なので、スパニエルという名前じゃなくても
似たような仕事していた犬はおそらく世界中に
存在していたのだと思っています。

先にまとめを言ってしまう新しいスタイル。
それを踏まえて、、、どうぞ。

アメリカンコッカースパニエル

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=580091

(wikipediaより画像も引用)

日本でスパニエルと聞いてパッと思い浮かぶのは、
キャバリアに次いで
このアメリカンコッカースパニエルではないでしょうか。

とても✖︎3エレガントな犬種ですよね!
わんわん物語の主人公とか
メイフラワー号に乗ってイギリスからアメリカに渡ったとか
だいたいショップではそういう説明がされますよね。

正直、カットも必要なのに、毛も抜けるとなると、、、
飼いやすいのか、、、?という見方もあります。
ただ、性格も明るくて穏やかで優しく、
幅広い世代に受け入れられるところが魅力かもしれません。

イングリッシュコッカースパニエル

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=252912

(wikipediaより画像も引用)

先祖は10世紀以前にイギリスに渡来した
スペイン産のスパニエルで、
ウェールズ地方で現在の犬種が確立したと推定される

やっぱりスペインから来たんですね。さすがスパニエル。
そしてイギリスはイギリスでもウェールズなんですね!

そもそもこのイングリッシュコッカーがアメリカに渡って
先述のアメリカンコッカーの元になったんですよね。

ところで、やはり気になる。’コッカー(Cocker)’って?
コッカーとはヤマシギ(woodcock) を狩るための犬ということ。
じゃあヤマシギってどんな?と聞くと、
「えっと・・・それは・・・」って詰まる人が多い。

ヤマシギって知ってます??

ヨハン・フリードリヒ・ナウマン – Naturgeschichte der Vögel Mitteleuropas
1905, or earlier works., パブリック・ドメイン,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=66434による

(wikipediaより画像も引用)
こんな鳥です。
ヨーロッパ、ユーラシア、アジア、アフリカ
世界をまたにかける渡り鳥です。
先の説を再び持ってくると、世界中に
ヤマシギを狩る犬がいて不思議ではありません。

ヤマシギと言われるだけあって、
他のシギと違って森林にすむらしいですが、
日本でも数が少なく希少になっているそうです。
ジビエ料理がブームになっていますが
さすがに聞かないですね。

日本野鳥の会のホームページ
こちらに写真がいくつか掲載されています。

すごく失礼?ですが、こんな鳥狩ってどうすんの?
って気持ちになっちゃいました。汗

ところが、
世界中でバンバン狩られてしまったがために、
絶滅が危惧される鳥で、今は猟が禁止されている地域も多いそうです。
逆に狩猟鳥に指定されている場所もあり、批判も多いらしい。

なんででしょう。。。これは推測ですが、、、

美味いんでしょうね。

今人気の漫画(私も借りて読んでる)
『ゴールデンカムイ』の中でもアイヌがヤマシギを狩る話が出てきます。

予測検索で「ヤマシギ 脳みそ」で出てくるのですが・・・汗

そんなに美味しい?なら養殖すればいいのに。。
という気もしなくもない。
そこまでするほどの美味しさはないのかも。
(本州・伊豆諸島では留鳥なので完全な渡り鳥ではない)

イングリッシュスプリンガースパニエル


(wikipediaより画像も引用)
wikipediaではとっても寂しい説明しか書かれていません。泣
コッカーに比べるとマイナーなのかもしれません。が、
性格的にスプリンガーの方が落ち着いていて
コントロールしやすい印象です。私が面倒見た限りですが。
14世紀にスペインで活躍したスパニエルが
16世紀頃イギリスにやってきて、
小型をコッカー、より大きいのをスプリンガーと
称していたのだそうです。

クランバースパニエル

Pleple2000 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3479468による

これもイギリス原産のスパニエルで、こちらは
18世紀にフランスから渡ってきたということです。
30キロ前後のなかなかに大きいスパニエル。
これも、スパニエルなんですね。
というか、古く風格もある犬種で
「スパニエル界の貴族」とも言われているらしいです!

イギリスにいるスパニエルの大きさ順

フィールド・スパニエル

(wikipediaより。画像も引用)
これもイギリス原産のスパニエルなのですが、
興味深い記述があります。

イングリッシュコッカーは実猟重視型
アメリカンコッカーはドッグショー重視型

容姿は実猟タイプとショータイプのものとでは異なっている。
実猟タイプのものはマズルが長く先が尖っていて、
耳と胴が短く脚が長い。
ショータイプのものはマズルが短く
先が丸くなっていて、
耳と胴がやや長く脚が短めである。

グランバーは??

ブリタニー・スパニエル

(wikipediaより。画像も引用)
イギリスにしかスパニエルはいないのか?!
いえいえ!ちゃんとフランスにもいました。

私がショップに在籍した頃には既に
ブリタニー「スパニエル」と呼ばず、単に「ブリタニー」として
表記するようになっていました。
私が受けた印象はスパニエルというより、
ポインターのような感触でした。

wikipediaをみるとやはりそれに近い記述がありますね。

フレンチ・スパニエル

(wikipediaより。画像も引用)
もう一つ、古いフランスのスパニエルを。
14世紀には存在していたらしい。
セッターとスパニエルの中間種と記載されています。
そうですよね。
そこの細かい区切りは当初はなかったんだと思います。

他、割愛しますが、ピカルディー・スパニエルボン・オードメル・スパニエル
がフランス産のスパニエルになりますが、それぞれ、スパニエルというより
セッターとかポインターと言われるような姿をしています。

まとめ

スパニエルを集めてみました。が!
ほぼ、イギリス、フランス、なんです。

中央ヨーロッパ以東にスパニエルと呼ばれる犬種はいません。
唯一、チベタンスパニエルを除いて。

やはり流れはチベット(中国)から西に移動していくもので、
スペインから「スパニエル」として
東に逆行することはなかったんだと思います。

それだけ、チベタンスパニエルは異例ってことですよね。
(つまり、役割的にはスパニエルではないということ。
おそらく犬種名だけ後付けで付けられたためでしょう。)

こうやって徹底的に調べてみると
いろいろと見えてくるものがありますねー。
勉強になります!

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Posted by kyotako

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