雪の日の思い出
雪が降った日
今日もだいぶ寒い1日となるらしく、関東でも雪がちらつくとの予報です。
寒い地方で暮らしている人にとっては、雪なんて毎年見るもんだと思うかもしれませんが、関東で雪が降るというのは一大イベントです。
降りかたによっては交通機関が麻痺して学校や会社にも影響が出ます。
でもそんな「非日常」がちょっと楽しかったりするんですよね。
今日は雪の日の思い出を。「いきもの100物語」の一つです。
もう10年以上前の話になります。
動物王国が解散した後、私はペットショップで働き始めました。
王国時代の知識と経験を生かし、バリバリ業績をあげて行く一方、
愛犬を事故で亡くし、希望を見失っている時期でもありました。
忘れられない愛犬、綱吉のよっしー。
お店にいる販売予定の猫(マンチカン)が熱を出し、バックヤードにおいていたところ、首を90度、傾げたままの状態になってしまいました。いわゆる、斜頸(しゃけい)というやつです。病院に診せに行くと、治療のしようがないと言われました。積極的に薬を与えたり、何かしたりする必要も無いとも。
「良くも、悪くも、このままです」
流石に販売できるわけもなく、行き先が宙ぶらりんのまま、しばらくバックヤードで飼われていました。
「この子、〇〇さん(私の名前)が引き取ればいいんじゃない?」
スタッフから言われました。
安易に売れ残りを引き受けていたらあっという間に飼育崩壊を起こします。
ましてや単身で引越しの多い今の状況で。普通だったらイヤイヤ。と断ってたのでしょうが。
この時はよっしーを亡くした後。
犬じゃなく猫だし。
今まで一頭飼えてたんだから。
いろんな言い訳をして、引き受けることにしました。
それが今のゆきちです。
その名前なんですが、やっぱり先代のよっしーから名前を引き継ぎたいなぁと思い、
「吉」を入れたいと思ったんです。
そして連れて帰った日は3月だったのですが、関東で珍しく雪が降ったんですね。
「雪」
雪と吉か。じゃあ、「ゆきち」だな。
来たばかりの頃の写真
うちに連れて帰ってしばらくすると、斜頸が目立たなくなってきました。今では、言われないと気づかないくらいにまで回復しました。
あれからもう10年以上の月日が経ちました。「猫は家に着く」
と言われているのに10回以上もの転居(転勤)も乗り越え。
今はサンキャッチャーの光を追いかけたり
ピアノ練習を邪魔しにきたり
のんびり暮らしています。
最後に雪の歌で好きな歌を。