犬のしつけ

ムツゴロウさん, 犬猫

犬のしつけについて

犬のしつけ情報

ブームともいうのでしょうか、最近また犬のしつけ記事や動画を
目にするようになりました。個人発信がしやすくなったのも一因でしょうか。

犬のしつけについて、少し思うことを記事にしてみます。

犬のしつけは子供の育て方と同じで、「王道」がありません。
10個家庭があったら10通りの育て方があります。
「こうしなければならない」「こうしなければ将来こうなる」
という脅迫めいたものはほとんどないと思っていいでしょう。

犬種特性を知ろう

犬は仕事を通して人とともに発展してきました。

狩をする狩猟犬、ソリを引くそり犬、護衛をする番犬、愛玩犬・・・

それぞれの犬種によって特技が全然違います

一時期大流行したシベリアンハスキーはもともとソリ犬なので
散歩の時にグイグイ引っ張って先に行こうとします。

やはりチカラのないお子様やお年寄りには飼うのがしんどいかもしれません。

ちなみに、先に歩く→リーダー→飼い主を下に見る
という安易な方程式は成り立たないことだけはお伝えしておきます。
先を歩くのと犬にワガママ放題で主導権を持たせてしまうのとは違います。
世のそり犬たちのほとんどは人間よりも先を走りますが、
彼らがオーナーを見下したり自分がリーダーだと威張ったりすることはありません。

人が歩くペースに合わせて横にピタリと歩かせたいなら、
レトリーバーが向いていると思います。盲導犬になりうる犬種です。

誰に対してもフレンドリーなレトリーバーを
番犬にしようとするのは逆にかなり難しいと思います。

それぞれの犬種によって特性(得手不得手)があるということをぜひ知って下さい。

普段の生活の中でしつけがされていく

無視

あるしつけの動画の中で、

子犬が問題行動(吠える、甘噛み)などを起こした時には、
かまってあげると調子に乗るので無視をしましょう

というアドバイスがされていました。ちょっと驚きました。

親だって、飼い主だって、人間ですから、
思わず、手が出てしまったり、イラっとして「もう知らない!」
と、結果的に無視をしてしまうことも、あり得ることだと思います。

でもそれをしつけの手法として組み込んでいくのはどうなんでしょう?
ちょっと違うように思いました。

体罰

昔は、親はもちろん学校の先生からもよくゲンコツをもらったりしていました。
今は社会問題にもなっていますが、当時の方が、
様々な人間関係が健全でうまくいっていたように思います。

こういう時には叩きましょう!ってマニュアルがあったら怖いですね。
同じように、こういう時には無視しましょう!というマニュアルもあってはいけません。

行動よりも心情を!

「殴った」とか「叩いた」など
行動、事実だけにクローズアップしすぎているように思います。

これは犬のしつけ全般に言えることで、
どういう行動をとるか、よりも、もっと心の方を考えていくべきだと思います。

褒め方、叱り方、撫で方、呼び方、、、
何でもかんでも「こうしましょう」「ああしましょう」と
行動を決められたら生きづらく(飼いづらく)ないですか?
私ならうんざりです。

しつけは特別、儀式のようななことをするのではなく、
普段の生活の中で自然とルールを共有していくことだと思います。

人間同士だって衝突があるのに、
犬とヒト、違う動物との共同生活でぶつからないわけがない。

うまく行かない日々が続き、悩むこともあります。
でもそれがある日スッと受け入れられて、心通じ合った時に
わー!嬉しい!通じ合えた!という喜びがあります。
それが一緒に生きていくことであり、ルールができていく過程だと思うのです。

 

しつけはテクニックではない

以前、ムツさんがしつけの相談に乗った際に、
「本当に困った、悩んでいる、どうしようという気持ちを
一度愛犬にぶつけてみてください。抱きしめて一晩泣いて見てください。
翌日から問題行動が収まったという話もあります」
と答えていました。

じゃあみんなで抱きしめて泣く練習をしましょう。
って言われたら、いやいやそれはおかしいよ!ってなりますよね。

これはちょっと極端で笑い話みたいですが、
それに近いことが一部では起きているんです。
テクニックや行動に頼りすぎて肝心の心や気持ちが置いてけぼり
されてしまうと本当におかしなことになってしまいます。

普通に迎えた子犬はそこまでテクニックは必要ありません。
その子と真剣に向き合って、愛情を向ければ必ず返ってくるものだと思います。

私もまだまだ、勉強不足で、(もっと知識・技術を持った人たちもたくさんいます)
皆さんが飼われている犬猫の問題やお悩みを全て解決できるとは思えませんが、
(もしご要望があれば)一緒に解決法を考えていきたいと思っています。

 

まとめ

生活の中でそれぞれの家庭のルールを共有していくのがしつけであって、
プログラムをインプットしていくものではありません。

それが他の生き物と暮らす醍醐味でもあります。
他人(トレーナー)に預けて済ませてしまうのは本当にもったいないことです。

ゲームの難しいところを誰かにやってもらって
簡単な部分だけ自分にやらせてもらってクリアしたら楽しいですか?
あれ、なんかちょっと違うな?って思いません?

ぜひ、愛犬との生活を、他の動物との共生を楽しんで欲しいと思います。

 

 

ムツゴロウさん, 犬猫

Posted by kyotako

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