駆虫と生物多様性
暖かくなって花、虫の季節
5月はフィラリア、駆虫の月
暖かくなってきて、お花の季節がやってまいりました。
毎年、この時期になるとペットを飼っている方は駆虫しなきゃなーと思い始めます。
犬猫飼ってたらもう常識ですよね。
大きく分けると、ノミ・ダニなどの外部寄生虫の対策と、
フィラリア、回虫などの内部寄生虫の対策の二つが必要になります。
毎年、駆虫薬はアップデートされていて、今はその2つが一度にできちゃう便利な駆虫薬ができています。
(※ネクスガードはネオニコ系ではありません。一応)
犬猫の寿命が延びた大きな理由の一つはフィラリアの予防が進んだからとも言われています。
大切な家族を守るために必要なこと。
よくわかります。
でもね、いろんな生き物たちを見ていると、ちょっと見方が変わってきます。
ネオニコチノイドと駆虫
ネオニコチノイド、略してネオニコって聞いたことありますか?
最近、ネオニコチノイド系殺虫剤という言葉を新聞等でも目にするようになりました。ネオニコチノイド系殺虫剤とは、平成5年頃から使用されている殺虫剤の総称です。現在、7つの化学物質が農薬取締法に基づいてネオニコチノイド系殺虫剤として登録されています。昆虫の神経伝達を阻害することで殺虫活性を発現し、適用できる害虫の種類が広いという特徴があります。また、脊椎動物への急性毒性が低く、環境中で分解されにくく残効性があり、水溶性で植物体への浸透移行性が高いことなどから、様々な植物に広く使用され、農作物の生産性向上等に役立ってきました。しかしながら、近年、昆虫などの無脊椎動物だけでなく脊椎動物に対する免疫機能や生殖機能の低下などの慢性毒性が報告されるようになり、直接的及び間接的な生態系への影響が懸念されるようになってきました。ミツバチ減少の原因物質としても疑われており、使用を規制する国もでてきました。(埼玉県環境化学国際センターより引用)
ある種の駆虫薬は残存性が高く、ミツバチなどの虫を殺してしまっていると。
調べると、昔よく使われていたフロントラインなんかがネオニコ系なんだそう。
えー!!!って思いました。昔は普通に使ってたー
自分の知らないところで、無知であるがために、環境を壊していたなんて。。。
ショックでした。
他にも、G対策でよく使われるブラックキャップとか、コバエホイホイなんかにも含まれているんです。やっぱりそういう商品って便利なんですよ、置くだけでよかったり、持続性もあって、効果もてきめんで。。。
それは、諸刃の剣なんですね。必要以上によその虫たちを殺し、環境を汚染していく。。これからはミツバチたちのことも考えてネオニコ系の駆虫は使わないようにしよう、と思いました。
駆虫薬っていうくらいですから、何かしら、虫を殺す薬なんです。
今使っているその薬も、ハチには影響がないかもしれませんが、「それ以外」の生き物には影響するんです。
犬猫の糞に虫が付かないのもそれが理由なのかもしれません。
糞を食べる生き物たちからすると、毒入りの餌を撒かれてるに等しい。。。
糞はちゃんと拾って処理しましょう
全く環境に負担をかけずに暮らすことは不可能です。駆虫をするな、とも言いません。どこを「境界」にするかも人によって出てくる答えも違ってくるでしょう。でもいろんな生き物たちのことをまずは知ることで、世界の見え方が変わってきます。
私はこれから養蜂にも挑戦していきたいと考えています。だから少なくともハチたちには気を使って生きていきたいんです。
まずは知ること、そして考えて、自分で答えを出していくこと。これが大事。
共存、共生って言うのは簡単だけど、とてもとても難しいことだなと改めて思いました。
ニワトリも、一緒に住めば色々見えてくる世界があるよね。