五感で感じる
五感で感じる犬と猫
群れ形と単独行動形の違い
ビルゲイツは「問題を切り分けろ」と言った。
五感全部は大変なので今回は嗅覚だけに絞ります。
猫を飼っている人のあるあるだと思うんですが。
猫のトイレってくさい
ですよね。
単独行動形の動物は
体の匂いが少なく、トイレ(糞尿)の匂いがキツイ
んですよ。ということは逆に群れ形の動物は
体臭が強くそれでで情報交換を行い、トイレの匂いは弱め
なんです。
群れ形の動物(犬・ヒト)はマーキングをした時に
周りにいっぱい仲間がいますから、
匂いをきつくしなくても誰かがすぐに気づきます。
一方、単独行動形の動物は
いつ気がついてくれるかわかりません。
匂いが弱くてすぐ消えてしまうと
マーキングの意味がありません。
いつか、誰かがここを通った時に
このメッセージ、届いてくれ!ってことですね。
匂い「分子」を意識する
昔、柴犬を飼っていた時、「大」をする場所に
ものすごくこだわっていたのを覚えています。
マーキングというとどうしても「小」の方を意識しがちですが、
「大」だってかなりの匂いを発しますから、
マーキングとしての役割があると考える方が普通ですね。
猫が「大」をした時は、横になっている人か座っている人が先に気づきます。
「小」をした時は、立っている人のほうが先に気づくんですよね。
お気づきでしょうか。
大の匂い分子は地を這うように流れていくんですね。つまり分子が重いんです。
逆に小の匂い分子はアンモニア、揮発性なので中空を漂って広がっていくんですね。
どこの、誰に匂い分子(メッセージ)が届くかが大切になってくるんでしょう。
受け取り方も変わってくる
空気中の匂い分子を拾う時と
地に落ちている匂い分子を拾う時で
「クンクン」の仕方も変わってきますね。
短く早くクンクンする時は軽い分子を
長く強く吸う時は思い分子を拾おうとしているってことですよね。
鼻の粘膜でもどの匂いが感じやすいのかがわかっているんです。
バセットハウンドは「嗅覚ハウンド」
その垂れた耳は落ちている匂い分子を巻き上げてくれます。
分子レベルまで落とし込んで考えていくと
世の中はもっと面白く見えてきますね。