ハンデ戦?定量戦?

国づくり, 生きもの

日経新春杯(GⅡ)

1月19日京都競馬場2400メートル

今度の日曜日、日経新春杯というレースが開催されます。

あんまり競馬に興味ないやって方も
ほんのちょっとだけお付き合い頂けたら幸いです。

ダービーとか有馬記念とか、
有名で大きなレースはGⅠ(ジーワン)という
グレード、格付けがされていて、
この日経新春杯はその次、GⅡ(ジーツー)にランクされるレースです。
競馬ファンならまだしも、そうでない方は
あまり聞きなれない、馴染みの薄いレースかと思います。

  • JRAが1年間に開催するレース数は約3400レース
  • GⅠレースは24回(約0.7%)
  • GⅡレースは35回(約1.0%)
  • GⅢレースは69回(約2.0
  • %)

なぜ急にそんなマイナーなレースの話をするかというと。
この日経新春杯ハンデ戦なのです。

馬も重いものを背負えば、当然走るのも辛くなるので、
何キロ背負って走るか(斤量・きんりょう)は、
厳密に決められています。

GⅠレースは全て、同姓・同齢の馬は
実力・成績に関係なく同じ斤量
となります。(定量戦という)

逆に実力や実績に応じて斤量が変化するハンデ戦で
もっとも大きなレースは、GⅡからしか存在しません。

その数少ないレースが、今度行われる

日経新春杯

なんです。
このレースの特性、ちょっとは伝わりましたかね?

人生は定量戦!

グレードを上げていこう

お気付きの方も多いかと思います。

ハンデ戦は平等じゃないからハンデ戦なんです。

実力のあるものに重い荷物を背負わせ、
実績のないものは斤量を軽くし、
わざわざその差を狭めて難しくするためのレース。

一見優しいようにも見えますが、
やはり平等じゃないから、グレードもGⅡ止まりなんですね。

人によって生き方、環境は様々。
環境や境遇を理由に
できない理由、やれない理由はいくらでも作り出せる。

みんな何かしらのハンデを背負いながら定量戦を走ってるんだ。

ってこと。それが本当の意味での平等なのかもしれないと思った。

ビートたけしさんが一番共感する。
以下、ビートたけし氏のTwitterより。

身障者をテーマにしたテレビドラマや映画は沢山あるが、
おおむね、かわいそうでしょ、かわいそうでしょ、と
同情を押し売りするきらいがあるけれど、
この映画は、これっぽっちも言わない。
それを全然押し付けなかったこと、これが見事だね。
『たけしへの恋文』(1991、淀川長治)

障害者の人達を差別しないって事は、
普通に接するって事でしょ。
商売は商売なんだからマケないのは当たり前だしね。
相手が障害者とわかると、
何か急に優しくしようって人いるでしょ。
でもその方が差別なんですよ。『Switch』(1991)

保護犬猫の活動も同じような感覚を覚える。
「かわいそう」を武器にしてはダメだ。
グレードを上げていこう。

国づくり, 生きもの

Posted by kyotako

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