奈良県野迫川村視察レポート
秘境へ
圧倒的な自然
秘境:様子が世に知れていないため、神秘的な感じのする所。
奈良県でもっとも人口が少ない村が野迫川村です。(総人口347人)
奈良県で少ないとなると、全国でもかなり少ない方だと思います。
いわゆる、「限界集落」ですね。
こちらの資料によれば全国183ある「村」の中で173番目。
知られてなくても無理はない。
今回は野迫川村に行ってきたレポートです。
Introducing Nosegawa Village
能势川村介绍
노세가와 무라 소개
แนะนำหมู่บ้าน Nosegawa
Memperkenalkan Desa Nosegawa
村の97%が森林。
村長とお話しする貴重な機会も頂けて、色々伺うことができました。
進む過疎化、高齢化。
時代に乗り遅れているような見られ方もしますが、
皆、それぞれのペースはあるもののついていこうと努力もしている。
(5Gも導入したいとおっしゃってました!)
村の97%が森林という、本当に最後の秘境と言っても過言ではありません。
雲が描く山のモザイク模様が素晴らしい絶景。
みどころ 立里荒神社
荒神岳の頂上にある立里荒神社は、
弘法大師が高野山を開山する際に勧請したとされる神社。
弘法大使三宝大荒神のひとつとして、全国から参拝者が訪れます。
神々しい。
参道入口までは車でいけます。参道から15分ほど石段を登ると社に到着。


参道入口では厄除けぜんざいを頂きました。

雲海
ここは早朝、雲海が見られる場所としても有名。
野迫川村ホームページにある雲海出現MAPが面白い。
広がる苔の世界
神秘的な光景にひと役買っているのが、何と言っても苔。
川のせせらぎと共に、無心で見れてしまいます。






最近ではこの苔を使ったテラリウム、苔テラリウムが人気だそうですね。
良質な奥高野(おくこうや)産の苔を使ってテラリウムが作れたら最高ですね!
この後、大阪で苔テラリウムを作られている方ともお会いし、
苔談義に花が咲きました!(苔は花を咲かせませんけどね!)
green shop いぶき


貴重な自然「キリクチ」
清流の王者として知られるイワナ。
ここ紀伊山地にいる、日本固有亜種のヤマトイワナは
世界最南限のイワナ個体群“キリクチ“の保全地域としても知られています。


イワナの姿は見られませんでしたが、大きなヤマメは見られました。
他にも、降ってきそうな星空や季節によってはホタル、山菜、キノコなど
ありとあらゆる自然が残っている場所です。
気候はまるで北海道
年間平均気温なんと9.2℃!
集落の家を回らせてもらったところ、エアコンがある家はたった2件!!
というのも、この日の下界の最高気温は37度!猛暑日だったにも関わらず、
ここはご覧の通り。
年間で30℃を超えるのは数日だけだそうです。
気候的には北海道に近いですね!
田舎ではなく、秘境
ここまできてわかったのですが、これまでは
「都会」「田舎」の2種類しかないと思っていました。
ここ、野迫川村から車で1時間ほどで町に出るのですが、
そこが、いわゆる、みなさんが思い浮かべるような、「田舎」です。
「都会」ー「田舎」ー「秘境」
ですね。田舎のさらに奥。それが秘境。
山間の村なので時折落石や土砂崩れで道が塞がることがあります。
すると、当然通行止めをまわり道をしなければならないのですが、
通常なら車で10分、15分で行けるはずのところが、
まわり道をすると1時間くらいかかっちゃうことがあるのです!
同じ村の中で、ですよ?
この素晴らしい自然を生かしつつ、新しいことを初めたいと考えています。