ペットショップ、生体販売のこと

犬猫, 生きもの

フランス、犬猫の店舗生体販売禁止へ

フランスでペットに関する法律の改正案が可決し、2024年から犬猫の店舗販売が禁止されることになりました。

犬猫を飼いたい場合はブリーダーからの直接購入か保護団体からの引き取りに限られます。

フランスといえば日本でも大人気、プードルの国ですね!
(ドイツという話もありますがそれはおいといて)

フランスは二人に一人がペットを飼育するペット大国で飼育頭数は約2200万頭。一方、保護団体の調べによるとそのうち毎年10万頭が捨てられているそうです。

ちなみに日本では犬猫飼育頭数は約1800万頭で引き取り数が約8万頭(2020年)

ヨーロッパは日本よりずっとペット文化が進んでいると思われがちですが、現状や規模感は日本と非常に似ています。

多くは日本もそれに続け!と賛同する意見が多いようです。

しかし、私はちょっと懐疑的なんです。
ちょっと待って?本当にそれでいいのかな?って感じ。
ペットショップを擁護したり推進したりするつもりはありませんが、何でもかんでも法律で禁止して良くなるとは思えないのです。

仏・ペットショップでの犬猫販売禁止「否定された気持ち」の声も

結局ブリーダーからは購入できるわけだし、犬猫以外の動物は対象外だし、何より、
「ペットを安易に買ったり放棄する人たちがいる」という事実はなんら変わってないですよね。根本はそこなんですよ。

ペット産業は今や1.5兆円を超える巨大なマーケットです。
それによって支えられている経済、市場がたくさんあります。
獣医、ペットショップ、ペットフード、ペット用品、ペットサービス。
これらの市場も合わせて縮小しないと、生体販売だけを絞ってもうまく行きません。

これは動物愛護の話というよりも、資本主義の経済や社会の問題だと思うんです。

大量生産、大量廃棄からの脱却を!

パピーミルと言われる子犬工場が問題視されています。
まるで工業製品かのように子犬(子猫)を劣悪な環境で増やす輩のこと。

それによって増えすぎるのも不幸な子犬子猫が減らない大きな要因。

それは買う人がいるから作る人がいるという構図で、
「資本主義社会」「需要と供給」「安く、いいものを、効率よく」
を突き詰めて行くと自然とこうなって行くんですよね。

結局、大量生産、大量廃棄が原因になっているんです。
これは犬猫に限った話じゃありません。

だからといって、

「安易に洋服を買えるようになっているからいかんのだ!」
「販売規制だ!」

と、UNI○LOをはじめとしたファストファッションの店を無くしましょう!
ってことにはなりませんでしょう?ショップを規制してもどうなのかなぁと思うのです。
犬猫にとっていい世の中になって欲しい気持ちはもちろんあるんですが。

洋服と命ある犬猫とを一緒には考えられませんが、経済という考えの中では同じです。
効率や売上を最優先する資本主義社会で出てきた悪いところ、ですね。
これをペット業界だけ良くしようというのはちょっと無理じゃないかなと思うんで。

いまの、この、このサスティナブル、SDGsの考えの大きな流れがペット産業を含めて世界中に広がって行くと良いなと思います。そのためには莫大な資本を持つ大手が動いていかないと。

持続可能って大事ですね。
多頭飼育崩壊、ブリーダー崩壊なんてまさに持続ができなくなったものですから。

先を進むフランスでの状況がどういうことになるか、後を追おうとしている日本として注目して行きたいです。

犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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