犬を学ぼう!

犬猫, 生きもの

勉強楽しい

ヘルスニュートリションラーニングプログラム

SNSでは少しご紹介しましたが、最近見つけた、
ロイヤルカナンのこれがオススメ。

ヘルスニュートリションラーニングプログラム

犬猫についての勉強教材が詰まっています。
これまでも教育系、勉強系のサイトはありましたが
内容の精度や奥行きが浅過ぎて見る気も起きないものもありましたが、

今回のこのプログラムは、質・量ともに申し分ありません!
ロイヤルカナン さん、本気ですね。グッジョブです。

登録さえすれば無料でできちゃうのも嬉しい。
テストもあって、ポイントのランキングや特典もあるようです。

内容が深いので一般の方はここまで要らないかもしれませんが、
もし、私がまだ前職(ペットショップ)に在籍していたら
ペット関連の全従業員に受けさせたいと思うくらい、良い。

これまで長く疑問に思っていたことも、なるほど!そういうことか!
と理解が進んだこともいくつかありましたし、考察を深めたことによる
自身の「そうか!わかったぞ!」という発見も多くありました。

いくつかアウトプットします。

小型犬と大型犬の違い

体重増加率

超大型犬は未熟児サイズで生まれ、長くゆっくり育つ

犬(イエイヌ:Canis lupus familiaris)は体重数キロのチワワから、
セントバーナードやグレードデンなどの超大型犬になると80キロにもなる子がいます。
その差はなんと数十倍、下手すると100倍近くのギャップがあります。

これだけの差がありながら、「同じ種類」

身近すぎて私たちは全然気が付いてないですが、
先にまとめから言っちゃいますと、改めて、

こんな変な生き物は世界中探しても存在しません。

ついでに言わせてもらうと、
オオカミを飼いならしたところでこんな風になるわけがない!
と個人的に考えています。
このラーニングプログラムにおいてもオオカミ祖先と書かれていますが、
これだけの拡張性を秘めた遺伝子が初めからオオカミには備わっていたと
考えるのはあまりにも不自然、都合が良すぎ、甚だ疑問です。

オオカミはオオカミで好きです。でもイヌとは別物。

 

話を元に戻します。

同じ「種」(イエイヌ)なので染色体数も同じですし、
もちろん交配もできて子を残せますし、
歯の数も骨の数もおおよその身体の構造も同じ。
でも、サイズだけはビヨーーーーーーーーーーーンと幅広い。

だからいろんな「ひずみ」とか「しわ寄せ」が出てくるんですね。

 

生まれた時の体重はチワワで150gくらいに対し、
超大型犬の子犬は400gとか500gくらいです。

生まれたてと成犬の体重比率

/ 生まれたて(g) 成犬(g) 比率
小型犬 150 3000 約20倍
超大型犬 500 70000 約120倍

生まれてすぐで500gって大きい!って思っちゃいますが、
成犬時の体重から比べると、小型犬に比べて「超未熟児」で生まれていることがわかります。

小型犬は12ヶ月で成犬になるのに対し、超大型犬は18ヶ月くらいまでかけて
長く成長期が続くのはこのためでもあります。
超大型犬は「ゆっくり成長する」イメージでしたけど、
120倍がゴールですから、めちゃくちゃ急いで成長しないと追いつかないですね。

(超)大型犬が成犬になるには時間がかかる

歯の数が同じとなれば、小型犬になるほど歯並びに問題が多くなるのも頷けます。
また、顎の骨に対して歯のサイズが大きいため、
歯周炎による顎骨へのダメージも大型犬に比べて影響が大きいとのこと。

うーん深い。

経験上知っていたことと、学問としての内容がリンクすると理解が深まります!

エネルギー要求量

小型犬は体重1kgあたり100kcalのエネルギーが必要なのに対し、
超大型犬はその半分の50kcalです。

心拍数や筋肉、代謝などを総合してこの結果になるのですね。

だから小型犬はよく動き回り、大型犬はゆったりのんびり。

有名なこの本を思い出しました。

超大型犬がお腹が弱い子が多い理由

体重に占める消化管重量の割合は、
人が約11%なのに対し、犬は約2.7~7%、猫は約2.8~3.5%です

ヒト:雑食、イヌ:肉食に近い雑食、ネコ:肉食
というのは有名な話。それに伴って、消化管の長さ・重さが変わるのはわかる。

でも、重要なのはもう一つ掘り下げた「犬種サイズ差」
小型犬は7%なのに、超大型犬は2.7%=ネコ以下です。

消化管が小さいと取るか、それ以外の部分の身体が大きいと取るか。

他に
・腸内細菌が少ない
・腸の透過性が高い
・ミネラル吸収率が低い
・内容物通過時間が長い

発酵が進み、柔らかくて臭いの強い便になりやすい
(超)大型犬にはお腹が弱い子が多いんですね。

これについては理由が書いてありませんでした。
考えましたが、これと言った答えもまだ自分でも見つからず。
もっと深掘りできそうな宿題(余地)を残して次の話題に。

組織成長のピーク

ロイヤルカナンが出しているだけあって、食餌と成長に関する内容が豊富。
小型犬と大型犬では
骨組織、筋肉組織、脂肪組織の成長ピークにズレがあることを初めて知りました。

小型犬は筋肉と脂肪の成長ピークがほぼ同時になる一方で、
大型犬は筋肉が先にピークを迎えて、その後脂肪が成長してきます。

思えば、大型犬の子犬はちょっと肉付きが薄くなる時期がありますよね!

疑問も生まれる

ここまででふと思ったのです。
サイズによってここまで差があるとするならば、
「プードル用」と一括りにしてはいかんのではないでしょうか・・・汗

トイプードル用、スタンダードプードル用にしないと、、、ねぇ?(揚げ足取り)

カルシウムの過剰

生後5ヶ月をすぎるとちゃんと余剰分を排出していくことができるのですが、
それまでは「摂取した半分のカルシウムを無条件で吸収」してしまうそうです。
大型犬だから、成長期だからとカルシウムを大量に与えてしまうと
5ヶ月未満の子犬は危険です。

過ぎたるは及ばざるが如し。

カルシウム過剰症

乳糖とデンプン

離乳が近づくにつれて、乳糖消化能力が落ちてくるのは知っていました。
だから牛乳を飲ませると下痢になる子が出てくるのです(乳糖不耐症)
乳糖が初めから除いてあるペット用の牛乳か

分子量が少なく、下痢が起きにくいとされるヤギミルクをお勧めします。

しかしこれも、牛乳を与え続けると乳糖分解酵素が残るので
毎日少しずつ与えておくと、下痢をしないようになります。

先に勉強したように、幼犬期のカルシウム過剰にはくれぐれもご注意を。

乳糖については知っていましたが、デンプンの分解能力が
成長に連れて上昇してくるということを知りませんでした。
離乳してから口にしていくものを想定して、体の中で
準備されていってる、ということですね!

勉強になります!

長くなりましたので今回はこの辺で。
まだまだ発見がありますので、勉強した内容をアウトプットしていく所存です!
猫編、上級編もありますので。

やっぱり、犬猫は面白いわー。

犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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