ダニとフィラリアと狂犬病
毎年恒例行事!
犬猫を飼っている人なら当たり前
春になると犬猫飼いさんの恒例行事の時期ですね。
狂犬病ワクチン
フィラリア予防
ダニ予防
出費もそれなりなので準備が必要ですね。
割と常識ではありますが、意外と知られていないこともあるのでご紹介。
狂犬病ワクチン
これまでにも狂犬病ワクチンのことを記事にしてきましたけれど、
毎年必ず接種するのが飼い主の義務になっています。
これは狂犬病予防法という法律なので法律が変わらない限り「絶対」ですね。
ただ、日本では世界でも稀に見る狂犬病清浄国なので発症することはありません。
'現在、狂犬病清浄国と呼ばれている国は、日本、台湾、シンガポール、ハワイ、太平洋島嶼国、英国、オーストラリアなどのごく限られた国のみであり、近隣のアジア諸国でも台湾を除くほとんどの地域で狂犬病が発生している’
感染症情報センター
犬の咬傷事故が起きた際に、
「狂犬病ワクチン打ってるんですか!?狂犬病が発症したらどうするの?!」
みたいな話がありますが、日本ではまず、ありえません。
万が一日本で狂犬病が発症したら、今のコロナウィルスのような事態になっているかも。
ワクチンを接種したら証明書を持って市町村での「登録」を行います。
ワクチン接種からの登録までが法律なので、ちゃんとやりましょうね。
登録すると金属のプレート「鑑札」がもらえて、
犬の首輪に付けるなどして携帯することが義務付けられています。
が!
取れちゃったり落としちゃったりすることもあるので
うちはお散歩バッグに入れていることが多いです。
(マイクロチップも義務付けられているし、そろそろそっちに移行してもいいのでは?)
さすがに「犬」っていうシールはもらわなくなりました。
手数料はかかりますが、獣医さんが代行してやってくれるところがほとんどです。
毎年春には保健所主導で集団接種が行われてるのですが、
今年はコロナの影響で集団接種が中止になっているところが多いようです。
動物病院的にはありがたい話かもしれませんね!
令和2年度犬の狂犬病予防定期集合注射中止のお知らせ(千葉市ホームページ)
料金はワクチン代3000円と注射済票550円と手数料。
ノミ・ダニの予防
近所の犬友達が散歩に行ったら犬がダニまみれになったと聞きました。
マダニがそこまで大量発生するとはにわかには信じがたいですが、
暖冬の影響で今年は早くに虫が出始めていますし、大量発生の可能性も否定できません。
ダニもいろんな種類がいて、
布団とか絨毯に潜む目に見えないダニはヒョウヒダニとかイエダニ、
外で犬にひっついて血を吸ったり病原菌を媒介してくるやつはマダニです。
写真入りなので閲覧注意↓
ダニを知る (アース製薬)
大量発生するのはノミの方が多いかもしれません。
ノミはどちらかというと犬より猫の方が被害が多い。
これらの寄生虫を予防するのがフロントラインですね。
昔はフロントライン一択だった気がしましたけど。
今回もらったのはフィプロスポットと言う薬。
どちらも首筋に垂らすことで皮脂を伝って成分が広がり
ノミ・ダニから守るものになります。
有効成分はフィプロニルとS‐メトプレン。
フィプロニルは無脊椎動物の中枢神経系に作用して過剰興奮させることで殺虫します。
S‐メトプレンの方は昆虫の成長を抑制する薬。
劇薬と言われることもありますけれど、哺乳類には無害のようです。
1本1,000円くらいでしょうか。
フィラリアの予防
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、昔はこれで多くの犬が命を落としたようです。
保護される犬猫にもフィラリア陽性の子を見かけますよね。
蚊のお腹の中にフィラリアの卵(ミクロフィラリア)がいて、
血を吸う際に血管に逆流して入っていくらしいです。
これ最初聞いた時はびっくりしましたけどね。逆流って!って。
毎年薬を始める前に血液検査をして、
体重で薬の大きさが決まり、数ヶ月とか半年単位で
まとめ買いをするためにダイエットが欠かせません。
私は、と言うかかかりつけの獣医さんの考え方にもよりますけど、
毎月おやつタイプの薬を食べさせるタイプです。
他に注射だったり、数ヶ月に一回与えればいいものだったり、
今はいろいろ出ていますね。
ネットで安く出回っているものもありますけど、
違法な場合もあるし、それで体調が悪くなっても誰も責任をとってくれないので
やはり、動物病院に行く方がいいように思います。
春はそんなこんなで犬猫の出費がかさみます。
以上、春の犬猫オーナーあるあるでした。