林業見習い
林業のお手伝いをしてきました
山の仕事
今回、縁があって林業のお手伝いをさせてもらいました。
場所は茨城県北部某所山中。
千葉につながる茨城県の南部は平地が広がり、山といえば筑波山くらいなのに。北部は山々が連なっています。もう少し北上したら福島県というところ。茨城にもこんなところがあるんですね。
道中は未舗装で岩がゴロゴロしています。
これは堆積岩ですね。非常に割れやすく、断面は鋭利になっています。ヘタに踏むと一発でパンクします。
そんな道を走っていった行き止まりが今回の仕事場のふもと。まだ先があるんです。草を刈りながら斜面を登って行くので、現場はさらに上にあります。
荷物の運搬にはこれを使います。
エンジンで動く運搬車、その名も、、
名前と実物とのギャップよ。
林業と聞くと、木を切ったり、木に登って枝を落としたりってイメージでしたが、それだけじゃないんですね。杉の若木を植えた山の下草を刈るお仕事です。
装備
スパイク付きの足袋、すね当て、ヘルメット、防護網、革手袋は必須です。
草刈機、刈払機と呼ばれる機械ですね。アームも刃も林業に使える丈夫なもの採用。燃料を入れたら5kg以上になります。専用の3点式ベルトでしっかり固定します。
大げさなー、、と思いましたが、実際に作業してこの装備の必要性を身を以て知ることになります。
いざ!出陣
足場の悪さ
いや、もう、崖って言っても良くない?
バランス大事、体幹大事
傾斜もさることながら、足場もお世辞にも良いとはいえません。刈った草木や刈った後の切り株、根っこ、岩や石がゴロゴロしています。スパイク足袋じゃないとすぐ穴が空いちゃうそう、、、
斜面を移動しながら刈払機を使って刈らないといけません。切った後の草木をアームで薙ぎ払いながら進んでいきます。えぇ、翌日、腕がパンパンになったことはいうまでもありません。転んで歯が体に触れたりしたらシャレになりません、、固定ベルト、必須なのがわかります。
このへん、傾斜きつくね??
刈るのは草というか、木に近いものがありますね。
植物たち
敵はそれだけではありません。山には想像以上にトゲがある植物が多く、ツナギの上からでも容赦無く引っ掻いてきます。お風呂に入ったらヒリヒリするやつ。
トゲ、エグくないっすか、、
ノイバラ
タラノキ
ハリギリ
作業はハードですが、個人的にはめちゃくちゃ面白いなと思って。
やっぱり行ってみないとわからないことってたくさんあるんですよね。これだから野生動物たちは植物のトゲから身を守るためのゴワゴワした毛や皮が必要になるし、それだけの防御手段がないと生き残れない、自然界の厳しさも体感できます。
トゲがない植物は、それに変わるだけの生き延びる術を持たなければならないわけで。
スズメバチ
この時期、スズメバチも活発で凶暴になっています。
途中、ピンクのリボンがあって、あれなんの印ですかー?って聞いたらスズメバチの巣だって!!ひー!」
エピペン必携
それでも自然相手の仕事は楽しい
とまぁ、キツイことばっかり書いてきましたけど、自然相手のお仕事なんてこういうのが多いですよね。毎日だとしんどすぎますが、時々お手伝いに行くくらいなら、なまった体のジムかわりに最適・・・
コブナグサ
ノイバラの実(ローズヒップ)
ヘクソカズラ
ムラサキシキブ
クサギ の実