いのちの話をしよう

植物, 犬猫, 生きもの

獣医さんのお仕事

昔は大動物が中心。それも繁殖関連がメイン

今ほど犬猫が大切にされていなかった時代、

獣医さんは牛や豚など家畜と呼ばれる
大きな動物を診るのが中心で、中でも
それらがいかに効率よく交配、受胎されるか、出産がうまくいくか。
繁殖や性の話がメインでした。

今でもお付き合いのある年配の獣医さんは
元々大動物専門の方が多く、
薬なんかも牛用、豚用として作られたものを
犬、猫に処方するケースも少なくありません。

私の大好きな著書の一つ。
ジェームズ・ヘリオットはイギリスの獣医さん。
日々のエピソードが綴られている「愛犬物語」でも
牛や豚の交配や出産の話がよく出てくる。

ムツさんの和訳が最高に面白くて読みやすいけど、
それを踏まえて

原書を読むといい英語の勉強になりますね。

真面目に性の話をしよう

akkotokyo Instagram写真展 煩悩

急になんでこんな話が出てきたかというと
私の知り合いのあっこさんがこの度個展を開催することになりました。
ぱちぱちぱち・・・
そのタイトルが、ズバリ「煩悩」なんですね。
akkotokyo Instagram写真展 煩悩

12月25日~12月30日 10:00ー19:00
東京都台東区千束3-5-10 1階
Cafe oguu (OGURI COFFEE オグリコーヒー)

真面目に性について向き合ういい機会になると思います。
敬愛するムツさんも実はそういう性の話は大好きで
話し始めると止まらなくなります。

そもそも、性とは?

生き物の世界はオス・メスだけじゃない。進んでる!

最近ではジェンダーレス、LGBTと言われる
男と女、オスとメスの2択以外を選ぶ方たちの
生き方が認められつつありますが、
実は他の生き物の中ではずーっと前からそういうことは
ザラにあったんですよね。

おったまげー

ファインディングニモで知られる
クマノミはその群れの中で一番体の大きい個体がメスになり
その次に大きい個体がオスになります。
メスが死ぬと2番を張ってたオスがメスに性転換し、
3番手に控えていた子が2番手に昇格、オスになります。

カタツムリにおいては
一つ個体の中に精子も卵子も持っている、雌雄同体生物です。
そう聞くとぎょっとしますけど、植物では一つの花に
雄しべと雌しべがあるものが多く、雌雄同体生物になりますよね。

イチョウは雌雄異株ね。

最初はオスもメスもなかった

小学生の理科の授業でも習いましたが
原始的な生き物たちはそもそも性というものがなく
細胞分裂をして1つが2つに分かれて増えるものから
スタートしています。

いわゆる、無性生殖ってヤツですね。
1個が2個、2個が4個、4個が8個・・・となっていきますから
あっという間に天文学的な数字まで増えることができます。
一方、オス・メスに分かれて半分ずつ出し合って子孫を作ると
2個から1個しか生まれません。めちゃくちゃ効率悪いです。

繁殖=増えるため

と考えるなら無性生殖の方が圧倒的に有利なんです!
ますます、オスメスに分かれる意味って何よ?ってなりますよね。

繁殖の鍵は・・・ウィルス?

無性生殖で増えていくと、クローンなので全く同じ構造になります。
そうするとある特定のウィルスなどが流行するとあっという間に感染が広がり
全滅する恐れが出てきますね。

例えて言うなら、家の鍵と同じような感じです。
共通鍵は便利ですが、空き巣に入られるリスクも大きい。
鍵はやっぱり違う形にしておかないと防犯上よろしくない。

これが有性生殖でDNAを交換し、ちょっとずつ変えていくメリットですね。

今、有性生殖の動物の方が多いということは
それだけ空き巣=ウィルスによる攻撃が大きいということでしょう。
今でも私たちを悩ませるウィルスが進化の鍵となっている
なんてなんか皮肉じゃありませんか?
ウィルスの見方がちょっと変わってきます。

面白い。

なぜ、オスとメスの2択だけ?

これに関しては少なくとも私の中ではまだ謎です。
半分の遺伝情報を持って、お互い半分ずつ出し合って。

小さいサイズ(精子)を持つのがオス
貧栄養&軽量=長距離移動能力

中=?

大きいサイズ(卵子)を持つのがメス
栄養大&重い=移動能力無し:卵子

ざっくりいうと、こういうことで、
この2種だけでやっていくのが有利で
今現在生き残っているのは明らか。
(コンピューターによるシミュレーションでもそうなるそうです)

なんで中くらいサイズは生き残れなかったんでしょうね、、、

オス同士、メス同士?

ジェンダーレスになってきて、同性同士の結婚が社会的に
許容されているところもあるようですが
オス同士(精子同士)メス同士(卵子同士)で
子が生まれるようにはならないのかな?
と思ってしまいました。

単純に遺伝情報を半分ずつだとしたら、
付属の栄養量の差はあったとしても
どの組み合わせでくっつけてもよかったんでしょうけど
進化の過程で複雑化してしまったのでしょうね。

勉強不足ですね。

以下、参考資料

とーっても面白い!

ヒトについて掘り下げた本で有名

西野さんとスプニツ子さん(西野さんのインスタグラムより)
卵子の話をしたそうです。

植物, 犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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