オキシトシン!

犬猫

北海道でサモエドがウブ声

訪問自粛がもどかしい!

北海道の中標津の「ウブ様」こといしかわさんのところ
三月下旬から四月上旬にかけて

3世代の母娘(正確には祖母・母・娘)がほぼ同時に出産する
というミラクルな事態が起きています。

動物王国のようにたくさんの犬猫がいれば
同時期の出産、共同育児、代理母、などの事象はありましたが

3代世代の母娘が、同時期に、となると異例中の異例!

これからの共同育児がどのように展開されていくか、注目です!

石川さんのフェイスブックで最新情報を見ることができます。

2005年12月サモエドラーナ出産

オキシトシンを改めて勉強する

幸せホルモン、愛情ホルモンってなんじゃい

オキシトシン(Oxytocin, OXT)は、視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである (Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)。
えぇ、全然わかりません。

種特異性

オキシトシンは種を超えるホルモン

ある種に特定に起こることを種特異性と言うのですが、
このオキシトシンは非・種特異性で様々な生き物に共通したホルモンです。
オキシトシンの発見は1904年とまだ最近のこと。
乳汁の分泌、子宮の収縮など育児や出産に関するホルモンとしてしか、
知られていませんでした。発見後様々な研究が進み、
今は哺乳類だけに止まらず、線虫など無脊椎動物にも影響することが研究されています。

線虫を用いたオキシトシンのストレス耐性作用と作用機序の解析

そうなってくると、そもそも「視床下部で合成され・・・」って説明も、
ヒトが前提になっているだけなのか?と思ってしまいます。

線虫に視床下部ってある・・・の?

もう原始の時代からいろんな生き物でオキシトシンは作られてたのですね。

オキシトシンはセロトニン、ドーパミンと並び、
「幸せホルモン」とも呼ばれて様々な機能・効能が紹介されています。

育児とオキシトシン

発見後から様々な研究

サルやラットなどを使っての育児に関する研究が多く行われました。

「針金で作られた(冷たい)ダミーの母」と「柔らかいタオルに熱源を入れたダミーの母」を用意し、

ミルクをもらうのは針金のダミー母だけで、
柔らかく暖かいダミー母はミルクは一切もらえません。

すると、ミルクは当然針金のダミー母からもらうものの、
それ以外の時はずっと柔らかく暖かいダミー母に寄り添うようになります。

子育てに必要なのはミルクだけでは足りないということです。
そしてさらには、柔らかくて暖かいダミー母に育てられた個体と
実際の母に育てられた個体とでも、成熟後の社会性に大きな差が見られたそうです。

「ふれあい」と一言でいっても、
温度や触感以外にもわかってない要素がたくさんあるってことですね。

エピジェネティックスepigeneticsという言葉

遺伝子を持っていても・・・

ラットの研究でわかったことは、
生後1週間の間に母ラットによく舐められたり添い寝をして育てられた子とそうでない子の差です。

よく舐められ添い寝をされて、つまり、
ふれあいをたくさん持って育てられたラットは
大人になってからも恐怖心が少なく、他のラットとも
積極的に交わりストレスにも強くなったそうです。

そしてその子が母になると、自分の子に対しても面倒見が良く
他のラットとの関係もよかったと。つまり遺伝しているってことですね。

一方、ふれあいが少なかったラットの家系は全く逆の道を
進んで行くことになるそうです。これもまた遺伝ですよね。

 

育てられ方でDNAが変わってしまったのか?
いや、そんなことはありません。
2匹のラットのDNAに差はありませんでした。

同じDNAを持っていてもある段階で刺激を受けたり受けなかったりすることで、
活性化したり不活性化したりするんですね。

それをエピジェネティクスと言います。

エピジェネティクス(英語: epigenetics)とは
「DNA塩基配列の変化を伴わない、遺伝子発現を制御・伝達するシステム。あるいはそれを研究する学問領域」

生まれた後の「獲得形質」は遺伝しない!というのは間違いなんですね。
犬種特性も同じようなことが言えるのかもしれない。

まとめ

危険な傾向〜いろんなものが変わってきている〜

オキシトシンなどのホルモンを勉強していくと、生きものの仕組みや脳の感情、
母と子を始めとした人間関係・社会性がいかに「化学的に」結びつけられ、
築かれているかがよくわかってきます。

母子の「愛情」「結びつき」「感情」ですら、
機械的にコントロールされている感じすらします。

うまくできているなーと思う一方、
そこまで機械的に、化学的・物理的にうまくいくように仕組まれているはずなのに、
どうして人間社会ではこうもたくさんのいろんなトラブルが起きてしまうのだろう?
と考えてしまいます。
そんなにうまくいくのなら、育児放棄や児童虐待なんか起こるはずはないのに。

今回のコロナ騒動で、「濃厚接触を避けるべき」という風潮が世界中で起きています。
当然、ウィルス感染拡大を予防する意味で重要なことではあるのですが。

さらに大きなものを失っていっているような気がしてなりません。

ウィルスに意思があるとは思えませんが、もし、
彼らが人類の衰退や滅亡を狙っているとしたら、
彼らが落としたい「本丸」はその「大きなもの」の方かもしれません。

 

犬猫

Posted by kyotako

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