乳香の木 ボズウェリア・ネグレクタ
久々に植物の話
日々成長
「動物」とはよく言ったもので
犬猫のような「動き」はあんまりないけど、
少しずつ変化する植物も好き。
とはいえ
このボズウェリア・ネグレクタほど変化に乏しい植物は
あまりないと思います。
むちゃくちゃ成長が遅い!
ほぼ変化なし!
乳香が取れる木
ボズウェリア・ネグレクタ
ボズ・・・何だって?
多分初耳の人も多いかと思います。
- カンラン科ボズウェリア属
- ウガンダ、ケニアなど中東アフリカ原産
- 暑さと乾燥に強く、寒さに弱い
- 5、6mくらいの灌木に成る(ほんとかよ?!いつになるんだ!)
- 古代より乳香が取れる木として利用されてきた
このボズウェリアを傷つけて得られる樹脂が乳香(フランキンセンス)。
もっとも古い天然香料の一つ。
アロマテラピーのルーツでもあり、
その歴史はなんと紀元前!
古代エジプトや聖書にも乳香は登場しているそうです。
昔はアロマ=儀式の道具
だったんですね。
当時強大な勢力を誇っていたエジプトは
交易品として「プント国」から「乳香の木」を
運んできた、とあるそうです。
その人は最古のプラントハンターでしょうね。
プント国の詳細な場所はわかっていませんが
この乳香の木があるソマリアあたりだったことが推測されますね。
香料の原点を訪ねる旅
FRANKINCENSE ROAD~乳香の道~
⇧こちらのサイトがとても面白かった!
いやー植物一つにもいろんな物語とロマンがありますね!
ゴツゴツした無骨で不恰好な木が
そういうのを知って、改めてこの植物をみると、
また違った魅力が出てきませんか?
そもそもどうしてまたこのボズウェリアを記事にしたかといえば
ナショナルジオグラフィックのこちらの記事
樹脂は傷を保護し、治す、かさぶたのようなもの。
それを取るために傷つけられるんですね・・・
変に擬人化して「かわいそうだ!」と叫ぶつもりもないですし、
利用されてこそ、これまで繁栄してきたとも言えます。
でもこれ、動物だったら大変なことですよね、、、
ゾッとします・・・。
まぁ、植物で、よかった、ね。
いずれにしても、命は大事に。ありがたく。
大切に育てようと思いました。