畑初心者の疑問
畑、農業ってなんだろ
先日、某所の畑作業をやってきました。
借りる畑
隣もいいよーって言ってくださったけど、コゴミの群生。
今はちょっと時期は過ぎちゃったけど、これはもったいない。
下草の間からはタケノコが顔を出していました。旬ですね。
竹が育ってしまうと畑にならないので、タケノコ掘りは畑を守る大切な作業。
ん?これはもう既に農業になっているのか?
農業ってなんだろう
農業って大変なんです。
雑草を抜いて、酸性に傾きがちな土壌に石灰をまいて中和し、耕して団粒構造を形成させて、育苗した作物を植えて、害虫対策、温度管理・・・
この日も慣れない農機を出してきて色々やってみるも、断念。
「野菜が雑草に負けちゃうんだよね・・・」
知り合いの農業をやる友人の言葉。
止むを得ず、手でマメ科植物、カラスノエンドウが繁茂しているのを引っこ抜きます。
その畑で育てているのは、エンドウマメ。
奥が育ててるエンドウマメで手前が引っこ抜いたカラスノエンドウ。
ん??
マメを抜いてマメを植えてる。。。
もし、カラスノエンドウがめちゃくちゃ美味しくて、一般的にマメとして食べられるものであったら・・・?実際、カラスノエンドウは食べられるし、そこそこ美味しいらしい。
自然ごはん Vol.3「カラスノエンドウのシチュー」|かわしまようこ
原始の時代は狩猟採取で生きてたんでしょうね。
その中で、特に良いものを自分の近くで計画的に育てて、効率よくたくさん採れるようにするのが農業の始まりだったのではないでしょうか。
わざわざカラスノエンドウを駆除して、土壌のphをコントロールし、時に農薬まで使って害虫から守り、同じマメを育てるだけのメリットがどこまであるのか。
それでもなお、メリットがないと労力(農業)の意味がなくなってしまう。
不耕起だったり自然農法と言われるのの究極は「雑草」にあるのか?
繁茂するカラスノエンドウは時期になるとアブラムシに食害される。
でもそれは病気だったり、弱ったりしている部分を間引く効果がある。
花が咲いてタネを作り、役目を果たした植物の残骸を処分するのも彼らの役目だ。
病気が広がらないように薬を撒いたり、間引く人の手がない自然界では彼らがその役を担っている。こういう虫たちが植物の残骸を適宜処分してくれて、次の植物たちの場を用意してくれるんだ。
農業ってなんだ?自分は何をやってるんだ?改めて考えさせられる時間でした。