秋はプラントハンティングの季節 ドングリ編
プラントハンティング〜ドングリ編〜
秋はプラントハンティング
私が敬愛してやまない人物に、プラントハンターと呼ばれる人物がいます。
そら植物園
「プラントハンター」は中世ヨーロッパの時代からある職業で、世界中から価値のある、珍しい植物をハンティングして持って来る人のことをいいます。

プラントハンターが南米原産のジャガイモやトウモロコシを世界中に広めたおかげで飢饉が救われた時代がありました。胡椒は食品の痛みや臭みを消し、保存や調理の文化を変えました。「胡椒一粒黄金一粒」と言われた時代があったくらいです。
モノが溢れ、流通網が発達した現代では、プラントハンターは過去のもの、、、と思われちですがそうでもないんですね。
ドングリをフカボリ
今の時期、森や公園に行くとドングリがいっぱい落ちてますね。
アラカシ
どこにでもある、と思うでしょう?
ドングリって全国に22種類もあって、中には絶滅が危惧される超レア種もあるって、知ってました?
たかがドングリ、されどドングリなんですよ。
ドングリの見分け方 何種類持ってます?
ぜひこの機会に
「私史上初!ドングリを最もフカボリする秋」
にしましょう。
↑友達の自然観察員が探しているレア2種
美味しい!シイの実を探して
最近、ウコッケイの卵からお菓子作りをするようになった私。
その中で使われる材料に「アーモンドプードル」があります。
これの代わりに、椎(シイ)の実の粉を使うと、また独特の風味と味わいが出ると聞きました。ちょうど今の時期にしか拾えない椎の実。これはやってみるしかない!と思いました。
シイノミプードルですね
ところが、、、です。
見つからないんです。椎の木が。
どこにでもあると思っていても、いざ、探すとなると見つからない。
椎の木は神社によくあるそうです。
一説には飢饉の時の食料になるようにと、神社には椎の木や銀杏が植えられているらしいです。へぇへぇへぇ〜
確かに、こちらのサイトを見ると神社ばかりですよね!
ということで近隣の神社を探しに行ったんですが、、、見つからない。
他のドングリはあるんですが、シイの木が見つからず。うーん・・・
情報化社会と言えどこればっかりはネットにもありません。どこにどんな木が生えているかなんて、、、ね。
だからプラントハンターが現代にも要るわけです。
椎の実の見分け方として、そのハカマの形に差があります。
他のドングリが丸い形なのに対し、椎の実は三角のガクの形になっています。


ちなみに、このハカマの部分、ハカマというだけあって、識者の間では「パンツ」と呼ばれています。「帽子」にしちゃいがちですけど「パンツ」らしいですよ!
葉っぱもチェックすること!
また、ドングリを調べるときは必ずその木や葉っぱの形もチェックしてください。歯の形、鋸歯の切れ込みもドングリを特定する大事な情報になります。
幼少期の記憶
小学生の時に椎の実を拾って食べたのを思い出しました。今、住んでいるところからはちょっと離れていますが、通っていた小学校の近くの神社に車を走らせました。

すると、、、
あったあった!これこれ!
普通のドングリ・・・っていうと識者の皆様から「“フツウ”のドングリ」なんてないから!ってお叱りを受けますが。
他のドングリより小さくてこげ茶でツヤのある可愛い実です。

次回、これを使っていよいよお菓子作りです!