猫も学ぼう!
猫編にも挑戦
ヘルスニュートリションラーニングプログラム
前回に引き続き
こちらの猫編で新しく仕入れた内容をアウトプットです。
肉食動物の猫はやはりヒト・犬と一線を画する
犬は肉食寄りの雑食なのでヒトとの共通点もありますが、
完全に肉食動物であるネコはやはり一味違います。
体内で作れないもの
猫はタウリンが作れないので摂取が必須なのは有名な話。
自分では作り出せない、摂取しなければならないものを
必須アミノ酸と呼びますが、ヒトの必須アミノ酸は8種、犬は10種、
猫はこれにタウリンを加えて11種になります。
(正確にはタウリンはアミノ酸ではないけど)
他に、脂肪酸の一つであるアラキドン酸。
ヒトと犬はリノール酸からアラキドン酸を作り出すことができますが、
猫はそれができません。
同様にβカロチンから作られるビタミンAも猫は作れません。
アラキドン酸、ビタミンA、共に多く含まれる食品の代表がレバーです。
肉食動物が草食動物を捕食した際に最初に食べるのが内臓です。
進化の過程でそうなってきたもので、
そもそも普通の食餌をとっていたら勝手に取れちゃうから
わざわざ自分の体内で作り出す必要がなかった、ということでしょう。
猫種の差 ペルシャ
犬編ではその犬種差が大きく取り上げられましたが、
猫種差はほとんど見ることがありません。
理由は過去の記事にも書いたと思いますのでそちらをご覧ください。
とはいえ!今回のヘルスニュートリションラーニングプログラムでは
猫種差についても言及されています。
正式な品種名はペルシャですが、
その中の毛色の一つ、「チンチラ」を独立種として考える人もいます。
毛色の呼び方なので、ペルシャ以外(ラガマフィンなど)にも
「チンチラ」は存在します。逆に「ヒマラヤン」は別品種として扱われます。
所詮人間が引いた線引きですけどね。
この独特の鼻ぺちゃ猫は
舌の裏側を使ってフードを巻き込んで食べる
とありました。これは私は初めて知りました。
どれだけのペルシャがこの食べ方をするのか知りません。
鼻ぺちゃが原因だとするとエキゾチックもそうなのかも?
他、肥大性心筋症になりやすい品種、
お腹が緩くなりやすい品種、
ヘアボールができやすい品種
など挙げられていましたが、これはちょっと無理がある気がします。
そもそも潔血猫という概念が犬ほど確立されていないのと
品種差を出しにくいという猫の特性が大きいと思われます。
体の大きさとバランスが「ちょうどいい」
単独行動が主となる猫は
一人で生きていくのにバランスがとれている最小単位ではないかと思います。
(それよりも小さい動物は群れを作り、多産になる)
だから身体の設備・機能がとても充実しています。
犬はその従順性を買われて軍用犬として使われた歴史がありましたが、
単独・隠密行動を考えると絶対猫の方が優秀でしょう。
猫は犬ほどに従順でなかったためにそうされなかっただけですね。
尿路疾患
猫はどうしても尿路疾患が多いイメージです。
でも詳細を学んでいくとそれは決して「弱い」訳ではなく、
めちゃくちゃ「精密な機械」だからどうしても不具合が出やすい、
ということがわかります。
体重3kgの猫の場合、毎分6~12ml、1日8~16ℓのろ液が生成されます。
これに対して血液量はわずか200mlであることからも、
尿細管における再吸収機能がどれだけ重要なものかがわかります。
猫の膀胱は容量が大きく、12時間以上排尿しないことも可能です。
体の大きさ(容量)が大きいと、ある程度の誤差の許容範囲もありますが、
小さいと許容範囲も狭くなりますね。
わずかな誤差が命取りになったりします。
バランスを取るためにギリギリのところで機能している。
生き物ってすごい!
猫の低血糖
子犬子猫を管理していた時から、
犬は低血糖になるのに猫ではほとんど聞かないなぁと思っていました。
体のサイズからすると子猫の方がずっと小さく、低血糖になるリスクが高いのに・・・
猫はタンパク質から血糖を作り出せる
なーるーほーどー
やっぱり理由があるんですね。
猫が低血糖になる原因の多くは、糖尿病の治療としてのインシュリンが効きすぎて、
というものだそうです。
以上、猫についてのお勉強でしたー
(学んだことはすぐこうやってアウトプットすると身につきやすいのです)
まだ犬猫共に「上級編」があるので勉強続けまーす。