ペットショップの実情 その1

犬猫

売れ残った犬猫の行き先

大きくなっちゃった犬猫たちはどうなるか

ちょっと長くなりますが、大事な話なので
よかったら最後までお付き合いください。

去年までペットショップで働いていました。
「売れ残った犬はどこへ行くんですか?」
と聞かれることがしばしばありました。

ムク毛の秋田犬

当時私が言っていた答えは

うちの店に来ます

でした。
私は大きくて売れ行きの良い店舗に配属されることがほとんどでした。
一方、ほかの小さい店舗では、長く売れないで
残ってしまう子が出てきてしまいます。

成長する→売れない→仕入れられない→子犬がいない→集客が落ちる

ある程度一箇所の店舗にいて「売れない」となると、
売れ行きのいい(私が配属されている)お店に
「お引越し」させられて来ていました。

ピレニーズの子犬

多かった時は毎週のように
10頭、15頭と「引越し」して来ていて、
「一体誰の犬を販売しているんだ!」
という時期もありました。


おそらく、全国にあるほぼ全てのペットショップ、
犬猫業者も同じことをやっているはずです。

成長した犬猫でも一箇所に置き続けるよりは
店舗を巡ってより多くの方に見てもらう方が
チャンスは広がりますから。
(ただ、引越しは可哀想ですけどね。
大きくなっているとはいえ生後1歳未満でしょうから)

終着駅化していた店舗

じゃあ、その先は・・・

そんなわけで、売れ残った子たちはまず、
売れ行きのいい店舗に引越しされられます。

じゃあ、、その、、先は。。。?

心配になりますよね。

売るしかないんです。

値段はある程度は下げないと売れないかもしれませんが、
もう一度シャンプーして、お手入れし直して、
外にお散歩にも連れて行って、リフレーッシュ!

実際それでそれほど日が経たずして
卒業していく子たちもたくさんいました。

ある時は(自分が送り出した子を買い戻しに来るのも含めて)
ブリーダーさんが買っていくこともありましたし、
情がうつってしまった従業員が買うことも。
いずれにせよ、卒業までに1歳すぎることは有りませんでした。

売れ残りは殺処分される?

都市伝説に近い

ご存知かもしれませんが、
保護犬、保護猫の中でも純血種は
比較的早く里親が見つかることがほとんどです。
それが、もし、生後1歳前後の子犬であれば尚更のこと。

先日保護犬ショップで見てきた子

たとえ格安で引き渡したとしても、
そこで犬を買うためのゲージやお手入れ用品、
フードやトリミングを利用してくれるお客様が増えるなら
お店としては万々歳です。

というか、
お店の売り上げはそっち(生体以外)がメインです
むしろ生体だけの荒利はトントンか赤字に近い。
たくさん犬猫が卒業すれば、合わせて用品・フードが売れます。

生体で集客、顧客を創造、用品・フードで収益。
これがペットショップのやり方です。

それを差し置いて、
このSNSが発達した時代に、内部告発のリスクを犯しながら、
殺処分するという話は
冷静に考えても、有り得ない、考えられない、と思います。

たまに、ペットショップのバックヤードで恐ろしいことが行われている!
みたいな話や動画が有りますけど、それが事実なら即廃業ですよね。

コンビニでおでんツンツンしたり、
アイスのケースに入って遊んでたり、
事実ならそういう動画が流出して、
即ニュースになりそうな気がします。

売れ残りからの殺処分がなければ
それでいいのか?と言うと問題はそれだけじゃ無い!んです。

その2に続く

犬猫

Posted by kyotako

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