目からウロコの土作り
有機野菜は虫食いだらけは間違い
生ゴミ先生、菌ちゃん先生、吉田俊道氏
先日、yahoo!にも出たのでご覧になられた方も多いと思います。
「雑草があれば2カ月で有機野菜作り始められる」常識を覆した土作りの方法とは?
コロナによる引きこもりエンターテインメントで、
プロの農家の方が講師をされるzoomイベントに参加し、
せっかく育てるなら農薬(殺虫剤)は使わないで育てたいよね!
って思っていたところだったのです。
本を買ってみることにしました。
元気野菜づくり 超入門 吉田俊道著
この本、一時期amazonで数千円のプレミアがついてました。
おそらく、先の記事が出たばかりだったからでしょう。
今は通常価格に落ち着いています。
前半は「本当に元気な野菜とは」という内容が書かれています。
有機野菜、無農薬野菜と聞くと虫食いがいっぱいあって、
虫が食べるくらいの方が、いい作物なんだ!
と思われていました。いや、私もそう思っていました。
でも違うんです。
本当に元気な野菜には虫がつかないらしいです。
「弱ったり、病気だったりする個体から食べられる」
弱肉強食とはまさにこのこと。
これ、生き物の世界では当たり前のことでした。
また、傷ついたり食べられたりした野菜は
それ以上食べられないようにしようと、苦味、えぐみ、
・・・ざっくりいうと「毒」を出すようになるんですね。
むしろ無農薬でも虫食い野菜はマズイし有毒ということ。
なんてこったい。
有機栽培、無農薬で、かつ、虫もつかずに美味しい野菜
が作れるならそれに越したことはないですよね!
種を遠くに運んでもらうために実を食べさせる果物は
弱肉強食とはちょっとズレてくる気がします。
ここではあくまでも「野菜」のお話。
吉田氏が言う土作りにはいくつかある
まとめから
いろいろ調べていくうちに、いや、調べすぎて、
吉田氏の言う土作りは一つではなかったんです。
(実は少々混乱気味です)
ただ、主旨は、
土に微生物叢を作って育てるべし
これに尽きます。
まとめ、終了。(笑)
一応、自分で整理するためにまとめてみました。
A.「元気野菜づくり」超入門
本に書かれているのは、米ぬか、ぼかし(EM菌)を使ったやり方です。
ざっくり内容を紹介すると
①プランターに雑木林か数年放置されて草ぼうぼう畑の表層土を入れる
市販されている土には化成肥料が入っていて微生物が少ない。
野にあるものはたくさんの微生物がいる。
②生ゴミを袋に入れ、米ぬかか米ぬかぼかし(EM菌)を混ぜ
密封して涼しいところに置いておく
③①の土に②を数日おきに混ぜ合わせる
④雨は入らないけど空気が入るように蓋をする
⑤生ゴミ投入量が土量の3割くらいになったら投入ストップ。
⑥週1くらいでしっかりかき混ぜ、1ヶ月熟成させる
⑦完成
実際はもっと細かく書かれていますが、
それだとネタバレなのでざっくりに留めておきます。
EM菌ってなんぞや?と思ったら
Effective(有用な)Microorganisms(微生物たち)
つまり「有用菌」をかっこよく言ってるだけで
そんな名前の菌は存在しませんし、好気性、嫌気性も色々です。
生ゴミを米ぬかで発酵させているときは密封(嫌気性)
土に混ぜてからは空気が入るようにする(好気性)
一体どっちをどう生かしていくのかよくわかりません。
土ができればプランターにそのまま植えつけられますが、
雨に当たらないようにしつつ、通気性は保つのはまぁまぁ面倒くさいですね。
B.ぬか漬け
これは一番最初に紹介したYahoo!記事に書いてある方法で、
シンプルに「ぬか漬け」を作って土に混ぜようというやり方ですね。
ぬか漬けは密封する=嫌気性発酵。
A.の応用編といったところでしょうか。
本当にぬか漬けを肥料使ってもいいのですが、それだと勿体無いから
野菜くずをぬか漬けにすればいいじゃん、という。
野菜クズを完全にぬか漬けにしてから(約1ヶ月)
土に混ぜてさらに1ヶ月熟成というやり方ですね。
ただこれは漬物を作ったことがある人なら良いですが、
漬物を作り慣れていない人がやると失敗しやすいそうです。
C.雑草&糸状菌
米ぬか法で漬物を作り慣れない人のためのやり方。
先のリンク記事より抜粋
「今まで雑草を土の上にそのまま置いていると、いろんな細菌類が食べていたんです。だからそんなにいい野菜ができるわけじゃなかった。雑草だけじゃ野菜が育たなかったんです。でも、今回のやり方は、雑草を糸状菌(しじょうきん)に食べてもらうんです。そこがこのやり方のポイントで、そのためにはどうすればいいか。それは雑草を土の上のほうに置いて、さらにその上に軽く土をのせて、そして雨が当たらないようにする、というやり方です」
あれ?単純に多様な微生物が多いだけではダメみたいですね。
「雑草だけじゃ野菜が育たなかったんです。」
って当たり前やん!ってツッコミたくなるようなことを言っちゃってます。
そしてぬか漬けはどっかに行ってしまって、代わりに新しい菌が出てきました。
調べたら10万種いるみたいですね。いわゆるカビです。
それにしても、ぬかは嫌気性発酵なのに対し、
糸状菌は好気性なんですよね。全然違う。
で、改良点は
「さらに土を上に置いて雨に当たらないようにする」
え?それだけ?
なんだか「?」がいっぱい出てきます。
実際にやっている記事がこちら
盛り土に雑草を置いてさらに土をかぶせ、
雨が当たらないようにビニール(マルチ)をかける
うん。シンプル。これだけ?ぬかはもう要らない?!
どうも「米ぬか」と「糸状菌」この二つがキーワードのようです。
両方が入っている記事を発見しました。
生ごみ処理機買いました
補助金もらえる!
一応学んだことを踏まえて、生ごみ処理機を書いました。
アイリスオーヤマ コンポスト 生ゴミ発酵器 EM-18
これ、台も合わせて買うと3800円くらいするのです。
でも普通に買うのはちょっと待って!
生ごみ処理機を購入する際、市町村からの補助金が得られることが多いです。
買ってから後で申請することも可能ですが、指定の販売店で
その場で手続きした方が楽かもしれません。
申請したら3,828円から2,500円補助金が出て、結果1,328円!
この値段なら納得ですよね。
早速野菜くずとぼかしを入れてぬか漬け作り開始です。
夕方散歩で土&草を下見
これで作った野菜くずぬか漬けを、
野にある微生物いっぱいの土&雑草に入れていくわけですが。
犬の散歩がてら放置畑、雑木林、土の下見を。
セイダカアワダチソウのような茎の太いものが糸状菌の発生には向くらしい。
迷惑な外来種がそのように役に立つなら一石二鳥。
グリル厄介を思い出しました。
それにしても
雑草って虫食いがほとんどみられないですね。。。
農業も微生物と科学的知識がないとうまくいかないんですね。
勉強になります。