不思議なヤギたち
ヤギ観察
ヤギの不思議な生態
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
クラウドファンディング終了致しました。ご支援、ご協力ありがとうございました。
除草のためにヤギを飼う人が増えていると聞いたことがあります。
実際飼ってみると、、、うーん?除草ねぇ・・・。
という感じです。
どこまでを期待しているかわかりませんが、ヤギたちも草を根こそぎ食べるわけではありません。葉先や芽などの美味しい部分を上手にちぎって食べています。
なので、他の伸びっぱなしのボーボーに比べれば短くなりますが、草刈機でやるような綺麗な除草は期待できません。
フェンスの内側と外側で草丈が違うのがおわかりいただけますでしょうか。
この状態になると、外に行けば美味しい草があるから、中の草はあんまり食べなくなります。
ヤギ的には「フェンスの内側はもう美味しいところは食べ尽くしたよ」ということだと思います。
ヤギの嗜好性
それにしても、ヤギたちは何を以って
「食べるor食べない」「美味しいor美味しくない」
を判断しているのでしょうか。
これまで私が付き合ってきたイヌは雑食動物、ネコは肉食動物。
お肉や脂肪(バター、ミルク)が好きだったり、甘いものが好きだったり、
なんとなく嗜好がヒトに近くて理解しやすかったと思います。
一方ヤギは草食動物。もちろんヒトも野菜や果物は食べますが、嗜好性はだいぶ違います。
草ならなんでも食べるのかというとそうではありません。
子供の頃よく遊んだいわゆる猫じゃらし(エノコログサ)はまず食べてくれません。
最近好んで食べているのは、
メヒシバ、オヒシバといういわゆるよくみる雑草です。
メヒシバはこちら
見たら「あーこれね!」「よく見かけるやーつ」って思いますでしょ。
オヒシバを食べるヤギたち。
それでも、立ち止まってずーーっと食べているかというとそうでもなく、一箇所にとどまらず、草むらを歩き回って食べているんです。あっちを食べ、こっちを食べ。
人間だったら怒られるやつですね。
「食事中にうろちょろしないの!」「綺麗に食べなさい!」って。
でもこれが自然界のうまいバランスなんだと思います。
そして、いつ、満腹になるのかよくわかりません。
延々と食べ続けていられるように思います。
1時間2時間放牧しておくとズーーーっと食べ続けているんですよ。
お腹いっぱいってないのかな?
肥満ってないのかな??
いや、あるよね。競馬見てたら必ず馬体重が出て、
「前走より●キロプラスです。ちょっとぽっちゃりしてますね」
なんて言われたりしますもんね。
確かに青草が多いこの時期、肉付きが・・・デブな気がするんです。
ヤギの適正な体型、体格ってどんな?
意外と知られてないですよね。
「与えられる」のと「自分で摂る」のとの違い
思えば一般的に飼育されている家畜の多くは、餌を食べる量や時間、機会を与えられて育てられていますよね。当たり前っちゃあ当たり前ですけど。
でもこのヤギたちは食べる餌(草)を探したり選んだりして自分で摂っているのです。
これって実はかなり差ができるような気がするんです。
食餌は生きていく上で必須なことで、いかに食べ物を探すか、選ぶか、は私たちが想像する以上に重要な行動なんじゃないかと考えています。
それによって何が変わるかまではまだ研究・調査段階ですが。
しかしながら。
よく
「食べられるものと食べられないものとをちゃんと区別しているんですか?」
と聞かれるんです。
「自然に任せておけば、有毒なものも食べないし、太りすぎるくらい食べない」
と、あまりにも自然を「過信」している人がいます。そんなことはありません。
彼らは野生動物ではなく家畜ですから。
まだまだ不思議なヤギの生態。