東京都の犬猫保護譲渡、殺処分数などを考察
東京都福祉保健局発表の数値
過去10年間の捕獲・引取り・負傷動物収容数
(平成21年度~平成30年度)(PDF:137KB)
これによれば
【総取扱数】5,909→835(約7分の1)
ものすごく減ってる。すごく良いことです!
犬猫比の内訳はあまり変化がありません。
【総取扱数に対する犬の割合】約24%→約31%
【総取扱数に対する猫の割合】約76%→約68%
全体的に減らないとこの数字にはならないのですが、
注目するべきは何と言っても「猫」ですね。
【所有者からの引取数 猫】 687→24(約28分の1)
【拾得者からの引取数 猫】3,216→253(約13分の1)
全体で7分の1が「平均」だとするならば
猫の収容頭数が圧倒的に減っていると言って良い。
一方、
【負傷動物収容数 猫】563→296(約2分の1)
全く減っていないどころか、
割合的には増加傾向であると言ってもいい。
過去10年間の返還・譲渡・致死処分数
(平成21年度~平成30年度)(PDF:141KB)
総数が先述の引取り頭数と差があるのはなんでしょう?
保護期間中に亡くなるとかでしょうか?
さっきと同様、まずは「数」で追っていきましょう。
【致死処分 犬】281→15(約19分の1)
【致死処分 猫】3,993→342(約12分の1)
犬に遅れは取るものの、激減と言っていいと思います。
【殺処分率の推移】72.4%→43.6%
だいぶ減ったとはいえ、まだまだ半数近くが
殺処分されている現状ですね。
【犬の殺処分率の推移】19.7%→5.9%
犬はそもそも引き取られても殺処分されていたのは
そのうち約2割だったんですね。それが6%に。
頭数もさることながら、殺処分されている子の比率も
低くなりつつあります。
【猫の殺処分率の推移】89.38%→60.64%
いやそもそも10年前は収容頭数のうち9割近くが
殺処分されてしまっていたんですね。。。
H30年の頭数
これまでは推移を見るために比率で見てきましたが、
目標は「割合」ではなくて「頭数」なので。
【犬】 253頭収容:返還120:譲渡118:致死処分15
【猫】 564頭収容:返還 22:譲渡200:致死処分 342
参考
調べると都道府県ごとの頭数などの発表はありますが、
市町村レベルの頭数情報がなかなか見つかりません。
八王子市の数を調べていたのですが。
2018年のデータ?として下記サイトを見つけました。
これによると八王子市は2018年に
55頭引取り、殺処分はわずか4頭。
返還・譲渡率が93%で全国5位ということらしい。優秀。
今の世の中を鑑みるとここから悪化してくことは考えにくく
引取り頭数は少なくなり、殺処分頭数も少なくなるはず。
引き続き、頭数調査は行っていこうと思います。