ドッグフードの話

国づくり, 犬猫

犬猫のご飯、フードについて

ペットショップのドッグフード事情

元ペットショップ店員としてフードのお話をしようと思います。
何をあげたらいいですか?ってよく聞かれますので。

ペットショップ勤務時代、メーカーさんを呼んで
「フード勉強会」をよくやりました。
会議内容が準備不足だったり、
メーカーの営業担当と仲よかったりすると、
じゃあ、「会議の午前中は、勉強会で!」ってやるんですね。(手抜き)

実際はそういう勉強会は
「あまり役に立ちません」

当たり前ですが、メーカーさんは自社製品の紹介しか行わず、
他社製品との比較をしても自社製品に有利なことしか言いません。
A社の話を聞いたらA社製品良いじゃん!ってなるし、
B社の話を聞いたらB社製品良いじゃん!ってなっちゃいがち。

そういう「バイアス」を抜きにした話が聞きたいですよね!

今回はドライフード(いわゆるカリカリ)だけに絞った話をします。
ウェットやそれ以外のものは後日。

ドッグフード(ドライ)の基本を知ろう

あくまでも飼い主優先

ドッグフード(ドライフード)の基本は

  • 栄養バランスが取れている(総合栄養食)
  • 保存がきく
  • 粒々である
ざっくりこんな感じ。
「総合栄養食」とは
それと水だけで栄養バランスが取れますよ!っていうもの。
その栄養基準のガイドラインは
「米国飼料検査官協会」(通称AAFCO/アアフコ)
が出しています

なので、

ドッグフードだけあげていれば、バランスも含めて栄養が取れますよ。

ってことです。あくまでもAAFCOによれば、ってことですけど。
で、ドライフードは全部総合栄養食です。

缶詰やパウチ(ウェットフード)の中には、総合栄養食ではなく、
「一般食」とか「副食」と表記されるものがあって、
いわゆる、「おかずだけ」のような扱いになります。
それだけだと栄養バランスが悪いですよってやつですね。

ここで大事なことを言います。

ドライフードは犬のことを最優先には考えていません。

何を最優先にしているかって、
そりゃー飼い主さんに決まってます。

  • 栄養バランスが取れている(総合栄養食)
  • 保存がきく
  • 粒々である
→全く犬猫のためではないですよね。

そもそも犬は群れで大きな生き物を倒し、
大きな肉塊から裂肉歯で引き裂いて、
飲み込むように適化していて、
茶色い粒々をボリボリ噛み砕いて食べるのには不向きです。

本来、色があんまり認識できない犬猫に「着色」は不要なはず。

でも、血とか内臓とかを入れるとドス黒くなるんですね。
見た目鮮やかで美味しそう!って感じるのは犬ではなくて飼い主さん。

犬猫たちは見た目より、匂いの方が食欲をそそります。
だからと言って香料たっぷりもどうかと思うけど。

ちょっとひどいフードになると、適当に原材料混ぜて作ったら、
「大変です!ビタミンと何と何がAAFCO基準に足りてません!」
「よーし、じゃあ足りない分ぶっ込めばいいじゃん」
「OKっす!基準値を満たしました」
「総合栄養食です」
なんてこともあったり、なかったり。。。
なんか聞いたことがない添加物が
多く入ってくるのはそういう理由なの、、かも?

サイエンスフードと自然派フード

いろんな分け方がありますが、最初に考えるべきはこの2種。

サイエンスフード
アミノ酸など必要成分を人工的に合成して作っているもの
ロイヤルカナン、
サイエンスダイエットなど。
療法食もこれにあたる
自然派フード
主に自然由来の材料しか使わないで作っているもの
無添加、無着色などオーガニック系、高級志向系に多い。

あんまり聞かない分け方ですよね。
サイエンス系はなんか人工的で嫌だな、
と思われる方も多いですが、療法食に代表されるように、
○○の成分だけ多くor少なくなるように調整ができる
のが最大の特徴です。病気、持病を持っていたり、
老犬、幼犬、様々な「訳あり」に細かく対応できます。
だから年齢別、犬種別、抱えている疾患別など、種類がめちゃ豊富!
サイエンスダイエットとかロイヤルカナンがこの代表ですね。

一方、自然派系はそのまま、自然のものを
使っているので、人工的なもの、添加物的なものは
使わない分、微調整が効きません
「訳あり」のない健康な子だったらそれがいいかもしれませんね。

イギリス最高級グレインフリードッグフード『カナガン』

ペットショップや獣医さんがお勧めするフードは?

リアルな話

ちょっと前までは、ドッグショーが開催されると
一面黄色だったんですよ。
「トップブリーダーが推奨する」という
キャッチコピーで有名なこちらのメーカー。

今や、トップブリーダーは誰も使ってません。

今は、やはりロイヤルカナンじゃないでしょうか。

私の知る限り、8割以上のショップが販売する子犬子猫に
ロイヤルカナンを与えています。

なぜロイヤルカナンを(使う)勧めるのか。

ズバリ、無難だからです!
たくさんの犬猫を扱うショップや病院で、
食いつきが悪いとかお腹が緩くなるとかが理由で
それぞれにフードを使い分けるてめちゃくちゃめんどくさいんです。

どんな犬もそれなりに食いつきが良くて、
それなりにお腹も壊しにくくて、
それなりに不具合も少ない。

他のメーカーを使っていた時期もありましたが、
やはり食いつきやお腹のゆるさなどがあって
結局この点においてロイヤルカナンは(現時点で)最優秀。
(くどいようですが、多くの犬猫を抱えるところでは、です)

これがショップや病院が勧める理由です。

ベストではなく、ベター

個別でその子にピンポイントで合うフードは
別にある可能性は十分あります。

どれがいいか、何がいいか

何を優先しますか?

それぞれメーカーさんが努力して作ったものですから、
特色も分かれます。

人間の食材でも、安い外国産から、高い国産の食材があります。
安い外国産でも体調をすぐに壊すことはないでしょう。
安いフードでもすぐ体の調子が悪くなるってことはないと思います。

原材料はヒューマングレード(人が食べられるグレード)であってほしい。
添加物は少ないほうがいい・・・
飼い主さんの想い。大切。
でも、最終的にどんなにいいものでも、
美味しくない、食べてくれないと何の意味もありません。

その、バランスですね。

いろんなフードがあった方がいいのに

ヒトの食、料理は無限大

犬のご飯だっていろんなバリエーションがあったらもっと楽しいと思う。

そもそもヒトと犬は数万年と云う単位で共同生活を送ってきたわけで。

食材とメニュー
季節に応じて採れるものも違うから、旬がある。
ひやむぎは夏に食べて、鍋は冬に食べる。
年がら年中同じご飯の方が、「不自然」だ。

調理法
生、焼く、煮る、茹でる、蒸す、
他、様々な料理を見ても調理法は無限大。

冷蔵庫に保管していないと数日で腐るドライフードとか、
本来の犬の特性でもある、塊から食いちぎって食べるドライフードとか
お湯を注いで3分立ってから食べるドライフードとか
ないでしょ?(あったらいいのに!)

逆に、防災の観点から行くと、ドライフードは優秀。

人でも総合栄養食のドライフードがあれば、
被災した時にとても便利!だって、それと水さえあればいいんでしょ?

・・・それが存在しないのは、

食べる=栄養補給だけ

ではないからなんですよね。
その話はまた後日!

国づくり, 犬猫

Posted by kyotako

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