ムツゴロウの放浪記

書評

20代以下の若者に特に読んで欲しい。青春のバイブル

今のビジネス本にはない、純文学のような鈍い輝き

天才「畑正憲」の青年時代を綴った自叙伝。
私の中で畑正憲作品中No.1の名著。

昔映画化までされたそうですが。私は見ていないんです。

昨日、飲み会で話をした方で私とほぼ同世代の方が
畑正憲の本を若いころよく読んだ、とおっしゃってました。
多分、これを読んでいますね。

おそらく私と同世代でムツさんの本を読んでいた人は
絶対はまっていたと思う。
私も10代、20代、30代、道に迷った時に、
その度に何度も読みました。

さすが、と言ったら怒られるかもしれませんね
自称作家だけあって、文章に淀みなく
純文学に傾倒した書き方でありながら
非常に読みやすく、感情移入しやすい。

体験したことがないのに、
戦後、昭和の混沌とした世界が
目の前に蘇る感じがする。

青年、畑正憲は
学問の最高峰「東大」に行きながらも
生物学と文学(作家)に迷い、
現代では考えられないレベルの貧乏に悩み、
苦しみ、自殺未遂のようなことも。
そんな中での純子夫人との恋愛、結婚、妊娠・・・

激動の中で生きる畑正憲青年。

天才の人間らしさが滲み出る。

今、自己啓発やビジネスの本が多く出ていますが、
また別の形での人生の指針、生き方を教えてくれる本だと
思います。そういう系が好きな方にも読んでもらいたい。

歴史に残る名著だと私は思っています。
若い人に特にお勧めしたいが、年配の方にも
今一度、読み直してみると言葉にならない想いが
溢れてくることに間違いはないと思う。

書評

Posted by kyotako

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