農家さんとの対談

国づくり, 植物, 生きもの

農家さんとの対談で

情報過多でまとまらない!

丹波篠山で生物多様性ファーム建設を試みているきょうたです。
オンラインサロンもやっていますのでのぞいてみて下さい。

 

お世話になっている農家さんとの話がとても
面白すぎて情報過多で全くまとまりません!
いつかライブ配信か動画での対談を出した方がいいと思いました。

話しながら書いたメモを参考に。

「肥料」と「たい肥」

将来的には
動物のフンを使ってそれを肥料にして
農業に回す、、、循環の農畜産業を作っていきたいと話をしたところ、


肥料を販売するには許可が必要とのこと。初めて知った。。。

肥料取締法について(農林水産省ホームページ)
インターネットオークションやフリマアプリ又は
農産物直売所で肥料を販売される⽅は、
必ず販売業者の届出を⾏うなどの手続きをしてください︕

知らないって怖いですよね。ちゃんと法律も調べないと。

さらにさらに

「肥料の中にはたい肥も含まれるかもしれませんよ」
と言われて、

「???」
たい肥って肥料じゃないの?!

「違います」
ええええ!?!?

たい肥
土をよくするもの。動物の糞や植物を発酵させて作る。
未熟なものだと肥料成分(アンモニアなど)が残っている。
馬糞のたい肥が最も品質が良く、続いて牛たい肥、と続く。
鶏糞たい肥はたい肥というより、肥料として使うケースがほとんど。
豚のたい肥はあまり聞かない。理由は不明。

肥料
植物をよくするもの。窒素、リン、カリウムなどが含まれる。

むむむ!

今更聞けない、肥料、堆肥、土壌改良材、バイオスティミュラントの違い!

たい肥の役割ってなんですか?肥料じゃないんですか?

そもそも「土」とはどういうものなのか。
ただの砂とか粘土とかではいい土とは言えません。
団粒構造といって、お団子が積み重なった状態が
適度に空気や水を含むことができて、
そこで好気性菌が働くことができるいい土と言えます。
この団粒構造の「つなぎ」をする役割がたい肥になるそうです!!

農薬・減農薬・農薬

普通に農薬を使うのと、減農薬と無農薬。

実は、最も害虫の食害がひどくなるのは、減農薬なんだそうです。

え?無農薬じゃないの?!

農薬を使うと害虫も殺す一方でそれを食べてくれていた益虫も殺してしまいます。

生態系のピラミッドを考えた時、捕食者の益虫より被食者の害虫の方が
成長環サイクルが短いので、先に復活するのは害虫の方なんです。

カエルやカマキリ、クモなどの益虫(捕食者)よりも、
カメムシやウンカなど害虫(被食者)の方が早く復活するということです。

なんてこったい、、、

中途半端に農薬を使うと益虫の方が被害が大きいということ。

じゃあなんで農薬を減らすのかというのはまた別の記事で。

収穫量と味

田んぼによって米の収穫量に差が出るのはよく聞く話ですが、
収穫量が少ないところの方が、圧倒的に味がいいそうです。

これは米だけによらずどの作物においてもそうなります。
どの農家さんに聞いてもみんなそう答えます。

よく段々畑とか千枚田とか小さくて非効率な畑や田んぼがありますが、
めちゃめちゃ手間がかかるし、効率が悪いし、収穫量も低いのに
どうしてああいうのを作るのかと言えば、

圧倒的に取れる作物が美味しくなるから!
というのも理由の一つだそうです。なるほど!!

でもなんでなんだろう・・・

よく、トマトを育てる際はいじめて育てると美味しくなるって
聞きますよね。あれに似た原理なのかもしれません。

おそらく、理由は一つではないはず。
環境、水、栄養、微生物・・・
いろんなバランスのもとで結果が出ているんです。
およそ人知の及ばないところでの何か。

籾殻でたい肥を作る

動物の糞で堆肥を作るとどうしても窒素が多くなって徒長しがち。

籾殻やぬかを使った植物性堆肥は比較的利用価値が高いとのこと。

 

作り方は

籾殻米ぬかを入れてバチルス菌を入れる。
20日ほどおいたら攪拌。
(発酵熱は出るけども20日間くらいで終わってしまうらしい)

バチルス菌とは枯草菌
酵母などと同じようにそこらへんに普通に存在している常在菌ですね。
これはまたこれで奥深い話。

菌を入れないと使えるたい肥になるまでに3年かかるところ、
菌を入れたら1ヶ月半でできるそうです!菌の力ってすごい!!

酸っぱい匂いがしたり(乳酸発酵?)ヘドロ臭い匂い(メタン発生)
すると失敗なんだそうです。

とても複雑!菌を育てるのは本当に大変だ。

 

コシヒカリ・ササニシキ・品種

お米の王者といえばコシヒカリ。

そういえば幼い頃はコシヒカリとくればササニシキ。
というイメージでしたけど。。。ササニシキって最近あんまり聞かないね。

もうササニシキを作っている農家さんはかなり少なくなっています。

えー・・・なんか寂しい。

というか、コシヒカリが異常なほどロングセラーなんだそうですね。
こんなに長い期間、愛される品種というのはごくごく稀なのです!

犬種ランキングのトイプードルみたいなもんですね。

米を含めて野菜の品種は毎年毎年星の数ほど作られているそうで。
まだ名前もなく数字しかない品種もごまんといるそう。
デビュー前のアイドル研修生たちですね。

品質とブランド、地域性

元々コシヒカリは寒い地方の品種で寒暖差があるところに適しています。
温暖な気候でつくられたコシヒカリの味はどうしても落ちるらしい。
完全に「コシヒカリ」というブランドに乗っかっているだけ、ですね。
温暖な地方には温暖な地方に向く美味しい品種があるはずなんです。

犬種もそうですね。
吠えるための犬、羊を追うための犬、ソリを引くための犬・・・

犬種特性と同様、その用途や風土に合わせた品種を選ばないとダメですよ。
ナンセンスですよ、というお話。

農家さんとのお話はいきものに溢れて尽きません!

国づくり, 植物, 生きもの

Posted by kyotako

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