ロケットストーブを学ぶ
ロケットストーブを学ぶ
ロケットストーブとは
こんにちは!きょうたです。
動物王国のような場所を作るべく、活動と発信をしています。
毎日365日こうやって活動報告や思ったことを記事にしています。
動物王国をふかぼり
2021年抱負
先日、エコヴィレッジみよりに行って来ました!
こちらでは自給自足に近い生活をされているご一家が住まわれていて
今回はロケットストーブを含めた、山で自然と共に暮らす生活スタイルを学びにやって来ました!
ロケットストーブとは
著作権云々の問題があるので私の下手くそな絵で説明しますと
①Jの字型に断熱されたえんとつ構造が基本
②断熱されたえんとつ内は熱が逃げず、高温化
③強い上昇気流が発生すると共に、未燃焼ガスに火が付く(二次燃焼)
この時まるでロケットのような強い火力と熱が排出されるためロケットストーブと呼ばれています。
非常にシンプル。え?たったこれだけのこと?と思われがち。
一応予習はしていったものの、何がいいのかもわかりませんでした。
百聞は一見にしかず
この白く漆喰に隠れているところがJの形。そしてドラム缶の中が二重構造になっています。
そのえんとつがぐるっと回ってベンチになっているんですね。
これはロケットストーブを使った床暖房、「ロケットマスヒーター」と呼ばれています。
前半がロケットストーブで後半はその煙の熱をためるようになっています。
薪ストーブとの違い〜熱効率と蓄熱〜
なぜロケットストーブを選択するの?
最近では薪ストーブも人気がありますよね!
この家では主に調理用として暖炉(石窯)もありました。
何が違うんでしょう?
ロケットストーブはその火力、燃焼力も魅力ですが、
熱をいかに効率よく使うか、がポイントになってきます。
薪ストーブは写真のように火の上に「まっすぐ」「断熱されていない煙突」が伸びています。
薪ストーブは暖まった空気を冷やし、排出して、火を起こしているのです。
これは、熱効率が悪いです。
一方、ロケットストーブは先に示した構造から、
暖まった空気を押し出しながら燃焼しています。
ロケットストーブの先の煙突からは冷えた煙がじんわり滲み出るように排出します。煙突を素手で触っても全然熱くないんですよ。
一本の大切な薪から如何に無駄なく熱量を取り出せるか、活かせるか。
それを考えているとオーナーは仰っていました。深い!
もう一つのポイントは「蓄熱」です。
ロケットストーブから出た煙を大谷石でできたベンチを通すことでずっと冷えずに温まり続けます。
床暖房
火からくる直接的な熱さではなく、輻射熱なのでぽかぽかと心地よい暖かさが広がります。
生活スタイルを考える
これまで勉強して来たロケットストーブ、もちろん、いいことばかりではありません。
オーナーが最初に仰ったのは、
まず、どういう生活スタイルで使うかを考えた方が良いと。
ロケットストーブはそのシステム上、頻繁につけたり消したりするのは非常に効率が悪い。
一旦消してしまうと、空気の流れを作るために強制排煙を仕掛けなければならない。
ロケストの強制排煙装置制作(エコヴィレッジみよりウェブサイトより)
極端に言えば、一回つけたら一冬ずーっと付け続けるようなイメージ。
「一人暮らしのお年寄りなら普通に石油ストーブやファンヒーターの方が、すぐ温まるし便利でしょう」
「あるいは通勤、通学で家を半日空けるような生活の人にロケットストーブは不向きです」
ごもっとも!
それぞれの生活スタイルに合わせた暖房の中で、なるべく熱効率のいいエコな方法を考えるのがよろしいかと思います。
ロケスト視察を経て
私が考えたのは、シェアハウスでの利用法。
シェアハウスなら一人の人がずーっと在宅することはないかもしれませんが、
誰かは家にいるという状態があれば火を落とさずにすみます。
もう一つはカフェテラスでのベンチストーブ。
簡易で小型のロケットストーブをベンチにジョイントすることで冬場限定の暖かいベンチが提供できると面白いと思いました。
カフェ営業を考えたとき、
「どうぞここに座ってください」
と案内して座らされる椅子よりも、
「ここに座ってみたい!」
とお客さんが自主的に座りたくなるベンチの方が良い気がしました。
納屋の前に余っていた大谷石など廃材を並べて見ました。
意外といけそう!いい感じ。
中からも外からも腰掛けられるほんわか温まるベンチ。