念願の養蜂デビュー
奥深きハチの世界
ニホンミツバチ、飼い始めました
2023年11月下旬、茨城にミツバチの師匠を呼んでミツバチのイベントをやろうと計画しています。参加したい!という方は是非ご連絡ください。(参加人数が多ければ参加費を安くできます!)
4月中旬。お隣さんの家の周りがすごいことになっていました。
うわんうわんと音を立てて蜂が飛び交っています。
そう、今年も分蜂(ブンポウ)の季節がやってきたのです。
分蜂とは
女王蜂が新女王蜂を産み、その子に住み慣れた巣を残し、約半数の働き蜂を連れて新しい巣に引越しすること
ハチは「新築物件」を嫌います。ハチを呼び寄せて住んでもらうための箱、「待ち箱」には焼き目を付けたり風雨に晒したり、ミツロウを塗ったりして中古物件であることをアピールする必要があります。可愛い我が子に住み慣れた良い物件を残し、経験豊かな母女王蜂が新しい巣に引越しして行くんです。

これだけでもへぇ〜!って思いませんか?
ミツバチと聞くと、
「はちみつ美味しいよね」とか「え、なんか刺されたら痛いよね、怖いよね」
くらいの知識、認識しかない人がほとんどだと思います。
身近なようで、一般にはほとんど知られていないのが蜂の世界です。
私も前から養蜂に興味はあったんですが、なかなか踏み出せずにいました。が、数年前、SNSを通じて友達になった人がハチに詳しく、今では私の養蜂の先生、師匠となっています。
なぜミツバチを飼うのか
もちろん、ハチミツが取れたら嬉しいな、という気持ちもあります。
でも、後述のように、トウヨウミツバチは取れる蜜の量が圧倒的に少なく、かつ、いつ、居心地が悪くて出て行ってしまうかもしれない、というリスクが高いためまずビジネスにはなりません。
じゃあなんで飼うのか。
ハチを通してみえる自然・環境があるから。
です。
ミツバチの天敵であるスズメバチ、巣を食べるスムシ、蜜源となる植物、
ハチを介して受粉する植物たち・・・
様々な生き物たちのつながりや営みがハチを通して見ることができるんです。
そんな虫たちのことを思うと、農薬や殺虫剤、虫除けスプレーひとつ取っても見方、選び方が変わって来るのです。
ネオニコという言葉を聞いたことはありませんか?
ネオニコチノイドという殺虫剤の成分の略称です。
一時期、海外でミツバチの大量死が見られ、その原因がこのネオニコチノイド系の殺虫剤であることがわかりました。
見たことありますよね。効果がありますよね。体内に残って卵にも効くし、巣にいる他の奴らも一網打尽にするやつです。。。
昔、私も使ってました。このハチへの影響を知るまでは。
ゴキブリやコバエなら死んでもいい、ミツバチはダメ。
そういうことではありません。でも、考え直すきっかけにはなりました。
犬猫を飼う人なら誰もが知ってるこれにも入っています。
ノミダニだけじゃなく、他の虫たちにもみんな「効く」んですよね。
生態系のより下層にいる虫、さらには微生物など底辺に目を向けることが大事。
基礎土台を守らずして頂点にいる希少な猛禽類、肉食動物は守れません!
セイヨウとトウヨウ
日本には約4000種くらい蜂がいるんですって!(驚)
中でもハチミツが得られる、いわゆる「ミツバチ」は2種類。
セイヨウミツバチとトウヨウミツバチがいます。
セイヨウミツバチは明治時代にアメリカから輸入された外来種で、農家さんが受粉のために使ったり、売られているハチミツのほとんどがこれです。レンゲのハチミツ、アカシアのハチミツ、など「単花」蜜は全てセイヨウミツバチの仕事になります。
また、セイヨウミツバチは巣枠式という方法で育てられます。
(最近ではトウヨウミツバチも巣枠で育てている人たちがいます)

一方ニホンミツバチは日本の在来種で、正式にはトウヨウミツバチと言います。中国やインドにもいるんですね。しかし、取れる蜜の量はセイヨウミツバチの10分の1以下!(少なっ!希少だけど商売にもならん!)いろんな種類の花から集められた百花蜜になります。
ニホンミツバチは箱を重ねたような重箱式の待ち箱をおいて分蜂した群れが入るのを待ちます。
性格もだいぶ違っていて、
セイヨウミツバチはペットとして飼いならされている、いうならば、犬のような性格。トウヨウミツバチは野生動物、つまり、オオカミのような存在です。(マニアじゃないとわからないたとえでごめんなさい)
巣箱の居心地が悪くなるとさっさと自然に帰ってしまいます。
ニホンミツバチを飼う
私の家(千葉)のお隣さんは以前からニホンミツバチを飼われていて、先日、箱ごと一群をいただけることになりました!
千葉の家から茨城の森まで約30km車で1時間半かけてミツバチのお引越しです!
日没後、働きバチが巣箱に全部帰ってきたタイミングで入口を塞ぎ、、
私の車に乗せて、、(天井がギリギリでした)
それにしても私の車は、犬猫はもちろんのこと、ヤギやら蜂やらいろんなものが乗りますなぁ。
途中、振動で巣が落ちてしまったり、それで女王蜂が潰されて死んでしまったり、
移動先の環境次第では出て行ってしまうリスクもあり、、、、
いろんな不安要素はありましたがー
茨城の森に運んで5日後
働きバチたちはブンブンせわしなく出入りしていました。
先述のように、居心地が悪ければすぐに引っ越して居なくなっちゃうので。
赤丸で囲まれたのは、足に花粉を付けて運び込んでいるハチです。
成虫は蜜しか食べません。花粉を食べるのは幼虫だけ。(これもへぇ!ですよね)
花粉を運んでいるということは幼虫がいるということで、
「(今の所は)出て行くつもりはない」
という意思表示なんだそう。へぇへぇへぇ
さらにさらに、黒っぽくて大きなオスのハチが多く見受けられました。
これは分蜂する予兆なんだそうです。
(女王バチは当然ですが)働きバチはみんなメスです。
刺してくるのもメス。産卵管が針になっています。
オスは交配するときだけあらわれて基本、働かないんだそうです。
ハチの世界、面白いですねー