ネコブームその後

犬猫

ネコブームと言われてましたけど

猫の飼育頭数、犬の飼育頭数を抜く

2018年の2月頃にそんなニュースがありましたよね。

犬に関しては一応、法律で登録が義務付けられているので
ある程度正確な飼育頭数が把握できますが、
猫は一体どのような統計調査で飼育頭数を出しているのか。。。
半野良とか地域猫とか考えるともっと多くなるかもしれませんね。

ペットショップで起きたこと

ショップにおける猫の存在

まずペットショップにとって「猫」の存在とは?をお教えします。

  • 世話が楽
  • 成長してもサイズが大きくならない(省スペース)
  • 成長してもあまり値下げしなくて済む
  • 夏は原価が下がる

世話が楽
犬、特に子犬は、排泄物の処理に手間がかかります。
おしっこ拭いたり、うんち拾ったり。
踏んづけたりしてしまえば洗う手間もかかります。
一方、猫はほっといてもほぼトイレでします。
最近のシステムトイレを使えば匂いもさほどかからず。
※頭数を増やしても、少人数でなんとか面倒見られる。

省スペース
本当は良くないんですけど!けど!
犬に比べてサイズが控えめなので
狭いケージでも飼育できちゃう。
寝てることが多いので
狭くてかわいそう!という印象も薄いのかも。

値下げ幅が少ない。
犬は成長すると、大きくなって売れ残り感が出るのですが、
猫は成長しても、そこまで出ないんです。
ある程度大きくなっても値下げせずに売れたりします。
値下げ幅が少ないので利益確保しやすいのですね。

夏はなぜか原価が下がる。
幾つかの犬種もそうですけど、季節によって
原価が変わるんです。不思議ですよね。
夏は暑いから「毛もの」は売れないんだろう?
とか言われますけど、関係ありますかねぇ。。。
何れにしてもGW明け頃から原価が下がるのが恒例です。
初夏、原価が下がり始めた頃は売価は変わりません。
盛夏〜初秋(ちょうど今頃)になれば売価も安く
出回るかもしれませんね。
なるべく安く買いたいんじゃ!という方は知っておいてもいいかも。

要約すると、弱小店舗にとってはありがたい存在なのです。
安易なニャンニャンフェアとかやりそうですね。
(ネーミングからしてセンスがない)

猫ブームだから猫の方が売れてますかー?

答えはNoです。
以前より少しは売れるようになったかもしれませんが。
犬:猫が8:2から7:3に成ったくらいでしょう。
展示販売されている比率から見ても
まだまだ犬の方が多いのが物語ってますね。
野良猫や保護猫の飼育が増えていて、
ショップで飼う人が増えているわけではないのかもしれません。
それよりも年々、全体的な犬猫販売頭数が減っているので
お店的にはその方が深刻ですかね。

ショーではベンガルが多い

大型猫が人気&高騰

以前はアメリカンショートヘア、ロシアンブルーが定番で
数年前くらいから、スコティッシュフォールド、マンチカンが
人気になりました。

今、人気&注目&高騰しているのは、
 「サイベリアン」 です。
いいものは売価50万を超えますね。

合わせてメインクーン、
ノルウェイジャンフォレストキャットなど
長毛、大型、が人気になってきています。

保護猫や里親ではあまりこういうタイプを
見かけないですもんね。


いいペルシャですねー。さすがです。
これで毛が短いのだといわゆる「エキゾチックショートヘア」なんですけど
最近、毛が長い「エキゾチック」というのも多くいます。
ペルシャ、エキゾチックは交配可能だったはずなので、、、
昔はペルシャの特定の色の子を「チンチラ」って呼んでいましたし。
結構曖昧なのかも。

メインクーンとノルウェイジャンフォレストキャット
どちらも大型で長毛の猫なのですが、この見分けが
つけられない人がたくさんいます。ショップ店員も
プロのブリーダーも。
一応、メインクーンは耳の先にぴょんと毛が出る
「リンクスティップ」があるのが特徴なのですが、
子猫の時はあまり目立たないのと、ノルウェイジャンの中にも
リンクスティップがある子がいるのでなかなか難しい。

以前、キャッテリーにノルウェイジャンが居て、
「いいノルウェイジャンですね!」と言ったら
スタッフが
「それメインクーンですよ」
と言われました。
血統書もあるし。と。

うーん。特徴は明らかにノルウェイジャンだったのですが。。。

ブリーダーで起こったこと

猫の方が楽&儲かる?

先のショップの話と同様、犬よりも猫の方が
省スペースで飼育が楽、しかもお散歩も不要
(ではないんですけど、そういう認識)
ということ、しかも種類によっては高額になる。

となると、まずは「よからぬ」人たちから動くんですよね、、、

某関係者が集まるところで、おじいちゃんが
「ネコやったら儲かりそうだなー!俺もネコやるかなー」
って言ってました。
絶対やめて。と心の中では思いましたけど。

こうなってくると、ますます、
どこから来た子なのか?ということが
気になってきますよね? 是非気にして下さい! 

長毛種は交配が難しい

儲け話に目がくらみ、人気種の猫を飼って繁殖を試みます。

はい。うまくいきません。

猫は犬と違い交尾排卵で、さらに体のサイズが合わないと
交尾してくれません。さらに相性もあって
特に長毛種は交配が難しいそうです。(なんででしょうかね)

やはりアメリカンショートヘアとかロシアンブルーのような
昔から多くいる種は繁殖しやすいようです。
ブリーダーが多くいる分、遺伝的疾患リスクも少ないし、
先輩方が多くの情報を持っているから相談もできるし安心ですね。

イベントに来られていた一般の方のメインクーンたち。みんなかわいい!

パンデミック発生!

おそらく、これまで、多くの猫を集団で飼うという事例が
少なかったからだと思いますが、ここにきて集団飼育による
病気のリスクが明らかになってきました。

皮膚病やウィルス感染などですね。

生後数ヶ月くらいで保護された子猫たち、
目やにと鼻水でグジュグジュになっている子、いますよね。
いわゆる、「猫風邪」。
おそらくカリシウィルスとかヘルペスウィルスとか
何かしらウィルスに感染しているのだと思います。
そして野良の世界では体力と免疫力のない子たちが
「淘汰」されているんでしょう。
ところが、ブリーダーではそうもいきません。
感染症との戦いですね。

実際、犬のブリーダーが猫に手を出したせいで
感染症が蔓延し、犬の方にも被害が出たという話も聞きました。

まとめ

にわかにブームが起きるとろくなことがない。

犬猫

Posted by kyotako

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