家畜にこだわる理由

ムツさん, 犬猫, 生きもの

飼いやすい動物を考える

動物王国

私が以前勤めていたムツゴロウ動物王国では
たくさんの動物たちがスタッフによって飼われていました。
犬、猫、馬の他、有名なヒグマのどんべえ、

保護されたアザラシやキツネ、タヌキなどの野生動物、
シマウマやフクロウのチャバ、シロテテナガザルのナナちゃんを
覚えている方もまだ多いと思います。

シロテテナガザルのナナ(東京ムツゴロウ動物王国にて撮影)

それでもやはり、王国にいた動物の主役は「家畜」です。
象やライオン、アナコンダなど数々の野生動物と接してきた
ムツさんがいるのですから、そういう動物たちを置いた方が
集客にもなるし、いいんじゃない?と思った時期もありました。

牛、馬、豚、、、特に珍しいとも思わない身近な動物「家畜」に
ムツさんはなぜこだわっていたのか。

増えたエキゾチックアニマル

最近ではペットショップも充実してきて以前は珍しかった、
いわゆるエキゾチックアニマルが多く取り扱われるようになりました。

ハリネズミ

フクロモモンガ

チンチラ

フェレット

最近は爬虫類も人気になってきているようです。

もっと変わったところだと、ミーアキャット、プレーリードッグも
都内の公園でお散歩している姿を見るようになりました。

ミーアキャット
プレーリードッグ

カワウソやジョウガラコ、スローロリスのような
以前は動物園でしか見られなかったような動物が
今はペットとして高額で取引されているようです。

結論から言うと、エキゾチックアニマルや野生動物は
興味本位で飼ってはいけない、と言うお話です。
理由は、「飼いやすくはないから」に尽きます。

Don’t keep exotic animals with out of mere curiosity.
Because they are not easy to keep.
不要仅仅出于好奇而保留外来动物。这是因为繁殖并不容易。
이국적인 동물을 단순한 호기심으로 유지하지 마십시오.사육이 쉽지 않기 때문입니다.
อย่าให้สัตว์ประหลาดเข้ามาด้วยความอยากรู้อยากเห็นทั้งนี้เป็นเพราะการผสมพันธุ์ไม่ใช่เรื่องง่าย
Jangan memelihara binatang eksotis hanya karena penasaran.Ini karena pembiakan tidak mudah.

家畜の条件

怪我をしたり保護された経緯も含め動物王国では
様々な動物が飼育されてきましたが、その経験を元に出た結論は

やはり家畜じゃないと。

ということです。地球上の哺乳類は今4,000種ほどいると
言われていますが、そのうち、家畜になれたのはほんの一握りです。

牛、馬、豚、羊、ヤギ、犬、猫、、、、

長い人類の歴史の中で、多くの生き物たちを
手なづけて飼おうとしてきたムツゴロウさんのようなヒトは数多くいたはずです。
でも、今日まで成功していない=それはことごとく失敗してきたのです。

家畜の条件

  • ヒトの役に立つ
  • 餌が年中、容易に手に入る
  • 繁殖・飼育が簡単
  • 暑さ・寒さ・広さなど環境変化に順応しやすい
  • ヒトに慣れやすい

・・・など、多くの条件をクリアできて初めて家畜になりえるのです。

技術が進んでその動物の生態が明らかになり、
餌が容易に入手できるようになり、
ヒーターやクーラー、飼育容器の密閉性など性能が上がり、
環境の変化を抑えることができるようになったおかげで
一部ペットとして飼える生き物も増えましたが、

飼育に向いている(飼いやすい)というわけではありません。

ちょっとずれるかもしれませんが、
ウルフドッグ、いわゆるオオカミ犬も同様です。
動物王国ではかつて犬とオオカミとの違いを知るために
何頭かのオオカミ犬を飼育していた歴史があります。

詳しくはこちらの本を。

 

ウルフドッグは犬としては飼えません。
「犬とは違う別の動物」という認識でのぞむ方が正しいかと思います。

 

家畜ではない動物を飼育する場合、慣れにくいのが当然です。
運が良ければ(最近SNSでも見かけるように!)
お互いにコミュニケーションを取ったり、
多くの人が理想とするような触れ合いができることもあります。

ただ、それだけを信じて、実際飼ってみたら
「全く慣れなかった・・・」
というケースも多いことをぜひ知ってください。

それでも、絶対、最後まで面倒みてくださいね。

まとめ

人類の古くからの友達だった犬、猫ですら、
安易に飼い始めてしまって飼いきれなくなるトラブルがあるというのに、
エキゾチックアニマルとなるとよりそのリスクは高まります。
万が一病気になったとしても、満足に診てくれる病院はそう多くありません。
予め十分な知識と準備、何よりも最後まで面倒をみる覚悟を持って飼うようにしましょう。

身近にいない、変わった動物たちの生態に興味があるのはよくわかります。
でもそういう動物たちはプロ(動物園)に任せた方が無難だと思っています。

今一度、私たちの身近にいた動物たちのありがたさを
見直してみてはいかがでしょうか。

ムツさん, 犬猫, 生きもの

Posted by kyotako

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