ペットと暮らす。終生飼育のこと。

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終生飼育できる?

もものこと

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宣伝終わり!

 

先日発売された週刊誌の新連載、「もものこと」はご覧になられたでしょうか。

あまりネタバレするとアレですが、年金ギリギリでくらす独居老人と犬が二人で暮らしていたところ、その老人に病気が見つかり余命宣告されるというのが第一話です。自分が生きている間に、愛犬の行き先を見つけなければ、、、という話。

この先、どんな結末を迎えて行くのか、目が離せません。

単身高齢世帯化の社会が進み、心の支え伴侶としてペットの存在が大きくなる一方で、それがネックとなって終生飼育が難しくなるパターンが急増しています。

問題になるのは老人だけではありません。様々な事情で急にペットを飼えなくなってしまう状況に陥ることは、若い人にだって起こりうる事だと思います。

ホントに終生飼育、できますか?

 

ペット後見というシステム

そんな折、人と動物の共生センターが主催するオンラインイベントに参加しました。

「ペット後見」つまり飼い主が万が一のことがあったらペットを面倒見ますよ、というシステムです。まだまだこれから、預けられる場所相談できる場所を増やしていこう!という内容でした。これから密かに計画している建設予定施設もそのうちの1軒になれればいいなと思う次第。

ペット後見.jp

オンライン学習会には保護活動をされている方や、法律のプロ、司法書士や弁護士も参加していて、ここまで進んでいるのか!と感銘を受けたミーティングでした。とても参考になりました。

お金の問題〜生命保険信託という制度〜

「飼い主さんに万が一のことがあった時でもペットを引き受けますよ」いうのは簡単、やるのは大変。だって動物には少なからず、お金がかかるから。

後見をお願いするのに100万円とか必要になったりするんです。
ペットの状況や年齢にもよりますが、いわゆる養育費ですよね。

でも、先の漫画のように年金ギリギリで預貯金が少ない人たちは??

そこで出てきたのが生命保険信託という制度。

ご存知の通り、日本ではペットはモノ扱いなので、ペットに遺産を残すことはできません。

なので、保険金受取人を一旦、信託銀行に設定するんです。そして信託銀行が、ペットをきちんと面倒見てくれる人にお金を渡して行くという流れです。また、指図権者(さしずけんじゃ)と呼ばれる後見人も定めることができます。

詳しくはそれぞれ保険会社のサイトがあるので調べてみてください。

条件として受益者が公益団体や認定NPOに限られるということ。このシステムを使って動物保護活動をするなら認定NPOにならないとダメってことです。

他に民事信託という選択もあるようです。

 

今後こういうサービスがどんどん増えてくることと思います。これは司法書士さんなど、ペット事情に特化したプロのアドバイザーが必要ですね!

課題

様々な事情で飼えなくなってしまうペットたち。中には全く自分勝手な理由で捨てる飼い主も後を絶ちません。

「やむを得ない事情で手放さなければならないペット」はペット後見
「自分勝手な理由で捨てられたペット」は保護活動

この線引き、微妙ですよね。

また、自分が亡くなった後に面倒を見てもらう施設や団体の中身も気になるでしょう。世話の仕方、接し方、考え方、色々あります。また、飼い主が希望することと、その犬にとって良いこととに乖離があるケースも。

例えば、生まれ育った自分の家で育てて欲しいと飼い主は思っていても、犬にとってはひとりぼっちより、他の犬たちとコミュニケーションが取れる別の施設で育てたほうが良かったりします。

最終的には信用、信頼関係が重要になってくると思います。ここだったら、自分の子を任せてもいい、と思えるようなところ。

 

何れにしても、まだ自分も犬も元気なうちに備えておく、探しておくことが重要じゃないかと思いました。

ペットもいきなり知らないところに連れていかれるよりも、普段から通ってて慣れてるところだったらストレスも少ないはずです。

 

最後に。終生の伴侶としてのペット

残されたペットの心配もありますが、それが理由で高齢者、単身者がペットを飼うことはよくないこと、とされるのが悲しい

単身、高齢だからこそ、終生の伴侶としてのペットの存在はとても大きいと思うんです。生きがいにもなるはずです。

先にお金の話も出ましたが、他の生き物と暮らすのはお金持ちだけの特権になってしまっている気がして。

そりゃもちろん、ある程度のお金は必要ですけど。自分の食い扶持をシェアして、一緒に生きようね、って感じはもう許されないんですかね。

「この地球で、他の生き物と一緒に、仲良く暮らしたい」
ということは、空気を吸う、太陽の光を浴びる、くらい平等であったらいいのにな、、、と思うんです。私が願う動物王国。理想郷。

 

森に暮らしてて、小鳥と仲良くなって、自分がもう余生が無いとわかったら、もう、お前は自由に生きなさい、と森に放すような、、、おとぎ話の世界に憧れる今日この頃です。

こんなことを実際にやっちゃったら鳥獣保護管理法、動物愛護管理法、外来生物法、、、いろんな法律に引っかかっちゃいますね。

 

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Posted by kyotako

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